概要
アヤソフィアとは、トルコのイスタンブールにある建築物である。ハギアソフィアとも呼ばれる。ユネスコ世界文化遺産に登録。
ローマ帝国の時代にキリスト教の大聖堂として建造され、焼失を経て皇帝ユスティニアヌス1世によって再建されたのが現在の建物。コンスタンティノポリス総主教座、全地総主教座となり正教会の総本山であった。たが、後にオスマン帝国による支配でモスクに改造され、のちに博物館となったあと、モスクに戻った。
ビザンチン建築の象徴とされ、中央に大きなドームがあることが特徴となっている。また、内部は無数のキリスト教的あるいは東ローマ帝国に関するモザイクで飾られていた。しかしオスマンの征服後は、イスラム教の厳しい偶像崇拝禁止慣習によってこれらのモザイクは厚く漆喰で覆われていた。今世紀になって博物館となり、ようやくモザイクの修復が始まったが、近年の再モスク化によりこれらの美術作品がどうなるのか、世界の懸念と注目が集まっている。
歴史
360年 | コンスタンティウス2世の手によって建設 |
---|---|
404年 | 焼失。後、テオドシウス2世によって再建 |
532年 | ニカの乱により焼失 |
537年 | ユスティニアヌス帝により再建 |
1204年 | カトリックにより占領 |
1261年 | カトリックからビザンツ帝国が奪還 |
1453年 | オスマン帝国により占領。モスクに改造される |
1934年 | アタテュルクにより博物館になる |
1985年 | 世界文化遺産に登録 |
2020年 | エルドアン政権においてモスクに復帰 |