概要
銚子電気鉄道が2018年から発売しているスナック菓子。言うまでもなく「うまい棒」のパロディ商品である。2年間で200万本を売り上げ、ぬれ煎餅に次ぐ銚子電鉄の経営の支えとなっている。
発売に際しては「うまい棒」の製造元であるやおきんに連絡を入れており、「互いに関わらない事」という微妙な合意を取り交わしている。価格は15本セットで税抜き600円。
「破産は嫌、嫌」の語呂合わせで、8月3日18時18分に社長の「まずい!もう1本!」の掛け声で発売された。
肝心の味だが、実際に食べた人のレビューでは、「うまい棒によく似ている」「普通に美味しい」とのことで、不味いという話はほぼ聞かれない。コーンポタージュ味の「まずい棒」と同社の看板商品「ぬれ煎餅」を一緒に食べると、口の中で焼きトウモロコシの味が再現できるという話がある。
パッケージのイラストは日野日出志によるもので、キャラクターの名前は「まずえもん」というこれまたギリギリを攻めたもの。
キャラクター
- まずえもん(魔図衛門)
安銚18年9月31日生まれ。「まずい...」という言葉に反応して魔界からやって来る異星人。銚子電気鉄道のファン。後頭部には後方の安全を確認するための第三の目がある。
- まずかちゃん(魔図華ちゃん)
まずえもんの妹。口癖は「まずか~」。九州出身。日野の事務所によると平手友梨奈がモデルになっている。
- まずゑおばあちゃん
まずえもんの祖母
- スーパーまずえもん
瀕死状態から復活して力を増したまずえもん
- Mr.M(マズングルズ)
まずえもんの父
- マズエ
まずえもんの姉
種類(味)
- コーンポタージュ味
2018年8月発売。パッケージには「マズいです!経営状況が…」というコピーが印刷されている。
- チーズ味
2019年3月発売。パッケージには「まずえもん」の妹の「まずかちゃん(魔図華ちゃん)」が登場。
- ぬれ煎餅味
2019年8月発売。パッケージには「まずえもん」の祖母の「まずゑおばあちゃん」が煎餅を焼く姿が描かれている。
- スーパーまずい棒(炭火地鶏味)
2019年12月発売。銚子市が台風や大雨の直撃を受け食品部門の工場の建物の一部が破損し、それによりぬれ煎餅の生産数量が減少したこと、また鉄道収入そのものにも影響を及ぼしたことにより銚子電鉄が会社として「本当にまずい状況」になったことから、カビ色の「スーパーまずい棒」の発売に踏み切った。パッケージには「スーパーまずえもん」が描かれており、BARBEE BOYSの代表曲「目を閉じておいでよ」にちなんで「目を閉じて食べなよ」というコピーが印刷されている。
- か~るいチーズ味
2020年9月発売。前述のチーズ味のリニューアル品。日野日出志のギャグ漫画「大戦争時代」(1975年)に登場する「ずるチン坊や」がパッケージを飾っている。
- わさび味
2020年10月発売。パッケージにはまずえもんの父、「Mr.M」が自転車に乗っている姿で描かれており、「電車屋なのに自転車操業!」というコピーが印刷されている。
- 激しく辛(つら)いまずい棒(岩下の新生姜味)
2021年4月発売。岩下食品とのコラボ商品。パッケージには岩下の新生姜ミュージアムの公式キャラター「イワシカ」が登場し、発売日には同ミュージアムにて両社長による出発式が行われた。パッケージに登場する「まずかちゃん」の衣装はももいろクローバーZの佐々木彩夏の衣装がモデル。
- 沖縄パイン味
2021年8月発売。銚子電気鉄道とは犬吠駅の命名権でつながりのある沖縄ツーリスト(OTS、那覇市)と、沖縄県産のパイナップルを扱う沖縄フルーツランド(名護市)とのコラボ商品。「まずえもん」が沖縄ツーリストの制服である青色のかりゆしウエアを着て、パイナップルの中から上半分を持ち上げている絵がデザインされている。
- チキンカレー味
2021年12月発売。ご当地カレー「銚電チキンカレー」と同時発売。「まずい棒にチキンカレーをかけると、とろける美味さ」とぬれ煎餅工場にお勤めの女性の方々からも評判らしい。「チキンカレー」は「資金枯れ-」の語呂合わせから。
- 激しく辛(つら)いまずい棒(めんたい味)
2022年5月発売。日本航空系列のLCC、スプリング・ジャパン機内で同年5月27日から先行販売、翌日28日より一般販売された。パッケージは銚子電鉄の「綱渡り」の経営状況を表し、明太子だけに「まずえもん」が太鼓を叩いたデザイン。
- きまずい棒(あしたば青汁味)
2022年12月発売。有限会社マイケアとのコラボ商品で限定3000袋が発売された。
原材料の価格高騰や包装資源・物流費等の上昇により商品価格を値上げしたことで、商品名も「きまずい棒」となった。八丈島産のアシタバを配合している。
パッケージには「まずえもん」の姉の「マズエ」が登場。
- きまずい棒(ソース味)
2024年2月発売。
あしたば青汁味同様、原材料の価格高騰や包装資源・物流費等の上昇により商品価格を値上げしたことで、商品名も「きまずい棒」となった。
「味は、うまい」とのこと。
- きよせ棒(きんぴらごぼう味)
2024年6月発売。清瀬市役所が職員を銚子電気鉄道に派遣したことをきっかけに清瀬駅開業100周年に合わせて清瀬市とのコラボ商品として発売された。清瀬産にんじんとごぼうを使用している
- きまずい棒(チョコ風味)
2024年7月発売。パッケージデザイン・味は「切符買って」をテーマにしている。
優しいチョコ風味でスイーツ感覚の「嬉(き)まずい棒」となった。
- うなぎ蒲焼風味
2024年8月発売。つかみどころのない銚子電気鉄道が、業績はうなぎ登りタレ、と開発された。