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めざせ!!カードマスター

めざせかーどますたー

小学館の学年誌で連載されていた、ポケモンカードプレイヤーの少年・少女たちのカードバトルを描いた作品。
目次 [非表示]

概要

印照による、小学館学年誌『小学四年生』『小学五年生』2000年に連載されていた、ポケモンカードプレイヤーの少年を主人公にした児童漫画作品。

サブタイトルまで含めた全体名称は『めざせ!!カードマスター ポケモンカードゲーム バトルコミック』である。

全9話。単行本全一巻。


ジャンルとしてはホビー漫画に属し、読者の住んでいるのと同じ現実世界をモデルにした日常的な日本でポケモンカードをプレイしている少年たちが勝利を目指して戦うという作風。

既にフィクションとして成立しているポケモンの世界をモチーフにしたカードゲームを題材にしている……という構造で、立ち位置的には『ミニ四ファイターV』に近い。

特に悪の組織とか超能力とかの空想的な設定は出てこないし、カードセットも大会も実在したものがモデルになっていて、平和な日本が舞台である。

ポケモンカード旧裏面時代の作品であり、使用されているデッキも当時有名だったものが多い。

当初は読みきりだったが、ポケモンカードNEOの登場から連載へと移行した。


ポケモン派生漫画としてはマイナーで連載も短期に終わっているが、以下で説明するように魅力も多く、読者からの支持は高いカルト的作品である。


お話

南井健太は、ポケモンカードプレイヤー。

友人たちには負け知らずの健太だったが、ポケモンカードジムにはさらに強い相手、岡部翔が待ち受けていた!

地区大会、日米交流戦、そしてワールドチャレンジへと戦いの場を変えながら、健太は強くなっていく。

いつか、翔に勝つために―――!!

(裏表紙より引用)


特色・見どころ

カード漫画として

学年誌で連載……というところからなんとなく察する人もいるかもしれないが、デッキ構築や戦法など、バトル内容が妙にガチなのが特徴。

当初こそフシギバナ(第一弾)×リザードン(第一弾)のエナジートランスほのおのうずVSフーディン(第一弾)×ラッキー(第一弾)のダメスワポケセン みたいな公式も押していたロマン寄りの戦法で戦っていたのだが、

次第にマルマイン(第一弾)の「エネエネ」や、ベトベトン(化石)の「かがくへんかガス」、カメックス(第一弾)の「あまごい」などのガチ能力を活かし始め、

ついには「ワニガメ」や「ニューラ×プクリン」などの上位ティアデッキで殴り合うようになり、デッキ構成もエネルギーカードが少なめでトレーナーカードの割合が多い実践的な内容に寄っていく。


また、ポケモンカードのルール解説みたいなことは一切しないのが特徴。

初心者が読んでも展開が一切わからない。

当時入門用ソフトとして最適だった『ポケモンカードGB』などでルールを学んでから読むべき漫画であった。

一方、『ポケモンカードになったワケ』と違って純粋にポケモンカードゲームそのものを扱ったまともな漫画としては貴重かつ、限定的だが当時は確実なニーズのある作品でもあった。


巻末に各話で使用されたデッキレシピがすべて記載されており、一部は『ポケモンカードGB2』でそのまま組んで回すことも可能であった。


少年漫画として

バトルにページが割かれている分ストーリーは典型的で、主人公がライバルと出会い、バトルしながら成長し勝ち上がっていくというもの。

しかし、キャラクター達のカードバトルにかける真剣な思いが描かれたり、紙幅が限られる中で少しでもキャラの個性を出そうとしたり、それぞれの人物に魅力があったりして、作品全体の空気感が良好で、ホビー漫画としてはかなり楽しいものになっている。

雰囲気的には、進研ゼミのダイレクトメールについてくる販促漫画を超楽しくしたような感じ。

等身大の主人公が平和に暮らしていて、やりがいのあることを見つけ、好敵手や面白い人物達に出会い、ブレークスルーを達成するという、「明るくてウキウキする理想的な日常」の漫画としてまとまっている。

主人公とライバルが好敵手でありつつもバトルを離れたところでは距離感が近くなり、掛け合いが親密になっていくのも見どころのひとつ。


読み切り時代は一応ヒロインっぽい少女もいたがフェードアウトしていき、ショタ二人が作品の中心になる。


ポケモンカードのイベントとは無縁な地方のポケカファンの中には楽しく、そして熱くポケモンカードをプレイする本作の主人公に憧れた人も少なくない。

ポケモンカードを楽しそうに描く、という目標を高度に達成した、隠れた良作と言える一本である。


著者は他にもベイブレードを題材にした『聖闘士bladers ―ベイブレードバトルストーリー』という似たようなポジションの漫画を執筆しているが、残念ながら以降はこの名義での作品発表は見られず追跡は不可能となっている。


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