ストーリー
まずいと評判が悪い定食屋、正直屋にしんのすけがやってくる。何故か彼がお湯に入ると、その身体からうまいダシが出る。そのダシでみそ汁を作ると、たちまち店は大繁盛するが…。
登場人物
本話では昆布の帆を付けた鰹節の船に乗り、7つの川を旅するお鍋に入るといいおだしがでる少年。優しくして扱うと美味しく、ぞんざいに扱うとまずくなってしまう。お正曰く、愛情が必要なんじゃないかとのこと。
特に玉袋の裏で取った出汁(もちろん企業秘密)は絶品であり(アニメではその設定はない)、味にうるさい食通を唸らせた。
最後に直次郎に真実を打ち明けた後二人の元を去っていった(原作ではこの時「出汁の精」を名乗り、某演歌歌手のような本来の姿を明かして飛び去って行く)。
直次郎
(声:岩田光央)
定食屋正直屋の主人。店の評判が悪いことにヤケを起こしたびたび妻に暴力をふるう。一度はみのもんたの番組で評判は回復するもすぐ元に戻ってしまう。しんのすけが来て店の評判がよくなっても妻への態度は変わらないどころか売上金で競馬に行くなどすっかり遊び人になってしまう。こうして心身ともに限界を迎えたお正はデヴィ夫人病(アニメでは裏返し病)になってしまい、治療には500万円かかると言われてしまう。そこでみそ汁コンテストに出場することを決意するもしんのすけが誘拐されたため困っているとしんのすけに風呂の残り湯の存在を知らされ、その湯でみそ汁を作り見事優勝。妻に治療を受けさせた後しんのすけから実は風呂に入っていなかったこと、彼の妻への想いが美味しいみそ汁を完成させたと告げられ完全に改心し、それ以降は二人で店を切り盛りしていくのだった。
お正
(声:久川綾)
直次郎の妻。夫からたびたび暴力を振るわれており心労が祟り口調や性格がデヴィ夫人のようになるデヴィ夫人病(アニメでは裏返し病)になってしまう。しかし、味噌汁コンテストの賞金で治療を受け元に戻った。
まやかし屋の店長
(声:稲葉実)
高級料亭を営む初老男性。
料理コンテストで優勝するために後述の店員を仕掛けてしんのすけを誘拐する。しかし、無理矢理出汁を出させたためまずいみそ汁を作ってしまい失格となる。
まやかし屋の店員(原作ではバドガール)
チューブトップを着た若い美女。正直屋の手前の電柱から美脚を覗かせてしんのすけを誘拐。
本話では味噌汁コンテストの審査員。シロはアニメのみ登場。
全員がしんのすけの出汁なしで作った正直屋の味噌汁を絶賛した一方、しんのすけをいじめた出汁入りのまやかし屋の味噌汁(原作では高級お吸い物)については同店の料理を褒めながら飲むも、ひろしは「ドブ川の水の方がまし」という辛辣なコメントで不合格とし、シロにいたってはニオイをかいだ直後にソッポを向いて一切口にしなかった。これにより正直屋の優勝が決定する。