ミラ(ドラゴンボール)
みら
CV:高橋広樹
概要
暗黒魔界の科学者トワによって作り出された人造人間。暗黒魔界復活を目論むトワに協力する。
元々この「トワ」と「ミラ」の二人は、海外で展開された鳥山明監修のオンラインゲーム『ドラゴンボールオンライン』に登場するキャラクターであったが本作は国内で展開されることなく終了してしまい、以降も国内媒体で登場することはなく日本ではその存在を長らく知られることがなかった。その後、ゲーム『ドラゴンボールゼノバース』にて再登場を果たし、以降も多数のゲーム作品に登場している。
名前の由来はおそらく「未来(ミライ)」。
人物像
水色の肌に銀髪、赤い瞳に尖った耳と、大まかな身体的特徴はトワと共通している。
屈強な長身の偉丈夫であり、その肉体は悟空をはじめとする様々な戦士たちのDNAが取り込まれている。一部の描写では、体内に機械要素もいくつか搭載されており、同じ人造人間でもセルのようなバイオテクノロジーと、人造人間17号と人造人間18号のようなサイバネティクスという両方の要素が組み込まれた独特の個体である模様。『ドラゴンボールオンライン 韓国版ガイドブック』によると、ミラの正体は未来の地球人。『ドラゴンボールオンライン 台湾版ガイドブック』によると、ミラは人間が多くの修行者のDNAサンプルを凝縮して生み出した謎の人工生命体である。
性格は冷徹かつ寡黙であるが、自身の力に強い自信を持っている。事実、その実力は非常に高く、作中でもトランクスやバーダックといった戦士たちに引けをとらず、むしろ圧倒する場面も多い。一方で、自分よりも戦闘力の低い彼らが感情の昂りからみせる爆発的な力の上昇を懸念すると共に、その現象について自問するようになる。ミラは「宇宙の永遠の最強者バイオメタル」となるようにプログラムされた人造戦士です。
活躍
ドラゴンボールオンライン
宇宙最強の戦士を目指しており、その為に悟空のDNAを欲している。新ナメック星を破壊しフリーザ軍の残党やレッドパンツ軍らと手を組んでいる。本作ではトワとの間にフューという子供をもうけており、無口であった彼の性格はトワやフューと接していくうちに感情を見せるようになる。終盤では洗脳が解けたバーダックの自爆に巻き込まれるが生存する。
ドラゴンボールゼノバース
トワと共に悟空たちの過去の戦いの歴史に介入し、本来の歴史と異なる結末へと促す「歴史改変」事件を巻き起こす。トワは、その影響で生じる「キリ」という強力なエネルギーを集め、ミラにそれを注入することで宇宙最強の戦士(ひいては新たな暗黒魔界の王)に育て上げようと企てる。
どんなに有利な状況でもあえて一対一での勝負にこだわったりと、戦士としてはフェアな側面も覗かせている。作中では中盤で主人公に敗れ消滅したが、完全には消滅しておらず、ミラ達の騒動に乗じて復活したドミグラが敗れた後にトワによって肉片が回収された。
DLC「GT編」を最後までクリアすると「ワームホール(別の歴史)から出てきたトワとミラ」と決着をつけることができる。このクエストをクリアすると二人をプレイアブルキャラクターとして選択できるようになるが、元々は敵だったため好意的な台詞は言わない。
ドラゴンボールゼノバース2
ラスボスとして復活。再びトワと共に歴史改変をするべく暗躍する。会うたびに強くなっている主人公(前作主人公の後輩)を好敵手と見るようになり、最終決戦では強い執着を見せている。
終盤では洗脳が解けたバーダックによって次元の狭間へと引きずり込まれてしまう。激戦の末バーダックに敗れ、その強さを身を以て知ったことで「強者に挑む強い闘志」を学んだ。これは「生まれてついての強者」である彼には今までなかった感情である。
