概要
蔵ぼっことも表記される岩手県の伝承で伝えられる倉の守り神ともされる妖怪。
クラワラシとの別名で呼ばれる事もある。
その姿は子供程の背丈をした毛むくじゃら、或いは頭髪が体全体を覆うほどに長い姿をしているとされ、倉の中で糸車や囃子などの音を立てることはあるが、姿を現すのは稀であるとされる。
人に危害を喰らえるようなことは一切することは無く、人を助けてくれる神様に近い存在であり、実際に防火の神様として祭られている所もあるようで、あるとき近所で火事があり、その家の片づけが間に合いそうも無かった時に顔が見えない程に髮を垂らした女性の姿に化身して現れ荷物を運び出して守ってくれたという言い伝えもある。
また、座敷童や金霊と同じく福の神としての側面もあり、倉ぼっこが倉からいなくなってしまうと途端に家運が傾いてしまうという。
ゲゲゲの鬼太郎
原作『吹消婆』でモブキャラとして初登場。倉に住み着き、その家を繁栄させるとされる神様に近い存在の妖怪。
アニメでは第3期において初登場ししており、恐山の妖怪病院の医者としての一面を持つ。また、第4期では迷い家の主を務めていた。その他、『妖怪千年物語』では住んでいた旧家の倉が取り壊されてしまうのを嘆き悲しんで機材を操るなどして暴れ回るも、最終的には鬼太郎の仲裁により家主が倉ぼっこと幼いころに遊んだことを思い出し、新築した家の子供部屋に移り住む事に成って和解した。
関連イラスト
関連項目
蔵ぼっこ→表記揺れ関連で。一部ではこちらの名称でイラストが投稿されている。