主人公レッドと周辺の真の仲間達
ギデオン・ラグナソン / レッド(CV:鈴木崚汰)
主人公。勇者を導く「導き手」の加護を持つ辺境の町ゾルタンのDランク冒険者兼「レッドアンドリッド薬草店」の店主。
かつては勇者・ルーティーのパーティーの一員で実質的なリーダー格であったが、旅の中盤辺りの四天王との戦いになると勇者パーティの成長についていけず、仲間との力量の格差が出てしまいそれをアレスに指摘される形でパーティを離脱した。
リーズリット・オブ・ロガーヴィア / リット(CV:高尾奏音)
辺境の町ゾルタンのBランク冒険者。ギデオン(レッド)とは旧知の仲。
ルーティ・ラグナソン(CV:大空直美)
ギデオンの妹。「勇者」の加護によって、魔王討伐にのみ向かうことを宿命づけられている。
ギデオン追放後に勇者パーティーに加入した暗殺者の少女。「アサシン」の加護を持ち、他にも様々な技能を持つ。
ティセの相棒となるハエトリグモ。「闘士」の加護を持つ本作屈指の漢。実は物語において最も重要な役割を果たしている。
ギデオンの従騎士時代からの師にして戦友であり親友でもあるハイエルフのお姉さん。
自力で探し当てるweb版(ミストーム編終了後)とゴドウィンに案内させる書籍版(ミストーム編開始)とアニメ2期(勇者ヴァン編開始)ではギデオンとの合流時期が大幅にずれる。
ゴドウィン(CV:岩澤俊樹)
ゾルタンの新興住宅地(という名の貧民街)サウスマーシュに本拠を置く盗賊ギルドに所属していた錬金術師の加護の持ち主。「悪魔の加護編」において盗賊ギルドのナンバー2であるビッグホークのもと麻酔薬という触れ込みの麻薬である「悪魔の加護」を自身の錬金術で量産していた。自ら三下の悪党として自嘲する部分もあるが、それでも自身なりに「悪党としての美学」を持っている部分が見られる。
レッドとリットと仲間たちによってビッグホークの企みが潰えたのちは悪党の矜持として潔く刑務所に収監されるが、のちに「悪魔の加護」を欲したルーティによって強引かつムリヤリに脱獄させられ「真の仲間(対アレス)編」において最終決戦に巻き込まれる。
ルーティとティセによって軟禁されている間、うげうげさんと共に過ごすようになる。自らの身を嘆きつつ、うげうげさんに励まされ、そして「自分は蜘蛛に励まされるほどに堕ちたのか」とさらに嘆く事に。
最終的に、ティセやうげうげさんを薙ぎ払いレッドへと迫るアレスに「悪党として、自分が悪だと気付いていない奴は許せない」と喝破し立ち向かうも一蹴される。しかし実はその一蹴される一瞬こそ、ゴドウィンが「盟友」に対して託した時間であり、その時間は希望となって託された盟友うげうげさんからティセへと繋がりレッドへと至る逆転の一手、その端緒となった。
アレスとの騒動が終結したのちは新天地を求めてゾルタンを離れた(web版ではルーティの持つ飛空艇で安全に離脱した後は薬屋になった)が、書籍版ではギデオンとリットの手掛かりを求めていたヤランドララに拉致されてゾルタンへと舞い戻る羽目になり、またまた騒動に巻き込まれ、結局、騒動の果てにゾルタンの前市長であるミストーム師の口利きを得て、商人へとジョブチェンジする事となった。
騒動の後、うげうげさんとは確かな「漢の友情」を交わしたダチとなっている。
ゾルタンの人々
詳細はゾルタンを参照。
勇者のパーティ
ルーティーのパーティー
勇者・ルーティーのパーティーの一員で「賢者」の加護を持つ。
術士としての能力には優れている反面、傲慢で身勝手な性格の持ち主であり、ギデオンに「真の仲間ではない」と言い渡し、追放処分にした張本人でもある。
勇者・ルーティーのパーティーの一員で「武闘家」の加護を持つ。いわゆる俺より強い奴に会いに行く系のThe脳筋で、義理や友情にはとても篤い男だが、無神経な面も。困難にぶつかる(時に死にかける)毎に以前よりも強くなるというどっかの戦闘民族みたいなお人。
テオドラ・ディフイーロ(CV:内田彩)
勇者・ルーティーのパーティーの一員で「クルセイダー」の加護を持つ、デミス教の女性聖堂騎士。聖堂騎士であるため、いわゆる神官(修道女)でもある。聖堂騎士流槍術師範代の肩書を持ち、打倒魔王を必達任務として勇者パーティーに参加する。
ヴァンのパーティー
ヴァン・オブ・フランベルク(CV:花守ゆみり)
