概要
アサタリとは、『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』におけるアーサー・トラインとタリア・グラディスのコンビタグである。
戦艦ミネルバの艦長を務めるタリア・グラディスと、副長を務めるアーサー・トライン。
タリアは既婚者にして子持ちの未亡人、プラント議長ギルバート・デュランダルと「深い仲」…であり、ミネルバ副長であるアーサー・トラインとはお互いに恋愛感情などは一切無く、ともすれば姉弟のような距離感である。
タリアはギルバート・デュランダルの根回しによりミネルバ艦長になったが、アーサーがミネルバ副長になった経緯は不明である。
タリアは頼りないアーサーに小説版では内心酷評していたが、最終的には彼に不時着したミネルバを託し、単身メサイアに向かいギルバート・デュランダル、そしてレイ・ザ・バレルと共にその生涯を終えた…。
後日談が描かれたドラマCDでは、アーサーはタリアの遺児ウィリアム・グラディスにタリアの遺品を届けに行く。
艦長であるタリアを守れなかった事実をウィリアムに詫びるが、ウィリアムは10歳とは思えないほどの聡明さで、母の死の真相を察しておりタリアの遺品を全て処分しようとしていた。
慌てて遺品の箱をふんだくって来てしまったアーサーであったが、アスラン・ザラのアドバイスを受けウィリアムと話し合うため、遺品を預かる権利を持つ後見人となりウィリアムを支えていきたい旨を告げる。
「グラディス艦長が遺した一番大切なものは、君だもの。」
「そんなに母が好きだったんですか?」と、ともすればアーサーがタリアに気があったからこんなことをするのかと疑っているかのようなウィリアムの台詞があったが、アーサーはウィリアムに、タリア・グラディス艦長の事は異性としてではなく一人の人間として好きだったと語る。
「僕ね、確かに艦長のこと好きだったよ。いや、愛してたとかそういうこととはちょっと違うけど…好きな、人だったよ。艦長は僕のこと好きでも何でもなかっただろうけど…。でも、僕は艦長のこと、好きだったよ。」
アーサーの真摯な態度にウィリアムも彼に心を許し、ウィル、アーサーと呼び会える関係になる。
タリアはあの世でアーサーに頭が上がらないであろう。