概要
時はまさに世紀末。『北斗の拳』ワールドにおいて「若い女性」とは商品同然の扱いであり、ともすればヒャッハー軍団に蹂躙される哀れな存在である。
しかしこの『レイ外伝 蒼黒の餓狼』に登場するアスガルズルは、そんな女性たちが女性らしく輝くことのできる数少ない街である。
もともとこの町は奇跡的に水が豊かで肥沃な土壌を有していたのだが、核戦争が勃発し世間が荒廃するにつれて荒れ果てていった。そこに目を付けたのが初代女王エバであり、悪漢に脅かされる女性たちを救うために街を(金銀財宝で。日本銀行券は暴落しすぎて何の価値もない)買い取り、巨大な壁と門で囲い自由都市アスガルズルを建造したのである。
アスガルズルは世紀末最大の色街として名を馳せているものの、売春を強要しているわけではなく、そこに暮らす女性たちは自立心を有し、燃料や食料と引き換えに男性の相手をすることで仕事を得ている。エバは奴隷として売られた女性たちの保護も行っており、自らアスガルズルに亡命する女性たちも多いらしい。女たちは気を許した男がいれば自らアスガルズルを出て、結婚する者もいるとのこと。
エバの圧倒的な美貌と仁徳、カリスマ性は国民から慕われており、拳王やKING、聖帝すらも一目置いている。彼女を護るための美しき闘士・エバズ・ヴァルキュリアにより町は守られているが、流石に人手不足なため男の傭兵や用心棒も雇っており、中でも頭のリマは聖拳使いに匹敵するほどの強さを有している。