作品情報
作者 | 得能正太郎 |
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フォーマット | 4コマ |
ジャンル | お仕事系 |
出版社 | 芳文社 |
連載誌 | まんがタイムきららCarat |
連載時期 | 2013年3月号 - 2021年10月号 |
単行本既刊 | 全13巻+完全版2巻+公式アンソロジー3巻 |
連載状況 | 完結 |
作品概要
得能正太郎によるまんがタイムきららCaratの連載漫画。
2014年2月28日に単行本第1巻が発行。2021年3月現在では第12巻まで発売しており、シリーズ累計発行部数は320万部を突破している。2021年3月27日、第13巻での完結が発表され、2021年8月27日発売の2021年10月号にて最終回を迎えた。
第1巻刊行後、作中の1コマだけがネット上に流通したところ人気が爆発。以後2014年9月までに4刷まで版を重ねたが、その都度即完売となってしまい暫くの間非常に入手困難な状況が続いた。この間転売については価格のつり上がりが大きく、作者より直々に警告が出る程であった。
その後、まんがタイムきららキャラットの2014年12月号にて、長らくアニメ化組4作品(ひだまりスケッチ・GA芸術科アートデザインクラス・Aチャンネル・キルミーベイベー)によって交代で飾られていた表紙・巻頭カラーに、当時未アニメ化作品として初めて登場した。なお、表紙の4強独占状態が始まって以来ちょうど10年目での快挙である。
さらにちょうど1年後の2015年12月号にて、本作についてもアニメ化が発表された。制作は動画工房。直後は公開時期が発表されていなかったが、まもなく2016年の夏アニメと決定、同年7月よりAT-X、BS11等で放映された(テレビアニメの項参照)。
また、人気を受けてか2015年12月号から2本立て(もしくは2本分のページ数の1本)で掲載されることが多くなった。
作品解説
高校を卒業して、ゲーム会社「イーグルジャンプ」の新入社員となった涼風青葉。小学生の頃から好きだったゲームを作ったという上司をはじめ、グラフィックチームの優しい先輩達に囲まれて、青葉は社会人生活を歩み出していく。
登場人物
イーグルジャンプ
※主要人物のみ。登場人物の概要はイーグルジャンプの記事を参照。
- 涼風青葉(CV:高田憂希)
- 八神コウ(CV:日笠陽子)
- 遠山りん(CV:茅野愛衣)
- 滝本ひふみ(CV:山口愛)
- 篠田はじめ(CV:戸田めぐみ)
- 飯島ゆん(CV:竹尾歩美)
- 阿波根うみこ(CV:森永千才)
- 桜ねね(CV:朝日奈丸佳)
- 葉月しずく(CV:喜多村英梨)
- 望月紅葉(CV:鈴木亜理沙)
- 鳴海ツバメ(CV:大和田仁美)
芳文堂
イーグルジャンプの主要出資会社。自社でもゲームを開発・販売している。
- 大和・クリスティーナ・和子(CV:名塚佳織)
ブルーローズ
フランスのゲーム会社。数々のAAAタイトルを生み出している。コウも1年余り在籍。
クリスティーナの妹で、ほたるの上司かつ下宿先の家の住人。ディレクターやプロデューサーを務め、数々のヒット作を生み出している。日本語で話す際の一人称は「僕」。
自信家で口達者。部下にも上司にもズバズバものを言う。自由奔放で自信家な性格である一方、仕事に関する要求は非常にハイレベル。それは自分の部下に対してはもちろん、社外の者に対しても例外ではない。
作者曰く、「他人への共感性が薄く、合理性だけで動くタイプの人間で、経営などの成功者によくいるタイプのサイコパス」。(画集「NEXT GAME!!」より)
- ミラ・ロベール
ほたるの同僚でカトリーヌの部下。ぶっきらぼうだが面倒見はいい。ブルーローズで高みを目指そうと奮闘しているが、コウやほたるのレベルの高さには圧倒されるばかり。
『FS4』の開発終盤ではほたると共にイーグルジャンプに出向して開発に参加した。
シルバーウイング
イーグルジャンプの外注会社の一つ。作中では『DDB』と『FS4』の3Dモデリングを手伝っている。
- 一色たまこ
