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概要編集

日本語では「アレクト」「アレクトー」とも表記する。

名は「止まないもの」を意味する。道徳的な罪、他者に対する怒りなどを非難する女神。


ウェルギリウスの叙事詩『アエネーイス』では神々の表記がローマ式になっている中、ギリシャ式のそのままの名称で登場。

ユーノーによって派遣され、トロイア出身の主人公アエネーアースがラティニ人の王ラティヌスの娘ラウィニアと結ばれるのを妨害しようとこの女神の力で現地を混乱状態へと変える。

王妃アマタと民衆は扇動され、トロイア人との戦争が起こってしまう。しかもラティヌスがトロイア王トゥルヌスに申し込んだ講和も、老婆の姿になったアレークトーがトゥルヌスを煽り立てた事で台無しになってしまう。

この他ダンテ・アリギエーリの『神曲』にも他の姉妹とともに登場したり、イギリス戦車の名前になったりしている。


ゴッドオブウォー』シリーズ編集

CV:深見梨加

シリーズ最古の物語を描いた『アセンション』にて登場。

黒ずくめの踊り子のような風貌で、敵を拘束する毒液を放つ暗黒魔法を得意とする。更に戦闘時は海の魔物として恐れられるカリュブディスに変貌することが出来る。


かつてはその強い正義感から2人の妹たち共々、ゼウスから神々の誓約の番人に任命され、誓いを破った者たちを厳格ながらも公平に裁いてきた。しかし軍神アレスと肉体関係を持ち、息子オルコスをもうけたことで彼女は変わってしまう。次第にアレスの野望に染まっていき、遂には妹たち共々ゼウスを裏切り、アレスの謀反に協力するようになってしまう。そのために、アレスと誓約を交わしたクレイトスを執拗に付け狙うようになる。


この一件に憤った一人息子オルコスは彼女を裏切ってクレイトスを救うべく奔走するが、デロス島にて遂に2人を捕らえ、かつてオルコスに協力したデルファイのオラクル「アレティア」から抉り取った「真実の眼」を手に入れる。

要塞から脱獄したクレイトスがメガエラを屠り自分の部屋に辿り着いた際は、彼に妻子の幻影を見せることで彼を誘惑し、自分たちに仕えるのを条件に望みのままの幻影で満たしてやると誘うが、クレイトスはこれを拒否し真実の眼を奪い返す。これに激昂しカリュブディスへと変身し、ティーシフォネーを引き連れてクレイトスに襲い掛かるも、死闘の末に触手の一本を斬り落とされた挙句に脳天にブレイズオブカオスを突き刺され敗れ去る。力を使い果たして元の姿に戻った後は、クレイトスに対して「この狂気からお前は逃れられない」と捨て台詞を残し、ブレイズで心臓を貫かれ倒された。


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