概要
藤子・F・不二雄が1968年から1970年にかけて小学館の学習雑誌に連載していたギャグ漫画。
故郷のウメ星が爆発してしまったため地球に逃れてきたウメ星王国の王室一家が平凡な日本の家庭に居候して巻き起こす騒動を描く。
コンセプトは作者お得意の「日常世界に非日常的な存在を登場させる」と言うもので、壺の形をした宇宙船から様々な道具が出てくる設定は作者の代表作「ドラえもん」の四次元ポケットに受け継がれた。
21エモンに登場したロボット・ゴンスケが設定を変えて再登場している。
アニメについて
これまで2度アニメ化されている。
1969年4月から同年9月にかけて、TBS系列局(放送当時関西地区の系列局は朝日放送)のほか日本テレビ系列局の一部にてテレビアニメ版が放送された。アニメーション制作は東京ムービーとスタジオゼロの持ち回りだった(ちなみに初回はスタジオゼロが、最終回は東京ムービーが、それぞれ担当)。
ちなみに予算の関係上白黒で作られた。
1994年3月に東宝系の映画館で映画版が公開された。こちらのアニメーション制作はシンエイ動画。
実はこの頃テレビアニメのリメイクが検討されており、その実現のために制作したのだが、アレの調子が良過ぎたばっかりに結局リメイクは実現しなかった。その一方で放送を請け負うつもりではあったテレビ朝日側としても、既にいわゆる藤子アニメに頼らなくてもアニメがヒットする様になった、という事情もあった模様。