初登場時は新人。あだ名は「たまちゃん」。
「どうしよう……どうしよ雲仙岳」「相変わらずダメダメだ私。ダメダ明太子」など、妙な駄洒落を交えて話すことがある。
『DDB』でイーグルジャンプの注文が増大しスケジュールが厳しくなったためモデリングを任されるが、技術が未熟でクオリティが拙いモデルを複数回に渡って提出。炎上騒ぎが起きる一因を作ってしまう。そんな中、コウに連れられイーグルジャンプに出向。青葉が作り直したハイクオリティなモデルを見せられ愕然。さらに責められるどころか逆に青葉からイーグルジャンプ側の非を謝罪され、自分の不甲斐なさに涙する。その後はコウの指導を受け技術を向上。青葉達とも打ち解ける。
『FS4』ではシルバーウイング代表として早期からイーグルジャンプに出向し、開発に参加。ゆんをモデルとしたキャラクターを考える際に意見を述べ、それがシナリオやイラストに反映される。終盤にはブルーローズから出向してきたほたるやミラと同じブースで作業をする。
最終回ではイーグルジャンプに入社しており、青葉やひふみの部下として『PECO2』の開発にモデラーとして携わる。(単行本第13巻118ページより)
円山社
大手出版会社で小説・ライトノベルを数多く出版している他、映像作品制作も行っている。
- 川村るい
ライトノベルの編集者。
入社したての頃は丁寧な仕事ぶりで、高校時代のほたると共にライトノベル制作に携わっていたことも。しかし売り上げ成績が伸びず、周りからそのことを責められる日々が続き、次第に作家やイラストレーターとのやり取りが流れ作業のようにいい加減になっていく。
よく言えば作業が効率化されたともいえるため、しばらくは数多くの作品を手掛けられるようになり、数々のヒット作も飛ばせるようになった。ところが紅葉と仕事を始めた矢先、自らの対応のいい加減さをSNSで告発され大炎上。紅葉との仕事は白紙化し、長期の休職を余儀なくされる。その際は紅葉やほたるから励ましの言葉を受けた。
単行本10巻のあとがき(単行本10巻119ページ)には、得能正太郎氏がラノベの仕事をしていた頃の思い出話が語られており、「当初は、悪徳編集者を紅葉が殴り倒して終わりみたいな流れを想定したが、成長の可能性のない人間を描くことに価値を見出せず、川村るいの様なキャラクターになった」「良い編集者とは言えないかもしれないが、こういう人となら一緒に仕事してみたい」とも得能氏はコメントしている。
『FS4』開発終盤、映像制作部プロデューサーとしてイーグルジャンプを訪問。『FS4』のアニメ化とノベライズを打診してくる。過去の縁で紅葉に小説の挿絵を依頼。約1年ぶりに紅葉との仕事をやり直せることとなった。
最終回の時系列ではラノベ編集部に返り咲き、編集長となっている。(単行本第13巻119ページより)
その他
青葉の高校生時代を描いた単行本第5巻(THE SPINOFF!)の主要登場人物。
青葉・ねね・ほたるが通っていた高校の教師で、青葉達3人が在籍していた美術部の顧問。
生徒と友達感覚で接し、美術部の活動も放任気味。しかし画力が未熟な青葉を指導したり、進路に悩むねねを諭したりするなど、彼女達に少なからぬ影響を与えている。
クリスティーナやカトリーヌの妹。下宿中のほたるやコウと深い交流を持ち、フランス語を教え、日本語を教わる。イーグルジャンプ製のゲーム『PECO』を気に入っており、メインでキャラデザを務めた青葉に憧れを抱いている。
- 青葉の母
CV:山村響
青葉の母親。
動物キャラクター
ひふみのペットであるハリネズミ(左下にいるキャラクター)。原作単行本では作者の代理で登場することがある。
しずくのペットである猫(抱き抱えられているのがそう)。イーグルジャンプによく遊びに来る。元はアニメオリジナルキャラだったが、後に原作に逆輸入された。
劇中劇
- キュアレンジャー(原作) / 信号戦隊シグナルスリー(アニメ版)(CV:濱野大輝)
- ダンディーマックス(CV:三宅健太)
テレビアニメ
2015年10月発売のまんがタイムきららキャラット12月号にてテレビアニメ化が発表され、2016年夏アニメとしてTOKYOMX・AT-XおよびBS11、そして毎日放送とテレビ愛知にて放送。
