「旭、まだ生きていたか……引導を渡してやる!」
「ムカつく野郎だ!『風車式バックブリーカー』で、一気に決着をつけてやる!」
データ
概要
『仮面ライダーガッチャード』第5話に登場。
アニマルケミー「ゴリラセンセイ」が元プロレスラーのゴーレム剛力の悪意と結合して誕生したマルガム。
頭部に左拳、右肩に逆さになった苦しそうなゴリラの顔というアンバランスなデザインをしており、丁度仰向けに結束バンドで拘束されたゴリラを上半身に纏ったような大柄な見た目。
ゴリラのような右腕には素体の腕が掴んでいるような造形になっており、遠目から見ると怪人がゴリラにバックブリーカーを掛けているようにも見える。
また、姿が姿なだけに確認しにくいが、顔に当たる左拳の指の隙間が目になっている模様。
特殊な能力こそ持たないが筋骨隆々の身体から繰り出す格闘技を得意とし、憑依した剛力が得意としていた背骨粉砕必至な「風車式バックブリーカー」を必殺技に持つ。
剛力が本来持ち合わせている見境なく相手を病院送りにする暴力的な性格がマルガム化により促進・増幅しているので、並大抵の相手ではその暴走を止めることはまず不可能。
その圧倒的なパワーを上回る以外に手立てはない。
別形態
ラフレシアミクスタス
第25話に登場。
グリオンから力を与えられたクロトーが「ゴリラセンセイ」及びプラントケミー「バグレシア」を飲み込み属性を超えた多重錬成を成し遂げた姿。
属性は異なるが同じレベルナンバー同士の組み合わせである。
姿形はゴリラマルガムと同一だが、黄金マルガム同一の金色の素体になっている。
剛腕から繰り出される怪力を用いた攻撃に付け加え、左腕の異臭を放つ神経毒を蓄えた大盾による防御力の向上と特殊攻撃がプラスされている。
活躍
第5話
夜中の街を彷徨い、喧嘩を吹っ掛けてきたチンピラ数人を持ち前の肉体で痛めてつけていたところ、獣染みた残虐性と闘争心を気に入ったクロトーに見初められる。
その数日後、錬金アカデミーの生徒達が訪れていた旭プロレスジムに現れ、荒ぶる悪意のまま彼女から譲渡されたと思われるゴリラセンセイを憑依させてマルガムに変貌し襲撃。
宝太郎の変身したガッチャードの攻撃を難なく受け止め、風車式バックブリーカーを浴びせるもヴァルバラドの横槍が入ったことで戦闘を中断。「俺よりヒールしてんじゃねえよ!また遊びに来るぜ、ベビーフェイス!」と言いつつ退散。
そして、ジムをぶっ壊そうと再度ジムに現れアントレスラーへと変身したガッチャードとリングの上で再戦。
レスラーGが憑依した光一郎・アサヒGの徹夜の猛特訓で昨日とは違うキレのある動きに翻弄されるだけでなく、必殺技の風車式バックブリーカーを破られたことで自分のリズムを完全に崩してしまう。
善意と情熱で繋がった人のケミーのタッグマッチで追い詰められ、それでも持ち前の闘争心で立ち上がろうとするもロープの反動を利用したガッチャード必殺のドロップキック「アントレスラーフィーバー」を顔面に叩き込まれて爆散。そのまま場外に投げ出されるというレスラーにとって最も屈辱的な敗北を味わうことになってしまった。
その後はミナトの手で記憶を消されるも、消されたのはあくまでケミーに関する記憶のみである為、得意とするプロレスで完膚なきまでに叩きのめされたことは覚えているのか、すっかり消沈した様子で警察に連れていかれた。
第25話
クロトーがゴリラセンセイとバグレシアを利用し変貌。
風雅の助力で、かつて使われていた錬金アカデミーに繋がる通路に出向きグリオンを打ち倒そうとやってきたりんね/マジェードとスパナ/ヴァルバラドと交戦するミナト/ドレッド壱式の戦いに乱入する形で参戦するも、「手を出すな」とミナトに攻撃を受け止められ、「ドレッドブレイキング」を叩き込まれて吹き飛ばされてしまう。
その後、ドレッドの相手が駆けつけた宝太郎/仮面ライダーアイアンガッチャードに変わったので、マジェードとヴァルバラドと交戦するも、最後は「サンユニコーンノヴァ」と「ヴァルバラドクラッシュ」の同時必殺技を受けて敗北した。
第46話
脱獄したゴーレム剛力が体内に残っていたケミー因子をガエリヤに活性化され変貌する形で登場予定。
余談
ゴリラモチーフのライダー怪人は『リバイス』のコング・デッドマン以来。
スーツアクターの齊藤氏はスーパー戦隊シリーズで戦隊怪人を演じる戦隊常連。前作ではスエル(高田将司氏からの引き継ぎ)と仮面ライダーリガドΩのスーツアクターを担当していた。
後に齊藤氏は同作にて初めて正義の仮面ライダーを演じる事になる。