アーサーガンダムMk-Ⅲ
あーさーがんだむまーくすりー
公式設定
人物紹介
ナイトワールドを治める若き騎士王。
その性格は騎士らしく実直で思慮深い。その為、臣下や国民からの人望も厚い。
代々ハロを継承しており、同じくハロを所有する劉備に興味を持ち、決闘をすることとなる。
その決闘の最中にアーサーは劉備に、力と正義の在り方を説く。
(以上、『SDガンダムワールド ヒーローズ』公式サイトにおけるアーサーガンダムMk-Ⅲのキャラクター紹介ページより)
ナイトワールドを治める若き騎士王。実直で思慮深い性格で、臣下や国民からの人望も厚い。代々ハロを継承しており、同じくハロを持つ劉備ユニコーンガンダムに興味を持つ。
(以上、『SDガンダムワールド』シリーズ公式Twitterアカウントによる「アーサーガンダムMk-Ⅲ」の紹介ツイートより引用)
概要
「ハロから力を借りるのではない。共に己の力を引き出すことが肝心」
「このアーサー、加減も容赦もしない!」
聖剣「エクスカリバー」を抜いた英雄。世界に5つ存在するハロのうち、白色のハロの所有者でもある。
その人物像は遥か遠方のキングダムワールドまで“人格者である”と伝わっておりウォーリアワールドの住民にも“アーサー王”と敬意を示され、諸葛亮フリーダムガンダムは「諸国の民からも慕われる、王の中の王」と評している。
自らが王として治めるナイトワールドの「キャメロット城」に居を構えており、側近として秘書のマーリンガンダムと元義賊のロビンフッドガンダムAGE-2が仕えている。
シーザーレジェンドガンダムとは旧知の仲。
モチーフとなった著名人は中世ヨーロッパの騎士道物語『アーサー王伝説』の登場人物であるブリトン人の君主「アーサー王」、『ガンダムシリーズ』の機動兵器は『機動戦士Ζガンダム』の派生企画『Z-MSV』に登場するモビルスーツである「ガンダムMk-Ⅲ」。
活躍
第2話「正義を呼ぶ声」
姿と名前のみ登場。
世界の滅びの危機を回避すべく5つのハロを集めるために劉備ユニコーンガンダムがレッドタイガー及びブルーウイングの面々に協力を要請する中、「ハロは劉備のものと同様ならば、特別な力を持つ者に引き寄せられている可能性がある」という周瑜アカツキの仮説に基づき、「ナイトワールドに存在するハロの所有者の可能性が高い人物」として張遼サザビーにより名前が挙げられた。
第8話「第三の悟空」
本編初登場。
劉備一行の到来を「他のワールドで暴れまわった大猿が得体のしれない者たちと共に城に向かっている」と大慌てで報告したロビンフッドガンダムAGE-2の言葉に対し、キャメロット城を攻めに来たものと早とちりし狼狽するマーリンガンダムを冷静に諭し、ロビンフッドには偵察を任せた上で「無闇に手を出すなよ」と注意を促した。
ロビンフッドの帰還後は劉備一行の情報に対し自分と同じくハロを所有している者がいることに興味を示しハロを持つ者の名を尋ね、マーリンに劉備一行について調べるよう命じた。
第17話「騎士の矜持」
再びキャメロット城を訪れようとする劉備一行を「ハロの力を持つ異国の戦士」と興味を示し、追い払おうとするロビンフッドを制止し入城を受け入れた。
キャメロット城の玉座の間において劉備一行と対面し、劉備がキャメロット城を訪れた目的は「世界を危機から救うべく、アーサーの持つハロを借り受けるため」であることを聞く。
しかし、劉備たちがナイトワールドの王の証たるハロを託すに値する人物なのか思案する中で、司馬懿デスティニーガンダムが扮したマーリンの「劉備の力を決闘で確かめればいい」と提案され、それに賛成し劉備と一対一で戦う事になる。
