ナマケモノが見てた
なまけものがみてた
概要
原作者は村上たかし。
週刊ヤングジャンプで連載された作者の初連載作で、昭和から平成にかけての本誌を賑わせた。
動物の生態を題材とした吉本新喜劇ノリのあるあるネタや時事ネタ・下ネタだらけで贈るショートギャグ漫画である。
舞台となる動物村にはレッサーパンダやリスザル、アライグマなど多様な動物が暮らしており、彼らは遊んだり喧嘩をしたり、楽しい日々を過ごしている。
その一方、「コアラの赤ちゃんは母親の糞を食べる」と言った動物の特徴や生態についても「※本当」という注釈込みで語られており、動物の生態や特性についても勉強できる。
作者が新喜劇の大ファンということもあってか、1988年には、島田洋七ら吉本芸人や大御所声優の久米明が出演し、BGM・挿入歌を山本正之が手掛けたOVA(全2巻)が発売された。
続編『ナマケモノがまた見てた』も存在する。
主な登場キャラクター
ヤギ先生
CV:大平サブロー
種族:ヤギ
本作の主人公で、動物村の中にある動物学校の先生。ヤギというイメージと真逆な恰幅のよい体型をしている。大きな黒縁眼鏡を掛けているのが特徴。作中に作者が直接登場する際にはヤギ先生と同じ服装で描かれる事が多い。
高山
CV:大平シロー
種族:コアラ
動物学校に通う生徒の一人で、たまにギャグを言って教室を盛り上げようとするが、ほとんどが失敗している。友人である田村と山下と行動を共にすることが多い。名前の由来は作者の知人だが、続編では諸々の事情に加え、新たに弟が登場した事から「コアラ(兄)」と改名された。
田村
CV:野田圭一
種族:インドゾウ
動物学校に通う生徒の一人で、ぎょう虫検査でぎょう虫が見つかり、虫下しの薬を肛門に入れようとするお茶目な性格。友人である高山と山下と行動を共にすることが多い。名前の由来、及びその後の顛末は高山と共通。
山下
CV:郷里大輔
種族:ニシローランドゴリラ
動物学校に通う生徒の一人で、真面目に悩んで素でボケることがある。友人である高山・田村と行動を共にすることが多い。
アライグマ一家
CV:川島千代子(長男・荒井ヒロシ)、屋良有作(父・荒井忠)、上村典子(母・荒井クマ)
種族:アライグマ
動物学校に通う生徒の一人で、学校の生徒の中ではあまり目立たない存在だが、食料から貴重品まで何でも洗うことで知られている。
両親と3人暮らしで、貧乏な暮らしをしている。
オオサンショウウオ一家
CV:難波圭一(長男・平吉)、青野武(父・平次)、横尾まり(母)
種族:オオサンショウウオ
動物学校に通う生徒の一人で、 アライグマ一家程ではないが貧乏な暮らしをしている。
息子である平吉は感化されやすい性格で、流行りものが好き。
伊保ノイト
CV:野田圭一
種族:イボイノシシ
動物学校の校長先生でありジョセフィーヌの父。頭がハゲているのが特徴。
ジョセフィーヌの母
CV:向井真理子
種族:イボイノシシ
ジョセフィーヌの母であり校長先生の妻。
ジョセフィーヌ
CV:渡辺菜生子
種族:イボイノシシ
校長先生の娘(20歳)で、頭にリボンを付けているのが特徴。恋する乙女だがイボイノシシ。
レッサーパンダ
CV:川浪葉子
種族:レッサーパンダ
立ち上がることを商売にしている。可愛いルックスとは裏腹に、見かけ通りの腹黒い性格。
『ナマケモノがまた見てた』では主役に昇格した。
春の妖精
CV:江森浩子
種族:妖精
その名の通り春になると動物村を訪れては、冬眠していた動物を起こして回っている。起きない動物がいるとその動物に向かって粗相をする。人々の願いを叶える力も持っているが、結局は残念な方向へ進むことが多い。
春が過ぎると壮絶な最期を遂げるが、夏の妖精として季節ごとに新しく転生する能力を持つ。
スーパーエレファント
CV:島田洋七
種族:アフリカゾウ
困っている動物がいれば飛んで来て助けてくれる正義のヒーローだが、大体失敗に終わる。
普段は露天商に身をやつしており、サクラを使った自作自演の活躍を交えて商品を売りつける事も。
ドクターM
CV:青野武
種族:ヤギ
動物村の地下で、密かに世界征服を目論む悪の科学者。改造動物を作って世界を征服しようとするが、いつも失敗している。
サングラスと白衣と髑髏のネクタイをしている以外はヤギ先生とほぼ同じ外見をしているが、恐らく別ヤギ。
タスマニアデビル
CV:青野武
種族:タスマニアデビル
オーストラリアのタスマニアから来た自称悪魔で、額に傷があり、マントの翼でコウモリのように飛ぶことができる。
その正体は一風変わった新聞拡張委員であり、悪魔の契約と称して、無理やりサインをさせている。
リスザル
動物村の村長。淋しくなったりストレスを感じたりするとすぐ死んでしまう豆腐メンタル。