概要
アルコール(メタノール又はメタノールとエタノールの混合物が多い)を燃料として火を点す器具。一般に見かけるものは本体がガラス、芯の保持部は磁器で作られていることがほとんど。蓋はガラスのものが多かったが、現在は耐熱プラスチック製の物もある。
理科の実験やフランス料理などでの保温用途、コーヒーを抽出する際によく使われる。ガスバーナーに比べ熱量は低いが、ガスバーナーでは熱量が高すぎる(≒火が強すぎる)場合に向く。
点火・消火・補充
点火する際はマッチなどで芯に火を触れさせると点火するが、消火する際は蓋をかぶせて消火すること。吹き消そうとすると火が戻ってくることがあるので危険である。また、蓋がガラス製のものは蓋をかぶせて消火した後、もう一回蓋を開けてアルコールの蒸気を逃がしてやらないと消火直前に気化したアルコール蒸気が冷めて凝縮する際の負圧で割れたり、ひびが入ることがある。
いうまでもないが、絶対に火がついたままアルコールの補充をしてはいけない。補充しているアルコールに引火して火事になる危険性が高い。
燃料
市販されているものは実質的に混成アルコール(メタノールとエタノールの混合物)と思ったほうがよい。メタノールのみの場合は劇物であり毒劇物譲受書への署名捺印が必要なうえ、取り扱いも注意が必要なので、一般用途での購入は混成アルコールのほうが入手や取り扱いは容易である。ただし、どちらにしてもメタノールは入っているので絶対に飲まないこと。飲もうものなら目が散ったり、あの世へご招待となる。