その夜、マーリン(司馬懿)から王のためと嘯く彼からダークマスクを渡されるが、劉備が勝ってハロを渡す事になるならばそれも運命であると突き返す。
翌日の決闘にて、ハロの力を安易に利用する劉備を窘め、ハロの力も借りず自らの力で戦う姿を見せ、ハロと共に戦うという事は一方的に力を借りるのではなく共に力を引き出す事が肝心と教える。
圧倒的な力量差を見せつけられても諦めない劉備の姿に、自身も勝利のために全力を出す事を決め、不屈の意志で力を引き出した劉備とつばぜり合いになった果てに引き分ける。
互いに決着を付けようと劉備と対峙するが、マーリン(司馬懿)が再びダークマスクを取り出したところで、前もってマーリン(司馬懿)の監視を命じていたロビンフッドがそれを狙撃で阻止、正体を現した司馬懿を兵たちや諸葛亮、悟空らと共に包囲するも逃げられる。
決闘の結果は引き分けかつ司馬懿によって中断されてしまったが、劉備から強い意志を感じた事で彼らにハロを託した。
第21話「愛のカタチ」
無事だった本物のマーリンから白ハロを劉備に渡した事に文句を言われるが、自身の目で劉備の行く末を見極めるべく、マーリンとロビンフッド共々レジーナワールドへ向かう。
第23話「悟空の正体」
各地のヒーローたちの中で真っ先に最終決戦の場に駆けつけ、先陣を切る役目を担った。
最終話「選んだ未来」
自身とハロの互いで引き出した力で悟空を救い出した劉備を称賛し、負の感情から解放された他のハロ同様に白ハロと再会を果たす。
武器・技
武器
- 聖剣「エクスカリバー」
アーサーガンダムMk-Ⅲが唯一の得物として用いる薄水色に輝く身の丈以上もある長剣。
普段は左腕で振るっている。
モチーフは言うまでもなく『アーサー王伝説』においてアーサー王が持つとされる魔法の剣「エクスカリバー」。
第2話においては張遼サザビーの「「聖剣『エクスカリバー』を抜いた英雄だ」という説明と共に地に刺さっている聖剣をアーサーが掴む姿が映されていたことから、我々の世界の『アーサー王伝説』における「本当の王にしか抜けないとされる『石に刺さった剣』」の意味も持っていたと思われる。
技
強化形態
- “王の力”
「刮目せよ、王の力を!」
アーサーガンダムMk-Ⅲが全力を発揮した姿。
それぞれ聖剣と同じ薄水色の輝きを放つ
・頭頂部の王冠
・両目元から両頬にかけてを覆い、目元から左右に張り出すヘッドギア・チークガード状の防具
・左右に広がる翼のような意匠を持つ胸鎧
・翼のような形の両肩前方を覆う肩鎧
・腰鎧
が現れ、聖剣の刀身が水面のように揺らめく光に包まれた姿に変身する。
アーサーがこの姿となる際はアーサーを包む光と共に輝く騎士ガンダムの幻影が現れていた。
モチーフとしてはガンダムMk-Ⅲの追加武装を全身に纏うよう装備した形態「フルアーマーガンダムMk-Ⅲ」が考えられるが、フルアーマー装備と“王の力”の鎧のデザインは大幅に異なるため詳細は不明。
必殺技
- エクスカリバー
アーサーガンダムMk-Ⅲの必殺技。
“王の力”の姿で左腕を軸に両手で掴んだ聖剣を左腰に構えた姿勢から、踏み込みと共に聖剣を掲げ渾身の一撃を放つ。
聖剣と同名の必殺技であるが、これに対し
・聖剣・必殺技共に「エクスカリバー」の名を持つのか
・聖剣を用いて放つ必殺の一撃を指して「エクスカリバー」と呼ぶのか
・アーサーの必殺剣技を「エクスカリバー」と呼ぶのか
は今のところ不明。
他にも“王の力”の姿では聖剣を振るうと共に斬撃を円弧状の光弾として飛ばす技を用いている。
余談
『SDガンダム外伝』オマージュ
