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アーラシュ

あーらしゅ

射手のアーラシュ(ペルシア語: آرش کمانگیر‎ Āraŝ-e Kamāngīr, アーラシェ・カマーンギール)はイラン(ペルシャ)の伝承上の英雄。神話上の弓の名手。
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神話におけるウルクシャ(ウルフシャ)

ゾロアスター教の聖典『アヴェスター』ではウルクシャ(ウルフシャ)の表記で登場する。

「アーリア人の中にて最も優れたる射手」とされ、アリヨー・クシュサ山(デマヴァンド山)からクワンワント山(現代のアフガニスタンバーミヤンの事だと推測されている)に矢を放ったという。
彼はこの時アフラ・マズダーに息吹を吹き込まれた。

ウルクシャの放つ矢は、ヤザタの一人ティシュトリヤが飛ぶ様に準えられる。

伝説におけるアーラシュ

西アジア中央アジアイスラム教化されると、そこにあったゾロアスター教、ペルシャ神話のモチーフは唯一神教化されつつも一部原型を留めた。

イスラム化後の彼の伝説に登場するモチーフ、例えば王権を司る光の輪「ファッラフ(フワル、フワルナフ)」はアヴェスターにも登場する。
天使として登場するものも、その語源をたどれば、アムシャ・スプンタの一人であったりする。

アーラシュの物語

イラン人とトゥーラーン人(後のトルコ人)の間で「ファッラフ」の奪い合いが生じた。
この戦争においてトゥーラーンの将軍アフラースィヤーブがイランの王マヌーチェフル のを包囲した折、両者は講和を結ぶことになった。
講和の結果、弓から放たれた矢の届く範囲の土地をイラン側に返し、その残りをトゥーラーンの領地とする事になった。
矢を放つのはイラン側、ということになった。この時「天使」が現れ、マヌーチェフル王に弓矢を作らせ、この使い手としてアーラシュが選ばれた。
ホラズム(現代のウズベキスタントルクメニスタンにあった地域)の著述家アブー・ライハーン・ビールーニーの解説によると、この天使の名前はエスファダールマド(Esfandārmaḏ)という。
これはアムシャ・スプンタの一人スプンタ・アールマティのパフラヴィー語表記「スパンダールマド (Spandārmad)」がさらに訛ったものと見られる。

稀代の名手たるアーラシュは夜明けと共に矢を放った。その矢は遥か遠くへと飛んでいき、その落ちた先がイランと他国を分ける国境線となった。

ビールーニーによると、この一射により、頑健を誇ったアーラシュの肉体は滅んでしまったという。
イラン人サアーリビーも同じ解説を残しているが、矢を射った後も存命し弓兵の指揮官として人々から慕われたとする、バグダッドの知識人アル=タバリーの記述もある。

矢の飛距離について

アーラシュが放った矢の飛距離については
・1000 里(パラサング)
・40日間歩いたほどの距離
といった説がある。矢は夜明けから正午まで、夜明けから日没まで飛び続けた、ともされている。

シチュエーションからみてトゥーラーン側に圧倒的有利の講和条件であった筈だが、結果的に広大な土地をイラン側にもたらすことになった。

彼がモデルのキャラクターが登場する作品

作中のサーヴァントの内の一騎として登場。⇒アーチャー(フラグメンツ)
なお、「アーラシュ」名義のタグが登録されている作品の殆どは彼を描いた作品である。

関連タグ

イラン神話 人物 弓兵
后羿中国神話の人物で、こちらは太陽を9つ落とした弓兵。

外部リンク

アーラシュ (イラン神話) - Wikipedia

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