その後、トワによって次元の狭間から救い出された後、主人公と死闘を繰り広げる。主人公の種族が地球人の場合は「ただの人間でありながらそこまで強くなったお前を心の底から尊敬している。だからこそ負けるわけにはいかない」と闘志を燃やす台詞を言う。
しかしこのミラの状態は暴走も同然で、このままではコアが大爆発を起こして宇宙そのものが消滅してしまいかねない状態だった。おまけにトワの命令にも従わなかったため、トワは仕方なく主人公と共闘することに。
一度は停止したミラだがすぐに復活するとトワとトキトキの卵を吸収し、ミラ(最終形態)へと変貌。主人公と最後の戦いを繰り広げる。なお、トワを吸収する際には「おまえなんて、失敗作……」と怨み言を言われている。
直後に悟空が駆けつけて応戦するが、超サイヤ人ゴッドスーパーサイヤ人の悟空でも手に追えない相手となっていた。
しかし、一瞬生まれた隙を突かれ、悟空の龍拳によって胸をぶち抜かれ、トキトキの卵を奪われてしまう。更にその間隙を突いた主人公のかめはめ波をくらい、トワに謝罪しながら消滅していった。
真エンディングでは、主人公が放った龍拳によって敗北。心行くまで戦えたことに一抹の満足を得て倒れた。
「エキスパートミッション」では、ミラ(最終形態)がボスとして登場。上記のミラとは別人であり、ラストバトルの時よりもはるかに強くなっている。倒された際は「もっと戦いたかった……」と後悔の言葉を遺す。
ドラゴンボールヒーローズ
- ゴッドミッション
彼は仮面のサイヤ人を引き連れ、トランクス:ゼノ等タイムパトロールと交戦。
彼らとの戦いにて暴走形態へと移行し、タイムパトロール達を追い詰めるが、洗脳が解けてしまったバーダック:ゼノが反旗を翻す。
超ミラへと変身し激闘を繰り広げるが、退いてしまう。
撤退後はトワと共に再起を計り、暗黒魔界全軍、そしてダーブラ:ゼノとともに進軍。
激闘の末トワがヒーローアバター達に打ち破られてしまい、彼女の亡骸と共に暗黒魔界へと帰還。
しかし、ダーブラは地獄の力を使い彼女は復活を果たす。進化した暗黒トワ達とともに地獄を支配し、再びタイムパトロール達とと戦うが敗北。
そして、そこに現れた超サイヤ人4フルパワーのブロリーの横やりを受けてしまい、撤退を余儀なくされる。
ブロリー襲撃後も健在で、封印を破り復活を果たした魔神ドミグラ等とともにタイムパトロール達と交戦。
タイムパトロールとの戦いでドミグラ敗北。だが、ドミグラの敗北は彼らにとって大した誤算ではなく、トワ達とともに次なる計画へ。
復活した暗黒帝国の帝王メチカブラに仕え、トランクス:ゼノ等タイムパトロールと対立。暗黒ドラゴンボール争奪戦を展開する。
新たな戦闘服姿を身に纏い参戦。
ブロリーダークの攻撃により致命傷を負ったトワを救出。命を繋ぎ止めるため自らに吸収。その結果、トワ吸収形態(『ドラゴンボールゼノバース2』で見せた最終形態)へと変貌を遂げる。
そして超サイヤ人4へ変身した孫悟空:ゼノ、ブロリーダークらと三つ巴の闘いを繰り広げる。熱戦の末、遂に最後の暗黒ドラゴンボールを手に入れる。
全ての暗黒ドラゴンボールを集め、願い叶えようとするメチカブラ。それを阻止しようとするタイムパトロール全軍を魔神達と共に阻む。
そして激戦のなか、メチカブラは願いを叶え全盛期の姿へ。しかし時の界王神の時の迷宮(タイムラビリンス)により、メチカブラや魔神達共々封印されてしまった。
- ユニバースミッション
封印を破り、暗黒王となったメチカブラや魔神達とともに復活。
ドミグラらと手を組んだタイムパトロール達を阻む為、トワが造り出した実験体フィンを吸収し、トランクス:ゼノ達と交戦。
