概要
本名は宍戸江利花(ししどえりか)。
アフリカ系アメリカ人と日本人のハーフで「エリカ」の名前は実父が花の名前からつけた。
実父は立川基地に勤務していた軍人で、母とは事実婚の関係にあった。突然の本国召集のため幼い頃に別離しており(成人後TV番組の企画で父を探したがすでに本国で死去していたため再会はできなかった)、また父親との関係をよく思っていなかった母方の親戚からは絶縁状態にあったため、日本人の母の女手一つで育てられた。母はデビュー後の1990年に亡くなっている。
中学卒業後、全日本女子プロレスに入門。1986年にリングデビューする。
元々クラッシュ・ギャルズのファンで、長与千種に憧れてベビーフェイスを志望していたが、実際には極悪同盟→獄門党の一員としてヒールで活躍した。ヒール役を演じ続けることに疑問を感じていたとき、当の長与から「このサングラスが似合うような悪党になれ」とサングラスを手渡されたことでヒールの道を歩む決心をしたという。
団体からヒールをやらされてふてくされた態度をあらわにしていたため、ダンプ松本の現役時代は妹弟子達に優しい彼女からもあまり可愛がられていなかった。アジャは引退後に当時の私が悪かったと認め、ダンプと和解している。
90年代には獄門党を離脱してバイソン木村と共に『ジャングル・ジャック』を結成。ブル中野らとヒール同士での壮絶な抗争を繰り広げた。
全女退団後はフリーとなる。かつて全女の企画広報部長であった小川宏(ロッシー小川)と共に新団体アルシオンの設立に携わり、自身も専属フリーランス契約を結んで所属していたがのちに退団。長与千種の立ち上げたGAEA JAPANなどで活動した。
また、ハッスルなど男子選手の団体との戦いもこなし、ダッドリー・ボーイズ(TEAM 3D)とも試合した。
2007年からはレスラーとしてはOZアカデミー女子プロレスに所属。本人は尾崎魔弓の策略に「はめられた」としている。
得意技の裏拳の威力はライバルの北斗晶が語るところによると治療で頭蓋骨に穴を開けた時、出産、試合中の事故で膝の骨が見えた時、実家でクワが頭に刺さった時に次ぐ人生で受けた激痛第5位との事で、6位の新聞配達のバイクに轢かれた経験より上との事。
タレントとしても活動しており、初めはテレビCMで瀬戸朝香と共演したことを機に、全女退団後から瀬戸の所属する芸能事務所フォスターに所属。その後、本人が語るところでは「“居心地が良すぎると、居心地が悪くなる”という、私のおかしな性質がムクムクと頭をもたげてきてしまいまして」という理由でWAHAHA本舗に移籍した。
女優として、舞台での活躍もめざましい。相席食堂では意外なロケの上手さを見せてMCの千鳥を感心させた。
同期に木村伸子(バイソン木村)、工藤めぐみ、豊田記代(コンバット豊田)、高橋美香(高橋美華)、神谷美織(Cooga)、前田薫(KAORU)、天田麗文がいる。
このうち、
- 木村・高橋・神谷は『ジャングル・ジャック』に参加。その後相次いで引退。
- このうち木村・神谷改めCoogaは吉本女子プロレスJd'で復帰、それぞれ1997年と2000年に引退。(Jd'は2003年にJDスター女子プロレスに改名、2007年に解散)
- 工藤・豊田・天田は一度退団してから1990年にFMWで復帰。天田はすぐ引退したが豊田は1996年、工藤は1997年まで現役を続けた。
- KAORUは1991年にユニバーサル・プロレスリングに移籍、その後フリーや長与千種が設立した『GAEA JAPAN』『Marvelous』で活動。2022年にデビュー36周年記念日・復帰&引退興行を行い36年間のレスラー生活を終えた。
関連タグ
ブル中野:ヒールユニット「獄門党」時代のボス
めちゃ×2イケてるッ!:エリカ様ネタを披露。またテスト企画にも登場、国語首位タイなど12人中5位の成績を残した。
ボキャブラ天国:名前の語呂の良さや登場時のインパクトなどからかネタになりやすく、「アクロンなら毛糸洗いに自信があります」から「アジャ転んだら関東あたりに地震が起きます」、「奥さまは魔女だったのです」から「奥さまはアジャだったのです」というネタが投稿された。
全日本女子プロレスの先輩・後輩達
マッハ文朱 マキ上田 ジャガー横田 長与千種 ライオネス飛鳥 ダンプ松本 ブル中野 北斗晶 工藤めぐみ 豊田真奈美 下田美馬 白鳥智香子 脇澤美穂 高橋奈七永 夏樹たいよう