概要
地球連合宇宙局がX星人の地球侵略に対する切り札の戦闘車両。
ゴジラ達をコントロールする電磁波を遮断するAサイクル光線を照射する。本体は自走できないため、牽引車を必要とする。また後部にはX星人が極度に嫌っているレディガードの不協和音を流す為のスピーカーも装備している。
何台かがX星人円盤の攻撃で破壊されたものの、攻撃開始と共に光線でゴジラ達を解放しつつ、スピーカーからの不協和音でX星人達を撃破。これらのコンボによりX星人の地球侵略を阻止したのであった。
余談
脚本では「磁力線中断機を積んだトラック」と記載されていた。
デザインは豊島睦が手掛けた。模型製作は「アカツキ工芸」に外注され、大型サイズのミニチュア2台と小型サイズのミニチュア4台以上が作られた。発光部分には自動車のルームランプを用いている。自走できないため、大型サイズは牽引車ともどもピアノ線で引っ張って動かし、小型サイズは下から棒をつけて動かしていた。小型サイズのものは撮影で1台爆破されており、編集で2台爆破されたように見せている。
後に本体は『フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ』に登場するメーサー殺獣光線車に改造されている他、『ウルトラQ』第10話で砲塔部分が新東京駅の建物の一部に使われている。
牽引車は同じく『サンダ対ガイラ』に登場したサーチライト車に改造されている。
また『ウルトラマン』では自衛隊の熱線砲車としてネロンガとギャンゴとの戦いで登場している。
ミニチュアのうち1台は『ゴジラ』撮影時に樋口真嗣が持ち帰ったが、後に持て余したため桜井景一を通して原口智生に預けられ、現在は原口が保管している。
『ウルトラマン』で飯塚定雄はスペシウム光線の作画で悩んだ際、Aサイクル光線を思い出して真似たと語っている。