アクアブレイク
あくあぶれいく
概要
第7世代から存在する、水の力で相手にぶつかって攻撃する技。
ポケモンによっては水で出来た武器を生成し、アニメ版ではグズマのグソクムシャが水の刀として使用している。ゲッコウガも粘液で手裏剣やクナイを作り出す能力がある辺り、この技を使用している時にはクナイや刀を生成しているのかもしれない。
一方、インテレオンなどは水を纏った徒手空拳として振るっている。
自力習得者はドヒドイデ系統・グソクムシャ・オニシズクモ系統の第7世代ポケモン。
サニーゴへの遺伝にドヒドイデを使うと罪悪感を感じて仕方がない。
他の習得者に目を向ければ、以下のようなケースが確認できる。
- カラミンゴやラティ兄妹のようにみずタイプを持たないが、水辺に関連があるポケモン
- ガブリアス、シビルドン、カラマネロ、ケケンカニのような非みずタイプの魚介類モチーフ
- ハルクジラやツンベアーのような非みずタイプの海獣型
はてはテツノブジンのように何で修得出来るのか分からないポケモンもいる。
テツノブジンはエルレイドが修得するアクアカッターの代わりなのであろうか?
「アクアテール」と「たきのぼり」の中間の威力を持つのが特徴。
恐らく尻尾がないポケモンのことも考慮した技という位置付けであろう。また遅いポケモンばかりであるため(覚える場合は)「たきのぼり」との相性も悪いことを考えると、決して使いにくい技ではない。
「アクアブレイク」「たきのぼり」「アクアテール」の3つの技を全て覚えるポケモンもおり、こればかりは戦法次第での選択となる。
また、20%で防御力ダウンの追加効果を持っているため、特性ちからずくの対象になるという点も見逃せない(みずタイプの高威力技で「ちからずく」の対象となる技は少ない)。
特にオーダイルやキングラーがタイプ一致の水テラスでちからずく補正をかけ、更にいのちのたまを持たせれば、その威力は無反動で280以上まで跳ね上がり、そこから更にりゅうのまいやつるぎのまいを積めれば想像を絶する火力を叩き出す事ができる。
「シェルブレード」とは追加効果含め共通点が多い。向こうは効果の発生率、こちらは単純な威力に重きを置いている。
USMでは何と教え技として解禁。多くの水タイプの物理アタッカー達が恩恵を受けた。特に、特性との相乗効果があるキングラー・オーダイル・ガメノデスは物理水技の最大火力更新 (ガメノデスにとっては命中安定も)となり、ボルケニオンは物理型が機能し始める等、救済とも言えるような強化を遂げた。ガマゲロゲにも剣盾で配布され、ようやく待望の水物理技を得た。
剣盾では、ダイマックス戦法と併せて、新しく習得したツンベアーが特性すいすいの場合は、タイプ一致ではないがメインウェポンとして使える。
こっそりマリルリにも配られており、元々怯みに期待出来ないポケモン故か「たきのぼり」に代わってこちらを採用するケースも増えている。
使いやすい水物理技が「シェルブレード」止まりだったパルシェンにも与えられ、低命中である「ハイドロポンプ」を無理に採用する必要がなくなるということに。もっとも物理受け対策となるため、全く不要になったという訳ではないが。
一方でラブカスが習得するなど意外な追加もある。一応ちゃんとした強化にはなっているが…。
水タイプの物理アタッカーなのに覚えないポケモンも相当数おり、採用基準も不透明。特に破壊神が覚えないのは違和感がある。
SVではテラスタルと組合わせることでオニシズクモが『半減相手でもこの技1撃で消し飛ばす破壊の化身』へと化した。
他言語では
- Aquadurchstoß(ドイツ語)
- Hidroariete(スペイン語)
- Aqua-Brèche(フランス語)
- Idrobreccia(イタリア語)
- 水流裂破(中国語)
と軒並み水に関する名詞(アクアやハイドロなど)を冠しているが、英名は「Liquidation」、ロシア語では「Ликвидация」といずれも排除や粛清を意味する名称となっている。
実は英名を良く見ると「liquid」(液体)が入っており、英名に関していえば、決して水要素がなくなった訳ではない。