カネがなきゃ 夢もない この街に暮らすお化けも辛い
概要
作詞 | 森雪之丞 | 作曲 | 岡本朗 | 編曲 | 歌 | 憂歌団 |
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ゲゲゲの鬼太郎(第4シリーズ)の2期EDテーマ。カランコロンの歌に変わり、77話から最終回に掛けて使用された。
映像は鬼太郎ファミリーが暗闇に包まれた夜の墓場で無表情な顔で奇妙な踊りをしながら姿を現すという形で始まり、歌詞に合わせた踊りやカットを挟み、最後は冒頭の墓場で鬼太郎たちが踊りつつ姿を消していき、空に昇るドクロのような顔をした月が歌に合わせて「イヤンなっちゃう♪」と呟いて終了する。
全体的にシュールさとコミカルさと哀愁を兼ね備えたなんとも言えない味わいのあるEDとなっており、4期といえばこのEDを思い出すという人も少なくない。
水木しげる生誕100周年企画として新たに描かれた4期のキービジュアルはこのEDを彷彿とさせる構図になっている。
この鬼太郎たちの奇妙な踊りは、声優の松野太紀がゲスト出演した際にプロデューサーとの談話で考案したもの。松野氏は4期ではさざえ鬼や倉ぼっこの役などで出演している。
曲の内容は軽いような口調をしているが至ってシリアスで、憂歌団がブルースバンドという事もあり、環境の激変で妖怪には暮らしにくくなった時代を嘆く哀愁ただよう曲となっている。
妖怪がバイトで稼がなくては生きていけず、愛も夢も持てないと語るその歌詞は、OP曲である「ゲゲゲの鬼太郎」への一種のアンサーソングとも言える。
続いて2番では、自然が保たれ、人がきちんと見えないものへの畏敬を持ち続けられなければ、世の中は正常と言えないことや、すでにその心配が現実のものとなりつつあることが訴えられている。
余談
- コギャルという単語が出てくる辺り、実に90年代の曲らしい。
- 4期は昭和の時代から格段に成長を遂げた平成の人間社会によって妖怪の存在が軽んじられる話がいくつかあり、更には妖怪の天敵たる言霊使いが登場していたりする事も踏まえると、正しく「お化けにゃホント住みにくい時代」と言える。
- が、OPの「お化けは死なない、病気もなんにもない」という歌詞の通り、鬼太郎は何度もシリーズが作られ続けている。これからも妖怪は発達していく文明の陰で逞しく生き続ける事だろう。
関連イラスト
pixivではED映像でのダンスシーンを再現したイラストにこのタグが付けられる事が多い。
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