ルーティーが勇者を実質的に廃業した後、後任として勇者に選ばれた少年。熱心なデミス教の信者でもあるのだが、人は加護に従って生きるのを運命とし、加えて加護によって相手が善悪であるかを判断してしまう事から、加護に従おうとしない者や自分が「悪」と見なした加護を持つ者を、モンスターも人間も問わずに殺害してしまう等、危険な内面を秘めている。
ラベンダ(CV:加隈亜衣)
勇者・ヴァンのパーティーの一員で、妖精。勇者であるヴァンにベタ惚れしてそのパーティーの一員に加わっているのだが、たとえ彼が勇者として間違っている行動に出たとしてもそれを肯定してしまう等、彼を甘やかしてしまう傾向が強い。加えて、大の人間嫌いでもあり、はっきり言ってヴァン以外の人間がどうなろうと興味が無い為に、ヴァンの行動でどんなに人間やモンスターが犠牲になろうとも気にも留めない。
リュブ(CV:三上哲)
勇者・ヴァンのパーティーの一員で、聖方教会の最高幹部・枢機卿の一人。その役職だけあって、非常に幅広い人脈の持ち主である反面、モンスターの所有する財宝に目をつける等、やや俗っぽい面も持ち合わせている。
しかし、社会的なTPOを弁えようとする面はあり、ヴァンが自分の価値観のみに傾倒するあまり歓迎や応援をしてくれる者達に対し不誠実で横柄な態度を見せた際は、流石に𠮟責して謝罪するよう言っている。
デーモン族
魔王軍/アスラデーモン
シサンダン(CV:興津和幸)
魔王軍を補佐するアスラデーモンの魔王軍直属工作兵。腕などの体の一部を食べるだけでもその食べた生物になりすます事が可能。しかし、その生物を「完食」しないとその生物の記憶を完全継承出来ない。
彼を復活させる魔王タラクスンの様子からして強いだけで後釜も多い四天王よりも重宝されており、またその魔王からは「勇者」と呼ばれている。魔王がいる限り何度でも復活できるが、レベルは1からになるので復活の度に鍛え直している。アスラデーモンの能力である食べた存在に成りすませる能力はリセットされないので厄介。
ルーティに去られた事で精神の均衡を崩し始めたアレスの前にダナンの姿で現れ、彼に古代エルフの意識の存在を教え、取り返しのつかない道へと誘っていく。
魔王タラクスンの旅についていく事も多く、唯の上司と部下の関係ではない事を示している。
憤怒の魔王 タラクスン
アヴァロン大陸を侵攻する魔王軍の王。アスラデーモン族の大戦士。タラクスンは本来の憤怒の魔王であるラスデーモン族を滅ぼし、その魔王の地位を奪い取った簒奪者。
魔王軍の頂点で蘇生魔法が使える。復活の手印により倒されたシサンダンを復活させる。他の存在に成りすましながらシザンダンを放浪の旅の仲間として連れていく事も多い。
土の四天王 デズモンド
本編が始まった時に既に亡くなっていたが、賢者アレスがギデオンを追放する理由の動機の一つに使われ、ギデオンが知恵や知識でフォローしきれない程の真に実力不足を実感する役割を果たしている。
風の四天王
ギデオンが追放されてから勇者ルーティ一行が砂漠攻略に苦戦するまでにいつの間にか倒されていた存在。風の四天王ガンドールが倒された後は後任の風の四天王ウィドースラがワイヴァーン騎兵を再編している。
他デーモン族
人類の敵であるが、唯一神デミスを信仰している種族。唯一神デミスに歯向かうアスラデーモン族を嫌っている。
ラスデーモン
前憤怒の魔王を務めていた種族でもあったが、アスラデーモン族に魔王の座を簒奪された挙句亡ぼされた。
シサンダンが賢者アレスを仲間に引き込む為にラスデーモン族の勇者と魔王の対決により人類と魔族の文化を発展させるデミス信仰をアレスに吹き込んで勇者ルーティの勇者の加護を強める共闘計画に同意させた。
コントラクトデーモン
相手の魂と引き換え(身体を乗っ取る)に相手の契約書に書いた願いを叶える契約の悪魔であるが、自身の加護の低下と引き換えに契約を破棄する事も可能。
ビッグホークは契約後にほぼ廃人となったが、アルベールは契約後も廃人とならなかったのはべリエルがアスラデーモンから願いを叶える際に発動する転移で逃げる為に契約の詰めを甘くせざる得なかったからだろう。
ベリエル(CV:ボルケーノ太田)
悪魔の加護編の黒幕とも言える存在でビッグホークのゾルタンの王になる計画に加担していた。書籍版/web版/アニメ版では羊魔獣の雄の姿で登場し、漫画版では黒羊の角を生やした雌悪魔の姿で登場したが、結末は変わらない。