概要
テレビアニメ『ポケットモンスター』(第8シリーズ)に登場する主人公・リコとリコの持つ不思議なペンダントを狙う謎の少年アメジオのNLカップリング。
本編でのアメリコ
敵対する組織に所属しているため、基本的には敵対関係にある。当初、リコ→アメジオはかなり敵愾心が強く、アメジオ→リコは目標の為の捕獲対象としか思ってなかった。アニメ45話、65話を経てお互いを個人として認識するようになる。
1話ではアメジオがリコのペンダントを狙う為に変装して知り合いのふりをして「おばあちゃんの代理人」として近づいた(手紙を預かったという偽事情付きで、しかも名乗らなかった)。
初対面とはいえニャオハがアメジオに威嚇していたこともあり、リコは思いっきりアメジオを怪しんで逃げている。
アメジオ「待て! 大人しくペンダントを渡せば手荒な事はしない」リコ「全然説得力無いんですけど」とこの時点でリコ→アメジオへの敵愾心丸出しである。
2話ではフリード博士に救われたリコを追ってブレイブアサギ号のバリアを破壊して無断乗船をし、リコに「何故逃げる?」「では彼らの事は信用出来るのか?」「そのペンダントの輝きはなんだ?」と質問責めする。
問いに全部リコは「分からない」と答え、「でも、一つだけ分かります。あなた達のことは信用出来ません」と断言する。
アメジオは「初めはペンダントだけが目的だったが君にも来てもらう(要約)」と言い、ライジングボルテッカーズにこれ以上迷惑をかけたくなかったリコもその要求を飲もうとする。
そんなリコを助けに来たフリードに対してリコの善意の言葉を「聞いたか? 余計な手出しは無用だそうだ」とアメジオが解釈をしていた。
ブレイブアサギ号のバトルフィールドから落ちそうになったニャオハに対して咄嗟にアーマーガアを出して受け止めて、ニャオハを抱えたまま撤退する。
3話ではフリードと共にニャオハを助けにきたリコに対して、フリードとのバトルに勝ったらペンダントと一緒に来るように指差したが、全てはフリードの作戦でありニャオハ救出後に全員に逃げられる(バトルも中断された)。
5話では何度目かのリコ攫い(とペンダント盗み)を働こうとし、終盤ではアーマーガアで目眩しをしてまで本格的に攫おうとする。
6話ではリコ・ペンダントを攫えないが為に強硬手段(ポケモンバトル)に出る。
その後ペンダントの任務から外されてしまい、以降は登場頻度が少なくなるが、独自に動き続ける。ちなみに後の27話において、会議中の周囲の発言により単独行動を続けていたことで組織内の立場は悪くなっていたことが分かるが……。
24・25話において、リコたちが滞在するリコの祖母の古城に登場。
33話・34話において、リコたちの前に再び現れる。彼女たちの前で黒いレックウザと交戦するが、敗北。撤退した。帰還後、ハンベルに「力が欲しい」と要求。続く35話で彼との特訓が描かれた。
44話・45話において、一つの重要な出来事が訪れた。
レックウザを最初に目撃し、1度は戦闘も行っている立場ながら、幹部総出のレックウザ捕獲作戦には参加していなかったのだが、同話のサンゴの発言によればスピネルから非常に嫌われているとのことなので、おそらくは彼からこの作戦を伝えられていなかったと推測される。
レックウザの「りゅうせいぐん」によりピンチに陥ったニャオハとリコの前に現れ、彼女を守る形で登場した。
フリードのリザードンとタッグを組み、両者共テラスタルして共闘する。抜群の連携でレックウザに大ダメージを与えるが、惜しくも敗北。戦闘後はテラパゴスには手を出さず、またの機会に改めて奪いに来ることを伝え撤退した。去り行く直前、リコに「アメジオ。その……さっきはありがとう」と言われる。リコからアメジオへの感情が僅かに変化した瞬間だ。リコを守った理由については「レックウザは自分の獲物だから」とのこと。ちなみにこの際、「勘違いするな」と前置きしているが、このセリフは様々な作品でツンデレが言う言葉である。(素直になりなよ……)
54話において、アメジオがギベオンの孫であることが判明する。彼は以前よりテラパゴスに会った際、一人だけ反応されていた。ギベオンが長を務める組織「エクスプローラーズ」はかつて冒険者ルシアスの仲間たちだった、という情報が25話で公開されていたが、ルシアスとギベオンが直接的に関係するとなれば、ルシアスと共にいたテラパゴスがアメジオにギベオンの何かを感じた可能性が高い。
余談ではあるが、リコやルッカ、若かりし頃のダイアナが髪や瞳の色、容姿等が似ていることからリコの家系はルシアスの子孫なのではないかといった考察がされている。もしこれが真実ならば、リコとアメジオはそれぞれの先祖に因縁がある、いわゆる宿命、運命的な二人であることになる。
64話・65話において、二人の関係性に重要な転換点が訪れる。
64話、パルデア地方・ナッペ山にてスピネルを追っていたアメジオと、パルデア十景を目指すもアゲートによってロイ・ドットと分断されてしまったリコが遭遇してバトルとなる。(ちなみに遭遇する瞬間の構図は、少女漫画での「いっけなーい遅刻遅刻〜」のようであると揶揄された。)しかし、途中でスピネルの妨害にあい、ラクリウムによって凶暴化したスピネルのブラッキーにテラスタルしたソウブレイズを倒される。
テラパゴスがテラスタルフォルムになってラクリウムを破壊したのを目の当たりにした後、アメジオはスピネルを追跡するも罠に嵌められて、二人の後を追っていたリコと共に二人で洞窟に閉じ込められてしまう。
65話(この回のタイトルは「リコとアメジオ」である。)
閉じ込められた二人は、寒さからともに焚き火を囲んで暖を取る。そのうち、リコの様子がおかしいことをアメジオが指摘したことで、リコはテラスタル試験に不合格したことを明かす。落ち込んでいるリコに、アメジオは「道は一つじゃない」などと言って励まし、リコを立ち直らせた。さらに二人は会話を重ねる。
「ずっと聞きたかった。黒いレックウザとのバトルの時、どうして私を助けたの?」「言ったはずだ。助けたわけではない。」「でも、私は助かった。助けてもらった。」「……何が言いたい」「エクスプローラーズは悪いやつだけど、あなたはどこか違う気がして。教えて、何でテラパゴスや黒いレックウザが必要なの?」
そしてアメジオも、祖父・ギベオンの願いを叶えたいという自分の心の内を明かす。
この対話をもとに、リコとアメジオはお互いのことをただの敵、捕獲対象ではなく、個人として認識するようになる。
「聞けてよかった。今までテラパゴスを狙う敵としか思っていなかったから。」「……お前のことは、テラパゴスを持つ娘としか見ていなかった。目的も考えも知らなかった。」「話さないと分からないことがあるって分かった。」「かもしれないな。」
その後、洞窟の天井に穴を発見し、リコと協力して洞窟から無事脱出する。この際、「ここから脱出するぞ、リコ!」と初めてアメジオがリコを名前で呼んだ。さらに、地上に出る際、アメジオがリコに手を差し出し、単なる介助行為だとしても二人が一瞬手を繋いだ。協力できるんじゃないかと聞くリコに、アメジオは同じ目的だからといって協力はしないといい、スピネルに気をつけろ、と警告して本部に帰還した。