概要
名前の意味は「共に潜るもの」といった意味の方言で、漢字では共潜と書く。
曇った日に海に潜ると、自分一人で潜っているはずなのに、同じ姿をした鉢巻の尻尾が長い海女に出会うことがあり、アワビを渡してきたり暗い所へ誘ってくるといわれる。
その誘いに乗ってしまうと命を取られてしまうといわれ、出会ってしまった海女は海に潜る仕事をやめ、出たという話を聞いた近隣の海女たちも、数日は仕事を控えるほど恐れられていた。
アワビがどうしても欲しいときは後ろ手でもらえば大丈夫だと伝わっていたが、それを試した海女が蚊帳の様なものを掛けられてしまい九死に一生を得たという話もある。
そのため海女たちはこの妖怪に出会わないように、魔除けの模様ドーマンセーマンを服や手ぬぐいに書いたり縫い付けていたといわれる。
その正体は死んだ海女の亡霊といわれるが、西洋の伝承のドッペルゲンガーに類似しており、医学的には潜水という重労働を長時間行ったことよる譫妄症状ではないかといわれている。