モチーフは前述の通りだが、SDデザインを担当した宮内利尚はTwitterで「デザインとして騎士ガンダムをリスペクトし、更にキングガンダムⅡ世リスペクトも入れましたので活躍を乞うご期待!!」と言っているため、実質的なモチーフはMk-Ⅲを経由して騎士ガンダムになると思われる。
アーサーガンダムMk-Ⅲはアニメ『SDガンダムワールド ヒーローズ』最初の放送予告となった特報映像においても登場しておりその姿は放送開始以前より公開されていたものの、名前が明らかにされておらず前述の理由もあってかモチーフ機体がわかりづらいデザインだったため放送以前よりSDガンダムファンの間ではモチーフ機体予想が盛り上がっていた。
『SDガンダムワールド ヒーローズ』第2話「正義を呼ぶ声」でのハロの反応が確認された4つのワールドにおけるハロの所在に関する討論の中「ナイトワールドの英雄」としてフルネームが明言されたことによりモチーフがアーサー王とガンダムMk-Ⅲであると判明したが、アーサー王に仕え王城の円卓に座を認められた武勲名高い騎士達「円卓の騎士」の逸話や中世ヨーロッパにおける騎士道の模範たる英雄「九偉人」の一人に挙げられたことなどにより“騎士たる英雄”として名高いアーサー王をモチーフとした登場人物のモチーフ機体に『SDガンダム外伝シリーズ』第一作「ジークジオン編」における主役ヒーローにして『SDガンダム外伝シリーズ』の初代主役である“騎士のヒーロー”「騎士ガンダム」(イラスト右上側の人物)と同じくガンダムMk-Ⅲを選ぶ「元祖“SDガンダム界の騎士のヒーロー”へのオマージュ」に往年のファンからは歓喜と称賛の声が上がった。
帰ってきた“勇者”
『SDガンダムワールド ヒーローズ』第8話「第三の悟空」においてアーサーガンダムMk-Ⅲ本人の登場シーンが描かれ担当声優が速水奨氏であることが明かされたことにより大ベテラン声優である速水氏が演ずることについては大きな反響が起こり、速水氏が上述の『SDガンダム外伝 ジークジオン編』展開(1989年~1990年)とほぼ同時期に放送されたロボットアニメ『勇者エクスカイザー』(1990年~1991年)の主役ヒーロー「エクスカイザー」を演じていたことから一部の『SDガンダム外伝』世代のファンからは「騎士のSDガンダムヒーローを速水氏が演ずる姿は、まるで幼き日のヒーローである騎士ガンダムやエクスカイザーが帰ってきてくれたみたいだ」という旨の意見も見られ、『SDガンダムワールド ヒーローズ』SDデザイン担当の宮内利尚氏も「アーサーガンダムMk-Ⅲのお声が速水 奨様で感動しております!」と喜ぶ旨を語るツイートが投稿されるなど大きな好評を以て迎え入れられた。
なお余談ではあるが、勇者エクスカイザーの初期設定名は「エクスカリバー」であった。しかし商標がとれなかった為に、「エクスカイザー」という名称になった経緯がある。更に勇者エクスカイザーの初期構想は、アーサー王伝説を元にしたロボットアニメ企画でもあった。
選定の剣
第17話におけるアーサーガンダムMk-Ⅲは同じハロに選ばれた者としてデュエルを通し劉備ユニコーンガンダムを試し導くような言動が目立ったが、『アーサー王伝説』における「本当の王にしか抜けないとされる『石に刺さった剣』」の如く「聖剣を手にするアーサーが自ら劉備を真にハロに相応しい者か試す“選定の剣”となった」ともとれるかもしれない。
