概要
イエス・キリストを象徴するシンボル。魚を意味するギリシャ語の単語である。
十字架や子羊と並ぶキリスト教の代表的シンボルであり、jesus fish、christian fishなどとも呼ばれる。
イクトゥス(ΙΧΘΥΣ)とは、
ΙΗΣΟΥΣ (イエースース、イエス)
ΧΡΙΣΤΟΣ (クリストス、キリスト)
ΘΕΟΥ (テウウ、神の)
ΥΙΟΣ (ヒュイオス、子)
ΣΩΤΗΡ (ソーテール、救世主)
の頭文字を繋げたものである。キリスト教が弾圧されていた時代のローマで、迫害され表立って信仰を表明できなかったキリスト教徒が互いの信仰確認のために用いた。
キリスト教が認められた後の時代、現代に至るまで、イクトゥスを身に着けたり掲げたりするクリスチャンは多い。
パロディとして空飛ぶスパゲッティ・モンスターをデザインしたもの、進化論を否定する根本主義者を皮肉ってダーウィンの名前を使った物も見られる。
いわゆる「魚座の時代」との関連
キリスト教ではうお座を神聖な星座と考えていた。それは上記の、頭文字でイクトゥスになるということと、キリストが生まれたときに春分点が「うお座」にあったためである。なお、春分点は現在も「うお座」にある。
(ただし、いわゆるニューエイジ思想を持つ人々によっては、既にその魚座の時代は終わり、水瓶座の時代に入っていると主張する人もいる。)