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概要

1993年12月10日発売。

社会現象にもなったアニメ「スラムダンク」の初代エンディングテーマに採用された。

歌詞は主人公が付き合っている彼氏に最もふさわしい女になるため色々奮闘するもの。

だが、その過程は色々とぶっ飛んでいる。序盤(1番)こそ

まだちょっと雲行き怪しい程度なのだが2番では、

  • 彼の要望で寄り道やがさつな言動をやめた
  • 長電話すると彼がうつむくのでやめた
  • 化粧に引き続き、髪も服も目立たない地味なものに変えた
  • 便利だった男達の電話帳を削除し、彼が嫌がっていた女とも絶交する
  • 彼の母親も苦手だったがお茶するまでに仲良くなる

徐々に手段が過激になっていく。…最早一人の男のためだけなら世界すら敵に回す勢いである。

また、よく読むと1番よりも彼の束縛の方もより強くなっているのがわかる。

その結果出来上がったのは、自分と彼の他に誰もいなくなり、昔みたいに笑わなくなった地味な見た目の「あなた好みの女」だった…

一方「あなたの微笑みはバラ色の鎖」「夢見る夢無し女」と彼の束縛によりあらゆるものを失った自分の現状を自覚している節もあり、そこが哀愁を漂わせる。

オチの「独りで待つ二人だけの部屋」に関しては、単に依存対象のあなたを待ち焦がれているだけか、それとも彼に無言で逃げられたのか、様々な憶測がある。

このような内容のため、現在だとヤンデレとかストーカーとかネタにされがち。もちろんこの曲の発売された1993年にはヤンデレやストーカーという単語など浸透していなかったため、山岸由花子と並んで人類には早すぎた概念だったと言える。

ただし、この曲は彼と結ばれてからの話な一方、山岸由花子は広瀬康一結ばれる前の話という違いがあり、厳密にはストーカー曲ではない。結ばれてなかったら間違いなくストーカーだが。

また、歌詞のヤバさが浸透した最近では「束縛している男の方が怖いんじゃね?」という突っ込みもあったり…「モラハラ男とメンヘラ女の共依存曲」とか言われたり。

どっちにしろココリコミラクルタイプで普通にネタとして紹介されてそうなカップルである。

なお、大黒本人によると歌詞は「痛い女子の根性LOVE話」をテーマにしたらしい。

挙句の果てにはバスケアニメの主題歌なのに当時のトレンドを意識してサッカーという単語を1番で使用してしまったため、エンディングバージョンは2番の「お料理も~」に差し替える力業でなんとかしのいでいる。

歌詞を(あくまで)断片的に見れば流川楓にぞっこんの赤木晴子の歌とも取れるため、アニメーションの方も主人公の桜木花道よりも晴子と流川のカットが目立つ傾向にある。

大黒はすでに「DA・KA・RA」でミリオンセラーを出しており、今作も人気アニメの主題歌だったことから123万枚を売り上げ、二作目のミリオンセラーを達成。90年代アニメタイアップ曲では3位の記録である。

しかし藤井フミヤの「TRUE_LOVE」や広瀬香美の「ロマンスの神様」がそれ以上に爆発的なヒットを記録したため惜しくも1位は取れず、二作連続で最高位2位止まりのミリオンとなってしまった。だが1995年の「ら・ら・ら」で最高売上を更新し首位も獲得しリベンジを果たした。

あまり知られていない事だが実は、スラダン主題歌中最も知名度の高い世界が終るまでは…」を上回るセールス記録を持っている。

記録(オリコン)

初動売上12.5万枚
累積売上123.6万枚
最高順位2位(通算3週、1993年12月20日・1994年1月10日付※)
チャートイン期間23週

※1994年1月3日分も合算している

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