監督、シリーズ構成、キャラクターデザインなど一部のスタッフは『未確認で進行形』と同じである。
ストーリーは原作単行本でいうところの第1巻から第2巻まで。青葉がイーグルジャンプに入社してから『フェアリーズストーリー3』の完成・発売、さらには打ち上げパーティーを行うまでを描いている。
エピソードの順番入れ替えと描写の追加によるストーリー補完を除けば原作をほぼ忠実に再現しており、唯一の(ほぼ)完全アニメオリジナル回である第9話も原作者による脚本となっている。
ただ、第1シリーズのラストシーンは、酔っぱらった先輩二人の痴態と友人の醜態に巻き込まれた自分の姿がテレビ番組でさらし者になっていたのを見た青葉が凍りついたものになっていた(なおアニメオリジナルではなく、単行本第2巻に収録されているれっきとした原作ネタ)。
まぁアレに比べればまだ救い様はあるのだが……。
原作者の実体験に基づくゲーム業界の現実的あるあるネタが描かれる本作だが、人気作となり露出が増したことで、画面に現れるイーグルジャンプ社内風景の女性が多すぎる男女比率や、一部のキャラクター達の女性らしさに欠ける行動などが非現実的だとして、主にアニメ化以降に増加した視聴者からの厳しいツッコミが集まった。
加えて、青葉が第1話にて入社初日にもかかわらず朝から21時までの長時間労働を当然のように行うなどのブラック企業じみた描写の数々が拍車をかけ、一部の視聴者からは本作が「過労で頭のおかしくなったオッサン達がお互いを美少女キャラだと思い込んでいる集団妄想の話」と解釈するネタが悪ノリで広まってしまう時期があった。
一応、現実にもコーエーテクモ社の制作チーム「ルビーパーティー」のように、異例ではあるが女性スタッフ多数のゲーム制作現場は確かに存在するので、たまたまそういう会社だとして視れば余計なことを考えずに済むかもしれない。
2017年2月13日、第2シリーズの制作が決まったことが、作品公式ツイッター上および掲載雑誌公式ツイッター上で明らかに。2017年夏アニメとして、タイトルを『NEWGAME!!』に変更した上で放送される(同年4月2日発表)。放送局は「第1期」と共通(同年6月2日発表)。
ストーリーは原作単行本でいうところの第3巻(#26)から第4巻,第6巻(放送時点での最新刊)の末までの内容。ただしラストシーンで放送時点では未単行本化の原作#66の一部も使用されている。
完全新作ゲーム『PECO』の制作開始から完成・発売、そしてコウが勉強のためフランスへ旅立つまでが描かれる。
同年4月1日、アニメ公式サイトが、架空のスピンオフアニメ「つよくてNEWGAME!」に差し替えられる珍現象が発生した。
スタッフ
監督:藤原佳幸
副監督:竹下良平
シリーズ構成:志茂文彦
キャラクターデザイン:菊池愛
音楽:百石元
音楽制作:KADOKAWA
アニメーション制作:動画工房
主題歌
第1期
オープニングテーマ
作詞:KOCHO / 作曲・編曲:奥井康介 / 歌:fourfolium
「祈りの羽」(第11話)
作詞:紘瀬さやか / 作曲:加藤賢二 / 歌:en
劇中ゲームソフト『フェアリーズストーリー3』オープニングテーマという設定。
エンディングテーマ
作詞:烏屋茶房 / 作曲:和田たけあき / 編曲:やしきん / 歌:fourfolium
挿入歌
「CONTINUE...?」
作詞・作曲・編曲:ヒゲドライバー / 歌:涼風青葉(CV:高田憂希)
第2期
オープニングテーマ
作詞:烏屋茶房、篠崎あやと / 作曲:篠崎あやと、ヒゲドライバー / 編曲:篠崎あやと / 歌:fourfolium
エンディングテーマ
「JUMPin' JUMP UP!!!!」(第2話 - 第6話)
作詞:烏屋茶房 / 作曲・編曲:eba / 歌:fourfolium
「ユメイロコンパス」(第7話 - 第12話)
作詞:KOCHO / 作曲・編曲:奥井康介 / 歌:fourfolium
各話リスト
第1期『NEWGAME!』
話数 | サブタイトル |
