概要
『サモンナイト6』の女主人公。CV:小倉唯(主題歌「TO BE ALIVE」も担当)
ツリ目気味な金色の瞳に、前髪ぱっつんの黒髪ロングという顔立ちの少女。
いわゆる「童貞を殺す服」をシャープにしたような胸部を強調した服に、地面に引き摺るほど長いマントを合わせている。ちなみに中身も『サモンナイト3』のアティ先生に匹敵するシリーズ屈指の大きさで、彼女と共にしばしば乳揺れが見られる。
シリーズでは珍しく、ライフル銃を武器として携えている。
男主人公のラージュと同様、「繭世界(フィルージャ)」で相棒のキルトと二人きりで暮らしてきた。
ラージュが社交的で何にでも興味を示す典型的な主人公タイプであるのとは対照的に、アムは「やれやれ系」の気があり、当初は面倒事には関らない旨を公言しているほどだった。
もっとも、そもそも他人との関わり方がわからないという側面も強かったようで、ストーリーが進むにつれて世話焼きな一面を垣間見せるようになる。
なお、胸部を除き細めの体型に反してかなりの大食いである。
戦闘面
クラス一覧
- 孤高の狙撃手(初期):基本的なクラス。魔法攻撃力が上がりやすい。
- 魔弾の射手(Lv13):「孤高の狙撃手」の正統進化系。銃に加え、杖が使えるようになる上級クラス。
- トリックスター(Lv26):耐久面を削って素早さに回した速攻型。銃に加え、刀が使えるようになる上級クラス。
- 祝福のリクリプター(隠し):物理防御力以外の能力が安定する準バランス型。銃に加え、弓が使えるようになる上級クラス。
一見いかにもスナイパーらしい、後衛向けの能力を主体にしているように見えるが、実際には主人公らしからぬ癖の強い成長の仕方をする。
まず、愛用のライフルは魔法攻撃ではない。あくまで他と同じ物理の通常攻撃という扱いであるため、「祝福のリクリプター」が解放されるまでは延々噛み合わないステータスで騙し騙し戦うか、アイデンティティを捨てて召喚術を武器に戦うかという選択を迫られる事になる。
その解放条件も独特で、一般的に「苦手な方の攻撃手段で敵を30体倒す」となっているところ、アムの場合は「専用技『トラン・スレイグ』を50回使う」とかなりの時間と手間を要する。
「トラン・スレイグ」の効果は「味方全体の耐久を高める」と、それ自体は優秀である。
ただし、「発動中は自身が行動不能になる」という致命的な反動を持っている。
発動条件も他の技とは異なり、MP消費ではなく敵を倒しながら専用ゲージを溜めるタイプであるため、「格下相手のフリーバトルで開幕ぶっぱしてくる」という実績稼ぎの手段が使えない。
それ以前に、圧倒的に素早さ重視で「やられる前にやれ」を地で行く今作の環境では、耐久を捨ててでも素早さと火力を上げていくのが正攻法である。時間制限系のクリア条件が多い事や、味方と連携行動する「コネクト」の存在から言っても、立ち止まって身を固めている暇はほとんど無い。
先制前提とは言え、物理防御力が一貫して低い点も気がかりで、この手のステータス配分にありがちな「P・コート」等の擬似的な上昇スキルも持ち合わせていないため本当に最後まで打たれ弱いままである。攻撃力が伸びない事と相まって、「トリックスター」の刀などは罠と言っても過言ではない。
「魔弾の射手」で杖を持って魔法に特化するとしても、アムが使える獣属性は相対的に安定しない環境にある。
中盤の「冥土」関連で度々出撃指定がかかり、それへの対抗スキルに加えて機属性まで習得するフォルスや、唯一最高ランクの召喚が行える上にHP・MPを毎ターン自動回復するギアンといった有力株が他におり、隠しクラスまで含めれば、移動力に優れ素早さも高く鬼属性まで習得するライなどもこの枠に入ってくる。
そもそも今作では、初回封入特典として獣属性召喚獣の「オヤカタ」を専門属性にかかわらず召喚できるようにするデータ配信が行われており、魔法型のアタッカーであれば誰でもある程度の獣属性攻撃ができてしまう。ストーリークリア程度であればそれで事足りてしまう場面も多いため、需要が低い割に競争が激しいのである。
決してお荷物になるほど弱いわけではないのだが、持っている槍に噛み合った能力とデメリット無しで行動回数を増やす専用技で唯一無二の活躍ができるラージュと比較すると、主人公(笑)と言えるほどに見せ場が無い。直接競合しないのが唯一の救いか。
ちなみにストーリーにおいても、後半をどちらを主人公にして進めるか選べるのだが、アムを主人公にした場合でも度々持ち前の主人公気質でラージュが話の主導権を握りがちになる。あるいは最初からヒロイン枠として位置付けられていた方が幸せだったのかもしれない・・・
夜の主人公
シリーズ恒例の夜会話は、今作では大部分をラージュまたはアムが歴代の登場人物達と行うものとなっている。
戦闘力はイマイチで性格的にもコミュ障気味なアムであったが、ここで予想外の才能を発揮した。
以下ネタバレ注意
歴代の登場人物には各々の人間関係があるため、新主人公が大きく横入りするような真似はしないのでは・・・と予測されていたのだが、そんな事はなかった。
夜会話を進めていく事により、
・・・といった男性陣から恋愛的な意味での告白を受け、
そこまでの明言が無くとも、
- ルヴァイド一筋のイオスを揺さぶり、「君を守る」と言わしめたり
- アメル・ハサハと事実婚状態のマグナを「顔が真っ赤」にさせた挙句「ふたりには言わないでおこう」と決意させたり
- ギアンから「母親の温もりを感じる」と言われてみたり
- 既にペリエがいて散々懐かれているフォルスに響友になる事を提案したり
・・・と、ともすればNTRになりかねない勢いで割って入りまくるのである。
勿論、この仕様が賛否割れたのは言うまでもない。
ラージュが女性陣と会話してもそこまで進んだ関係にはならない(そもそもその概念を持ち合わせていない疑惑も)という点がまた対照的で、乙女ゲー的な意味では彼女は間違いなく主人公の器であった。
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エースコンバット:ダウンロード専用の「インフィニティ」にエンブレムとして登場していた。ちなみに彼女だけでラージュの物は存在しない。