概要
かつては小学一年生〜六年生まで発行されていたが、少子化やインターネットによる情報の多分化が理由で2009年に「五年生」と「六年生」が休刊、2012年に「三年生」と「四年生」が休刊、2016年には「二年生」が休刊されている。
2017年には全学年向けの小学8年生が創刊された(デジタル数字の8を1~6に塗りつぶしてくれという意味らしい)。
学年誌のため、漫画やホビー発信地に特化したコロコロコミックとは違ってドリルのようなその学年に沿った内容の学習教材にもページを割いている。また、子供の食い付きが良く万人受けがしやすいジャニーズや女優などの有名人が表紙を飾っているのも特徴。
学年が上がるにつれて芸能関連の記事が増えていくのも特徴のひとつであった。
ポケモンの掲載は、「一年生」では1997年3月号から。(てれびくんと同じ。)
…と、ここまでは表向きの姿である。
何せこの雑誌、「どう見ても学年誌向けじゃないだろ」と突っ込みたくなるような要素もブッ込んでいるのだ。
代表的なのがポケスペのブーバーバラバラ描写。これに限らずアニメ版以上にシリアス度&ゴア描写がやたら多い昆虫ゲーム原作漫画だったり、男の娘が主人公だったり、はにかみ癖のある名前が「シンゴ」の口がでかいキャラが登場したり、芸能人のコンプレックスをサラッとネタに出してたり(しかもこれは156ネタが広まる前)ととにかく漫画がフリーダム。
また、付録に付いていた芸能人の誕生日が書かれたダイアリーの野々村真の頁には佐々木主浩と起こしたサイパン乱闘事件の事が書かれたりしていた。小学館自重しろ。
特に一時時期の小学六年生はこのトンガリっぷりが目立っており、当時の編集部員で後にコロコロコミック5代目編集長となる三浦卓嗣氏は、ゴルバチョフに質問状を送る(しかも大使館を通じて返信が返ってきた)、「ときめきのファーストブラ」なる特集を両性向けの雑誌で堂々行うといった空前絶後のトンガリ雑誌であったと述懐している。
また、第二次ヴィジュアル系ブームの時にはやたらヴィジュアル系をかなり優遇したりもしていた。La'crymaChristi辺りはこの雑誌で知った人も多いのでは。多分現在のアラサーのバンギャが目覚めるきっかけとなったのはこの雑誌。
付属する付録も結構豪華だったりするため、大きいお友達による買いあさりも案の定発生している。
学年誌に掲載されていた主な漫画
ドラえもんが学年誌から出た作品であるということからもわかるように、学年誌が日本の漫画の歴史に与えた影響は決して小さくない。学年誌の漫画に親しんだ子どもたちが、やがて少年誌や小女誌を読むようになったわけであり、学年誌は子どもが漫画に親しむ入口を提供したともいえる。
アニメや特撮・ゲームなどとタイアップした漫画が多かったことも特徴である。
- ふしぎなメルモ(手塚治虫)
- オバケのQ太郎(藤子不二雄)
- パーマン(藤子・F・不二雄)
- ウメ星デンカ(藤子・F・不二雄)
- ドラえもん(藤子・F・不二雄)
- バケルくん(藤子・F・不二雄)
- 怪物くん(藤子不二雄Ⓐ)
- 忍者ハットリくん(藤子不二雄Ⓐ)
- いなかっぺ大将(川崎のぼる)
- てんとう虫の歌(川崎のぼる)
- うわさの姫子(藤原栄子)
- あさりちゃん(室山まゆみ)
- パンク・ポンク(たちいりハルコ)
- 名たんていカゲマン(山根あおおに)
- 少女少年(やぶうち優)
- ないしょのつぼみ(やぶうち優)
- Sweetらぶらぶ(井口ユミ)
- 甲虫王者ムシキング(今賀俊)