概要
フランシーヌ人形によって彼女の世話係として作られた女性型の自動人形。
その後、「笑い方」を研究するために人間社会に溶け込むことを画策し、特に人間の持つ価値観の相違に疑問を持ったフランシーヌ人形の言葉に影響され、高貴な立場の人間と入れ替わろうとする。
その対象として、ローエンシュタイン大公国のエリ公女に目をつけ、彼女の叔父・ギュンター公に「生命の水」(アクア・ウイタエ)の秘密を与えること(特にエリの体内に「柔らかい石」がある可能性)で協力者とし、エリが自分と同じ背丈に成長するまで、彼のメイドとして過ごしていた。
エリそっくりに自身を改造し、たまたま加藤鳴海らが「柔らかい石」を追ってローエンシュタイン大公国にやってきた際に、ついに入れ替わることに成功する。
その後、公女として舞踏会に出席し、大公である父を含め関係者にも気づかれることはなく、自然な笑顔も行い、鳴海をも欺き共にダンスを踊る。
だがその後、ギイ・クリストフ・レッシュとルシール・ベルヌイユに助けられた本物のエリが舞踏会に現れても、皆、アプ・チャーが本物だと思う中、鳴海には見破られ、その後の騒動で周囲にもバレてしまう。
その後、一度は鳴海を倒すも、エリの言葉で復活した鳴海の渾身の一撃を受け敗北する。
敗北した時点ではまだ人間の「感情」を理解するに至らず、燃え盛る舞踏会場内で利用されていたと知ってなお娘のように思っていたというギュンター公を一蹴しようとしたが……彼の行為に感情を見出し、最期に人の心を理解し消滅した……。