解説
1936年4月22日生まれ、東京都出身。劇団山王 → 劇団四季 → 青二プロダクション所属。本名・政田知子(まさだともこ)。様々な声質を用いて、多種多様な性格の少女・女性を演じてきた。
愛称はトンチさん。一休さんで母上様を演じたり、作中の語り部を担当したためこの愛称が付いたとされるが、実際は本名のトモコにかけて、早い段階から同業者から呼ばれていたものだという。
峰不二子勇退後はナレーションでの活動が多くなり、声優としての目立った活動は2013年のカップヌードルごはんや2019年のばかうけなどの、平成天才バカボンの声優を再集結させたCMでバカボンのママを再演するくらいであったが、2021年にWebアニメ「暗黒家族 ワラビさん」の丘田フキ、それいけ!アンパンマンであきかぜさんを新たに演じており、最晩年まで精力的に活動を続けていた。
2024年5月20日に肺炎により死去。享年88歳。
自分の役との関わり
峰不二子は元々増山がパイロットフィルム版で演じていた。しかし当時はお色気シーンをどうしても演じることができなかったことから、第1シリーズは二階堂有希子が演じることになった旨を当時のアニメスタッフであるおおすみ正秋が語っている。だが、不二子への思い入れが強かった増山はルパン三世PART2のオーディションに参加し、ふたたび自力で不二子の役を獲得。その後、沢城みゆきが三代目として就任するまで30年以上に渡り演じ続け、不二子は彼女の代名詞的なキャラとなった。
彼女の死去により、山田康雄時代(part1から山田死去の1995年)までのレギュラーキャラクター(ルパン、次元、五ェ門、不二子、銭形)を演じた声優のうち、存命は初代不二子役の二階堂のみとなった(これにより第2シリーズのレギュラー声優は全員が鬼籍に入った事になる)。増山の死去が公表された6月3日は奇しくも不二子役を引き継いだ沢城みゆきの誕生日の翌日だった。
バカボンのママはアニメ第一作から第四作まで務めたが、これは原作者である赤塚不二夫が増山をいたく気に入っていたためであった。バカボンのママは増山が演じる事を絶対条件にしていた程で、赤塚の生前最後の第四作でも「ママの声だけは変えないでほしい」と条件を付けていたほどだった。
またこちらも増山の死去により雨森雅司時代(初代、元祖)のバカボン一家のキャストは全員が鬼籍に入ることになった(バカボン役の山本圭子は7月に死去が発表されたが実際に死去したのは4月であるため5月の増山の死去に伴いバカボン一家キャスト全員が鬼籍に入った)。本官さん、レレレのおじさん、ウナギイヌを含めた初代、元祖のキャストで存命は元祖のウナギイヌ役である池水通洋のみである(レレレのおじさん役であった槐柳二は2017年に、本官さん役は初代、元祖両方とも亡くなっており、初代はウナギイヌは未登場であるため初代に限ればレギュラーキャスト全員が鬼籍に入った事になる
「UFO戦士ダイアポロン」ではクイーンアポロンを担当していたが増山の死去後の6月8日に同作品で五郎を担当していた山下啓介も死去している。
主な出演作
怪子ちゃん@怪物くん | 早川みどり(2代目)@アタックNo.1 | バカボンのママ@天才バカボン |
如月ハニー@キューティーハニー | 峰不二子(2代目)@ルパン三世 | パーマン3号/星野スミレ@パーマン(1983年版) |
竜子@悟空の大冒険 | チャッピー@魔法使いチャッピー | ジョーン・ランドール@キャプテンフューチャー |
伊予の局(2代目)@一休さん | 魔胎伝ノア@旧ビックリマン | 早川さん(2代目)@サザエさん(1970年 - 1971年) |
かおりちゃん(2代目)@サザエさん(1970年 - 1971年) | 妖獣ベラ@TVアニメ版・デビルマン | 戦闘獣クレオ@グレートマジンガー |
潮路(初代)@ガンバの冒険 | エミー・ラティン@宇宙戦士バルディオス | やみの女王@それいけ!アンパンマン |
くろゆき姫(TV版)@それいけ!アンパンマン | あきかぜさん(イラスト真ん中)@それいけ!アンパンマン | 魔女先生@映画 それいけ!アンパンマン リリカル☆マジカルまほうの学校 |
U子(イラスト右)@オバケのQ太郎 | ポリー(イラスト左)@山ねずみロッキーチャック | キャンティ@アンデルセン物語 |
フサエ・キャンベル・木之下@名探偵コナン | ||
ナレーション
一休さん
太陽の子エステバン(次回予告)
CM
小学館「俺、つしま」のCMナレーション
小学館まなびwith(ウィズ) のCMナレーション(2019年1月)
関連イラスト
関連タグ
三輪勝恵:怪物くんやパーマンなどで共演経験のある声優。同年6月に亡くなった。