概要
世界最後の超特急と言われる地底列車。
人工頭脳とJFOMEと言う自動運転装置が制御しており、運転手は発車の際だけ操作し、終点までは自動運転となる。
最高時速450キロで走行可能で、新東京駅と北九州駅を僅か3時間で移動できる。線路は殆どが地下に作られている。列車の現在位置がわかるように静岡、名古屋、大阪、広島の各駅に途中ビーコンが存在する。
車両は機関車と客車の2両編成で、機関車には高速運転用と思われるカナード翼やロケットエンジンを装備している。また機関車の運転室には特殊な物品を輸送する為の耐震耐熱の特殊合金製保管ロッカーが備わっている。
客車には車掌室や2人用個室が並ぶ客室が設けられており、そして客車内の車掌室には機関車切り離し用のレバーがある。
万一の事態に備えて終点の北九州駅には80%の確率で最高時速のいなづま号を受け止められる巨大な車止めが用意されている。
他にも機関車には2号機が存在する。
報道関係者を招いた公開試運転にて新東京駅で靴磨きの少年イタチとスナックで働くコックのヘチマが記者に化けて侵入、一平が手違いで持ってきてしまった人工生命M1号の入ったトランクは連絡を受けた乗務員により保管ロッカーに入れられたが、記者の一人が撮影の際にフラッシュをたいたためにM1号が細胞分裂を起こして急成長、ロッカーから出てしまい、運転室を乗っ取り、人工頭脳やらを滅茶苦茶にして暴走させてしまう。
運転手と乗務員たちは人々を守るべく、客車と機関車を切り離すが運悪く機関車にはM1号の他にも乗務員から逃れるべく侵入したイタチも乗っていて面倒な事になってしまう。
暴走した機関車は圧力ブレーキをもろともせずに北九州駅に突撃、駅や周辺施設を壊滅させてしまう。
ちなみにイタチはいつの間にか保管ロッカーに隠れて宇宙へ脱出し、またM1号も宇宙へ吹っ飛ばされた。
余談
『ウルトラQ』が制作されていた当時は日本に超特急と称される路線はまだ東海道新幹線しかなく、新大阪駅から先の山陽新幹線(岡山駅までの第一期工事)は用地買収や整地作業の段階だったので、東京から福岡県まで乗り換え無しの1本で移動できる超特急は夢物語でしかなかった。
ちなみに小説版ウルトラマンの『ゴールドラッシュ作戦』には木曽~飛騨間の地底に作られたリニア実験線のテスト用車両として「ULTRA INAZUMA」という車両が登場している。
また漫画作品『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』ではいなづま号の後継車両が登場している。
なお、新東京駅の建物には『怪獣大戦争』で使われたAサイクル光線車のパーツが使われている。