ほうふく(ポケモン)
ほうふく
相手から受けたダメージを増幅して返す、所謂「反射技」。物理特殊関係なく1.5倍で返す、優先度なし、無効タイプなしなど、あくタイプ版メタルバーストと言える。
ただし、接触技且つあくタイプ故にせいぎのこころ適用技であるのが欠点。一方でPP20と多いのは利点か。
第9世代時点での習得者はマフィティフ、ドンカラス、ヘルガー系統、ヒスイゾロアーク系統の計6匹。
進化前を除くと使用者の中で最も遅いのはドンカラスで、この技の採用率も最も高く2024年9月現在(レギュレーションH)において35%前後採用されている。低耐久故にタスキ運用であることが多く、元々カウンターを使用することがあったヘルガーにも採用する余地があり、使いやすさを捨てて特殊アタッカーを重く見る場合カウンターとの選択となるため、ドンカラスと同条件かにおいてカウンターと共に20パーセント前後採用されている。
対してマフィティフははりこみによって交代先に深手を負わせることを狙う戦法をとることが多いため、採用率は低め。
前述の通り接触技であるため、さめはだなどの特性やゴツゴツメットなどを発動させてしまう点には注意。特にドンカラス・ヘルガーはHPが減ってからのふいうちでのひと仕事も大きな武器であり、簡単に共倒れにならないよう使うタイミングは見極めたい。
また、先述の通り最も遅いドンカラスでも素早さの種族値が71と速くはないが決して遅くもない、いわゆる中速帯のポケモンであり、他のもいわゆる準速もしくは最速で運用するなど、Sを厚めに振ることが多いポケモンが並んでいる。また、耐久も決して高くはないポケモンが多い。
SVの環境はSのラインが135という恐るべき高速環境ではあるがそれでも中途半端に速く、更にレギュレーションHでは伝説コンビはおろかハバタクカミとパオジアンも出禁となっているため、Sラインが大幅に下がり80~85前後が強く意識するべきラインとなっている。そのため、元々習得ポケモンに鋼タイプが多く自然と鈍足傾向にあり、また特性がんじょうとのシナジーや耐久・耐性に頼ることでタスキを使わずとも発動を狙いやすいメタルバーストに比して、タスキがほぼ必須となる上打ちたいときに限って相手の上を取ってしまうなど、現在は色々と使いにくさが目立つ技となっている。
第九世代は未解禁だが、鈍足高HPのアクジキングが覚えたら評価が上がると考えられている。