概要
不老不死の種族「エターナルズ」の第三世代メンバー。
正確に言えば、元々『イカリス』とは約2000年くらい前に、彼と人間の女性との間に生まれた息子の名前だった。
その息子が(だいたい神話におけるイカルスのエピソードと同じような流れで)死亡した際に、『息子の名前を永遠に残そう』という思いから、以後自らを『イカリス』と名乗るようになったのだ。
なので厳密に言えば、『イカロスのモデル』というよりは、『イカロスの父親・ダイダロスのモデル』といった方が正しい。
MCU
演:リチャード・マッデン、日本語吹替:川田紳司
映画『エターナルズ』で初登場。
セレスティアルズによって7000年前に地球へ派遣されたエターナルズの一人。
飛行能力と、目からビームを放つ能力を持つ。そのため、劇中ではスーパーマンと言われたが「マントはつけてない」と言い返した。
セナと並ぶ、エターナルズ随一の戦士。寡黙で融通が利かないが、使命を第一に考えている。そのため、戦争を止めるために人間に過干渉しようとするドルイグとは最後まで反目していた。
地球に来た頃にセルシと親密になり、結婚したが、数千年前に突如姿を消した。
エターナルズ
現代によみがえったディヴィアンツからセルシを守るために、数千年ぶりに彼女の前に現れる。
以後、ディヴィアンツを倒すため、セルシやスプライトとともに仲間探しの旅に出る。
ディヴィアンツに殺されたリーダーのエイジャックの遺体から、セレスティアルズとの交信アイテムがセルシに受け継がれてからは、彼女を新たなリーダーとして、自身は彼女を守護するようになる。
以下「エターナルズ」のネタバレあり
実は、エイジャックを謀殺した張本人であり、『エターナルズ』の真のヴィランである。
生前のエイジャックより、自分たちエターナルズの真の任務が、人間の文化レベルを上げて知的エネルギーを増大させ、地球に眠るセレスティアルズ「ティアマット」を蘇らせることだと、唯一知っていた。
だがエイジャックから、アベンジャーズにより地球の人口が突如2倍になったことでティアマットが目覚めつつあること、人類を愛するようになったエイジャックが人類を守るためにティアマットの「出現」を阻止しようとしていることを語られ、「セレスティアルズを出現させる」という使命のため、彼女を殺すことにした。
さらに、自分の犯行だと悟られないために、地殻変動によって氷河から蘇ったディヴィアンツに彼女を殺させた(そのため、エイジャックの治癒能力がディヴィアンツに奪われ、エターナルズは苦戦することになる)。
ティアマットの出現が他のエターナルズの知るところになった際は、人類を守ろうとするセルシと決別。
スプライトとともにティアマット出現の起点となる火山にて、ティアマット出現を妨害しようとするセルシらと交戦する。
セナを始めとしたエターナルズを退け、ティアマット出現阻止を目論むセルシを攻撃しようとするが、彼女との思い出が脳裏を過ぎり攻撃を躊躇。更にセルシを中心としたユニマインドに加わる形でティアマット出現阻止を間接的に後押しすることとなった。最後はセルシに自らの罪を謝罪し、イカロスの伝承に従うように、自ら太陽へ突入し、命を絶った。
余談
- 日本語吹替を担当した川田は、マーベルコミック原作のアニメにおいてスパイダーマンの日本語吹替をほぼ専属で演じている。
- コミック版の「エターナルズ」では主人公格だがMCU版ではヴィランと物語内での立場が、ほぼ逆となっている。