概要
『映画クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝』に登場した悪役。
ブリブリ王国の伯爵であると同時に、ブリブリ王国に伝わる伝説の魔人の力を使って世界征服を企む秘密結社ホワイトスネーク団の首領でもある。
首に常に巻いているペット、白蛇のアレクサンダーがトレードマーク。
大悪人ではあるが、映画と漫画版では立ち位置が大きく異なる。
映画では、シリーズでも珍しい悪役らしい悪役で、しんのすけが本気で怯えた数少ないキャラクターで「ケツだけ星人」や「ゾウさん踊り」と言ったしんのすけ十八番のギャグを見てもハブと共に呆れ顔すら見せず完全にノーリアクションを貫いている。
ブリブリ王国正規軍のヘリを爆破する等、現代世界において明確に死者を出している人物であり、最期は本人も完全な破滅という相応の末路を迎えた。
漫画版での活躍
原作漫画では、ノリツッコミの場面が多く、矢が放たれるワナに対して、先に通させた野原しんのすけのケツだけ星人の動きが対策だと思い込んで部下と共に実行したり、制服を忘れた戦闘員に「レッグウォーマーは忘れるなと言ったろ!風邪ひいたらどうする!」と怒鳴るなど、どこか憎めない人物で、イラスト右の側近であるミスターハブも彼に忠実に従っている。
願いをしんのすけに横取りされた時はさすがに部下たちに抹殺を指示したが失敗に終わる。悪足掻きとしてスンノケシ王子を拉致して身代金を要求しようと逃亡用ヘリコプターに乗り込むが、先にしんのすけが乗り込んでいたため失敗。ヘリコプターは墜落して大破するが、しんのすけとスンノケシだけ魔人に助けられた(アナコンダは「わしも助けろー!」と叫んでいたが無視された)。
しかし奇跡的に真っ黒こげになるだけで無事であり、最後は部下共々逮捕された。
アニメでの活躍
己の目的のためならば手段を選ばず、部下を捨て駒にする事も躊躇せず、自分の願いを邪魔したしんのすけを殺そうとするなど冷酷非情な性格の持ち主。
その上非常にケチで宮殿に秘宝を祀る巨大な祭壇(全て純金製)に部下のニーナ&サリーが反応した際は「全部ワシのだ!」と二人を遮って秘宝のみならず宮殿内の全てを独り占めする腹積りだった。
その性格が災いしてか、側近の部下にはすべて裏切られたが、ミスター・ハブが世界の支配者となるべく持ち出したツボの力を横取りする形で「魔人よ、お前の力を全てワシにくれ!」と願い、人知を超越した力を得、手始めに意趣返しと言わんばかりにハブを意志を持たぬ自分の操り人形とする。
しかし、「全ての力」が魔人と同じ姿になることも含まれていたため、力だけを求めていた本人の意に反して魔人とアレキサンダーごと一体化し、醜いブリブリ魔人の姿となってしまう。(魔人は「全て同じでいいのか?」と事前確認をしっかりと行っているが、アナコンダはそこまで考えが及ばなかった)
最期は逆恨みと八つ当たりの感情から白のブリブリ魔人と争うが、しんのすけとスンノケシ王子によって魔人の力を封印され、ミスター・ハブを道連れに(意図的では無く偶然)ツボの中に呑み込まれる。その際に魔人と分離して元の姿に戻るが、それと引き替えに永遠に封印された(ちなみに、ディズニー映画『アラジン』のジャファーとほぼ同じ最期である)。
演じた富田耕生氏は「いかにも悪人らしい最期」とコメントしている。このため歴代悪役の中でもかなり悲惨な目に遭っている。