エイボンの書
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えいぼんのしょ
クトゥルー神話に登場する、架空の魔術書。古代ハイパーボリア大陸のムー・トゥーランに暮らしていた、魔導師エイボンによって執筆された。クラーク・アシュトン・スミスの作品のいくつかは、エイボンの書の一部の翻訳という体裁で書かれたものである。
ハイパーボリア文明が生み出した最も偉大な魔導師エイボンが執筆したとされる(実際に編纂したのは直弟子のサイロンとされている)。
彼は132歳の時、女神イホウンデーの異端審問官モルギから迫害されることを悟り、未然に用意してあったツァトゥグァからもらったワープする金属板によってサイクラノーシュ(土星)に逃走する前に、
モルギの手に渡ってはならないと考えた論文や手稿などをサイロンに預けた。サイロンはこれらを読み取って本書を書き上げたという。
その後はエイボンの弟子たちによって後世まで保存された。後にハイパーボリアが滅亡した後も、エイボンの書は書写され、現代にまで伝わっている。
しかし、ツァト=ヨ語で書かれた原本は残っておらず(カルタゴ時代に失われたらしい)、各言語版に翻訳される際に内容の挿入と削除を繰り返してきたため、版によって違いがあるという。
現在ではフランスのアヴェロワーニュにいた魔術師ガスパール・デュ・ノールが訳したノルマンフランス語版やギリシャ語版などが現存している。
ミスカトニック大学にも保管されている。別名「象牙の書(Liber Ivoris)」。
Fate/GrandOrder…象牙の書名義でとあるストーリーに登場。
斬魔大聖デモンベイン…敵組織「ブラックロッジ」の大幹部ウェスパシアヌスの魔導書として登場。
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