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第1話 | なんだかホントに入社した気分です! |
第2話 | これが大人の飲み会…… |
第3話 | 遅刻したらどうなるんだろう |
第4話 | 初めてのお給料…! |
第5話 | そんなに泊まり込むんですか? |
第6話 | 発売……中止とか? |
第7話 | 新人の教育はしっかりしてください |
第8話 | 夏休みだぁああ! |
第9話 | 出勤しちゃいけないんですか?(アニメオリジナル) |
第10話 | 正社員ってお給料を安くするための法の抜け穴… |
第11話 | リーク画像が昨日、ネットに出てましたよ! |
第12話 | ひとつ夢が叶いました! |
第13話(OVA) | 私、社員旅行って初めてなので… |
第2期『NEWGAME!!』
話数 | サブタイトル |
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第1話 | 恥ずかしいところを見られてしまいました…… |
第2話 | これじゃあただのコスプレだにゃー! |
第3話 | ……うー、恥ずかしい! |
第4話 | この…にぶちんめ! |
第5話 | や、変なとこ触らないでよ! |
第6話 | あぁ……すごいなあ…… |
第7話 | 凄く熱い視線を感じる |
第8話 | メイド喫茶がいいと言ったんだよ |
第9話 | シャツくらい着なよ! |
第10話 | どんどんリアリティが薄くなっていくんだよ |
第11話 | 心になにか抱えてるのか |
第12話 | ぜひ買ってくださいね! |
ゲーム(PS4/PSVita)
2016年1月26日に発売。サブタイトルは『THE CHALLENGE STAGE!』。
内容はアニメの1期10話Aパート以降のIFストーリーであり、各キャラのルートの中にはアニメ2期以降のネタバレになる要素も含んでいる。
なお、きらら系列のアニメのゲーム作品では唯一CEROがC指定となっている。
あらすじ
青葉が入社して数か月が経ち、イーグルジャンプで開発中の大作RPG『フェアリーズストーリー3』の開発は佳境を迎えていた。
予約状況が順調なため、追加ストーリーをDLCとして新たに作成することが決定。しかし、人手が足りないため、急遽青葉が追加ストーリーのアートディレクターとして働くことになる。
イラストコンテスト
テレビアニメ化を記念し、pixiv公式でイラストコンテストが行われることになった。詳細はNEWGAME!イラストコンテストをご覧いただきたい。
BEMANIコラボ
CDリリースを記念して、複数機種に渡ってオープニングテーマとエンディングテーマが収録された。詳細は以下の告知ページを参考にされたし。
なお、収録機種の中でもjubeatは期間限定で特殊マーカー及び背景が入手出来るイベントが行われており、BeatStreamではアニメと同じMVが楽曲プレイ中に流れるようになっている。
アニメ第2期でもコラボとは別枠扱いで、REFLEC_BEATにオープニングが7月14日のCDリリース前に最速収録、21日はエンディングも収録される。
(jubeatでも新バージョンへのアップデート後に収録される事がアナウンス済)
なお、REFLEC_BEAT(悠久のリフレシア)ではキャラカードやカスタマイズアイテムも存在し、これらを入手するためには第2期のオープニングorエンディングをプレイする必要がある。
(キャンペーンは9月30日まで。入手後であれば、10月1日以降も使用可能)
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きららファンタジア:参戦作品の一つとして登場。現時点では本作から参戦しているキャラの人数が12人と最多である。
ほのかLv.アップ!(MATSUDA98作):ある意味で先輩作品
ステラのまほう:アマチュアとプロフェッショナルの違いはあれど、ゲームの製作現場を題材にしているきらら作品繫がり。きららファンタジアではどちらもサービス開始当初から参戦、共演している。