『アーサー王伝説』におけるエクスカリバーは「本当の王にしか抜けないとされる『石に刺さった剣』」として知られるが、厳密には『アーサー王伝説』が広まる中アーサー王の剣として広く知られていたエクスカリバーに「“湖の乙女”と呼ばれる湖に住まう神秘の存在からアーサー王が受け取った魔法の剣」という物語が加えられ、以前はエクスカリバーと同一の剣だと明言する伝承は存在しなかった「石に刺さった剣」と同一視されるようになったとされる。
第17話における“王の力”により薄水色の輝きを纏い水面のように揺らめく光に包まれた聖剣を手に、ハロに選ばれた劉備ユニコーンガンダムと向き合った末に眠れる真の資質を引き出し明らかにしてみせマーリンガンダムに成り代わった司馬懿デスティニーガンダムの隠し持った邪心を見破り正体を暴いてみせたアーサーガンダムMk-Ⅲの姿は「清らかな湖の澄み渡る水面の如く、向き合う者の真実を映し出した」ともとれるかもしれない。
よく似た名前の別人
『SDガンダム外伝』第二作「円卓の騎士編」の舞台となるブリティス王国の国王率いる騎士団「円卓の騎士」には「円卓の騎士編」本編以前の先代円卓の騎士の一員として騎士アーサーガンダムが所属していたことが2008年の復刻版「円卓の騎士編」カードダスにおいて明かされている。
というよく似た名前の全くの別人が『SDガンダム』に存在している大変ややこしい状況になっているため、混同に注意されたし。
速水奨氏が過去に演じた『ガンダムシリーズ』の登場人物達
尚、演じる速水氏は過去にガンダムシリーズにおいてニムバス・シュターゼン、ギニアス・サハリン、リーアム・ガーフィールドなどを演じている。
関連タグ
騎士ガンダム:上述の通りヒロイックファンタジー風のSDガンダム作品である『SDガンダム外伝シリーズ』第一作「ジークジオン編」における主役ヒーローであり、アーサーガンダムMk-Ⅲと同じく騎士とガンダムMk-ⅢをモチーフとするSDガンダム。『SDガンダム外伝シリーズ』との関連性は不明だが、『SDガンダムワールド ヒーローズ』劇中においても上述の第17話でのデュエルで現れた騎士ガンダムの幻影の他、ウォーリアワールドの名物として諸葛亮フリーダムガンダムが購入したガン消しや悟空インパルスガンダムが諸葛亮に贈ったBB戦士の組み立てキットやウォーリアワールドの広場の噴水像、ナイトワールドの模型店で悟空が強い興味を示し諸葛亮が買ってあげたLEGEND BB戦士の組み立てキット、悟空が沙悟浄インパルスガンダムについて問われた際に浮かんだ「悟空と悟空に似た二人が並ぶ幼い三人のガンダムのイメージ」において幼い悟空が持っていた玩具などとして騎士ガンダムが登場しており『SDガンダムワールド』シリーズ公式Twitterアカウントによる「悟空インパルスガンダム」の紹介ツイートにおいては「小さな頃から騎士ガンダムが好き」とも述べられている。
キングガンダムⅡ世:『SDガンダム外伝シリーズ』第二作「円卓の騎士編」における主役ヒーロー「皇騎士ガンダム」が祖国ブリティス王国を奪還した後王位を継ぎ円卓の騎士を再興した後の姿であり、アーサーガンダムMk-Ⅲと同じく『アーサー王伝説』をモチーフとするSDガンダム。アーサーガンダムMk-Ⅲが「精緻な装飾が施された鎧に身を包み、左右のこめかみから後頭部にかけて大きな翼状の飾りが生えた王冠を思わせる兜を身に付けた姿」となっているのは「元祖“SDガンダム界の騎士にして王たるヒーロー”」であるキングガンダムⅡ世へのオマージュでもあるかもしれない。
ニムバス・シュターゼン:中の人が同じで「騎士」を自称しているジオン将兵。ガンダムのパイロットとなった人物でもある
ソードインパルス、ガンダムAGEIIマグナム - 同じくエクスカリバー使いの先輩ガンダム。