しかし、時の力を解放したメチカブラは自分以外の全てを不要とし、トワとその他魔神達、さらにタイムパトローラー達を吸収されてしまう。脱出後はトワ達を切り捨てた暗黒王メチカブラへ反旗を翻す。
そしてメチカブラを封印後、トワとともに暗黒魔界再建の為、自身とトワの細胞を合成させて誕生した突然変異体フューを別時空へ送り出す。
トワの命令で暗黒因子回収の為、単独で各時空を渡っていた。その容姿は以前の様な戦闘服とは一転、衣装はスーツ姿にオールバックと、今までとはかなり異なった格好をしている。
潜在能力を解放した孫悟飯:ゼノ、孫悟天:ゼノの2人を倒すなど、その戦闘力は相変わらず高い。
そして遂にフューを暗黒王へと変貌させ、ベジット:ゼノ、魔神ドミグラ等と対峙し激戦を繰り広げる。
その末、ドミグラによりフューは封印されてしまう。が、彼の潜在能力は承知していた為、余裕の表情を見せ退散する。
そして、ドミグラの時の迷宮(タイムラビリンス)から復活したフューの計画を援護する為、トワたちとともに孫悟空達と交戦。
自身の吸収を命じてきたトワに応じ彼女を吸収。
サルサと、そのサルサの魂を食らったシュルム、シュルサと激突。魂を分離により融合を解除させられてしまう。
そしてフューの敗北後、トワ達とともに消息を絶った。
カカロット
本編には関わらずサブシナリオ的な形でトワと一緒に登場。あちこちに居る凶悪化した敵を倒すと戦闘可能になる。
時系列は無印ゼノバース以前。
形態
- 通常
平常時の姿。青い肌に赤い目、白い髪が特徴。
- 暴走
力を解放した姿。髪型は変わらず、衣装の外側の白いアーマーのような部分がなくなり、血管が浮き出ている。
- 超ミラ
髪が逆立ち、目は白目の部分も赤く染まっている。戦闘力は暴走形態以上。この状態を「覚醒状態」とも言います。ミラは人造の肉体にあるサイヤ人の遺伝子により、怒るとこの姿に変身する。
- トワ吸収
トワを吸収した姿。ミラの最強形態。スーパードラゴンボールヒーローズでは、超サイヤ人4の悟空:ゼノやブロリーダークとの三つ巴の戦いで勝利した。ビッグバンミッションでは暗黒因子を取り込んだ魔神トワを吸収したが、外見は通常のトワ吸収時と変わらなかった。
- 超ミラ(フィン吸収)
ユニバースミッションで、フィンを吸収した姿。外見はかなりフィンの要素が強いが、体格と口周りの色はミラのもの。
必殺技
ゼノバースでは超戦士たちからキリエネルギーを集めているためか、悟空やフリーザなどの技を使用する。ミラオリジナルの技は余り無い。
- ダークかめはめ波
闇の色をしたかめはめ波。彼と似た体質のセル:ゼノなども使用する。
- アンドロイドキック
『ドラゴンボールゼノバース』から使用。ヒーローズでは超ミラの必殺技で、上空に飛び上がり強烈なキックを繰り出す。
- ギャリック光殺砲
ゼノバースから使用。ギャリック砲に似た気功波を放つ。
人々の元気を集め巨大な玉を形成し、敵に投げつけるおなじみの技。
- 本気玉
『ドラゴンボールゼノバース』から使用。ミラが究めようとしている技。禍々しい気の塊を投擲してダメージを与える。『ドラゴンボールヒーローズ』では、フィンを吸収した形態で放つ。
- ピーラーストーム
『ドラゴンボールゼノバース2』から使用。視認もできないほどの超スピードによりカマイタチとなって相手を斬り刻む。『ドラゴンボールゼノバース2』では最終形態で使用し、敵全員を斬り刻む凶悪性能となっている。
- スパーキングキック
『スーパードラゴンボールヒーローズ』専用の技。BM4弾参戦時の必殺技で、上空に回転しながら跳ね上がり、ライダーキックを撃ち込む。