解説
1970年代に日本の首相を務めた田中▲栄に激似な主人公「ごんべえ」を操作し、これまた国内外の有名人に激似な敵キャラを、パンチとハリセンでド突き倒しながらフィールド上の金塊を集めていくというとんでもない設定のドットイートアクションゲームである。
企画 熊倉氏 ドット絵 田上かゆり(後の人形作家 緋衣汝香優理)
政治家に酷似した主人公が金塊を集めるという内容もさることながら、敵キャラが「タモ●」、「ジャイアン●馬●」、「マイケ●・ジャク●ン」、「瀬●利彦」、「マリ●ン・モ●ロー」というのも今となっては(肖像権的に)やばすぎる代物である(その上、大半が既に故人)。
1レバー+2ボタン(攻撃、ジャンプ)でごんべえを操作。迷路内に散らばる金塊を全て画面上部のスタート地点にある建物(国会議事堂に酷似)に持っていけばクリアとなる。ひとつひとつ持っていくより、全ての金塊をまとめて運んだ方が高得点になる。
全4面のループゲームなので単調さは否めないが、特定条件下で画面上のオブジェが動き出したり、障害物の消火栓がなぜか水で無く火を噴いたりと、ステージ上のギミックは非常に豊富に存在する(隠しボーナスを取るためのギミックも有)。奇数・偶数面ごとに変わる軽快な演歌調のBGMなども凝っており、それなりに面白みのあるゲームではある。
クリアした(もしくは集めている途中の金塊をスタート地点に持っていく)際、フキダシのセリフでごんべえが「わっはわっは」というのだが、ロケテスト及び初期出荷版では「よっしゃよっしゃ」だった。さすがにそれはまずかろうということで変更された……のだが、同年にAC版が稼働を開始した『青春スキャンダル』では特定条件を満たした状態でステージボス手前まで到達すると「よっしゃよっしゃ」と言いながら100万点のボーナスをくれる隠れキャラとして登場するというネタが仕込まれたのである。