CV:山下大輝
概要
Ver.1
『ドラゴンクエストⅩ』Ver.1、500年前の世界に登場する人間の少年。
父親のベルンハルトは伝説の破邪舟師として、500年前のアストルティアを襲撃していた「偽りの太陽」に乗り込むも帰ってくることはなかった。
この事で彼の父は「大ほら吹きの愚か者」として侮蔑されており、彼もまた迫害に近い扱いを受けていた。
そのため彼は父の後を継いで破邪舟師となるために、四術師のうち三人(ガミルゴ、ヤクル、フォステイル)から継承の儀を受けることを決意する。
しかし、本人のプライドの高さや他種族への偏見、重過ぎる使命を抱えている事のプレッシャーや意固地な性格が災いして継承の儀は滞り、そこをタイムスリップしてきた主人公が手助けすることとなる。
当初は露骨に主人公をウザがっていたが、何度邪険にされても手伝おうとする主人公に根負けし、協力して偽りの太陽に乗り込むことを決意する。
しかし、最後の継承の場で「実はグレン城を人間が乗っ取っていること」「返さなければ人間とそれ以外の種族との戦争が起きる事」を知り、継承の代わりに城を返却する事を求められ、シオドーアを問い詰める。
しかし、シオドーアも「水源のキャパシティ上全員は救えない」「それ故に他種族を見捨てた」事を明かした上で、「生涯の服従を誓うなら考えてやってもいい」と言われ、世界の危機より保身に終始する彼を侮蔑し拒絶する。
約束を果たさない以上不完全な舟で偽りの太陽に乗り込む事になるため、足りない出力を補うため、太陽が掠め、僅かに溶かしていた岩山に登り待ち伏せするという危険な賭けに出て、見事成功させる。
しかし、そこまでの道中や、待ち伏せている間の語らいで「本当にやるべき事があるならプライドこそ二の次、誇りとはそういうものである」という考えに至り、主人公を送り届け、守護者ラズバーンと戦っている間、グレン城下町を牛耳っている人間の長シオドーアにプライドを捨てて服従を誓う。
この行為に心を動かされたのか、シオドーアはグレン城下町をオーガたちに返還し、人間と他種族が歩み寄るきっかけとなった。
ラズバーン撃破後は、主人公が未来から来たことを理解し、子孫にわたるまで破邪舟の術を継承してゆくことを約束。
このことで歴史が改変され、ずぼらで無能力者だった子孫のフルッカが更生し、立派な破邪舟師へと変容した(オフライン版では更にフルッカの姪のフィーフィもまた破邪舟師としての才能が見出されている)。
Ver.3
ストーリーの流れでサルファバル鉱を得るため主人公は500年前の世界に再びタイムスリップし、そこで再会。
この頃にはかつての傲慢さはすっかりなりをひそめ、他の四術師たちを自ら説得したりと精神的にも成長している。
しかし、召使のカイに坊ちゃん呼びされて怒るなど、子どもっぽい一面は未だに覗かせている。
※以下、Ver.6のネタバレが含まれます
天を超えてゆけ
10周年クエストの「天を超えてゆけ」では青年の姿に成長して再登場。
現代のアストルティアを訪れ、かつての友である主人公の力になるために、師匠の言葉に従い、再び蘇る冥王ネルゲルと戦うことに。
彼自身はエテーネの民ではないため時渡りの力を持たないが、時の車掌ゼーベスという謎の存在の力によって現代に送られてきたことが判明。
当初は謎の病に冒されており、本来の歴史ではその病が原因で早逝していたようだが、現代では既に特効薬が開発されているメラゾ熱であることが判明。(ただし、この薬が無ければ確実に死に至る凶悪な伝染病であり、現代でこれをばら撒きつつ薬を高値で売る悪どい商売をしようとして失敗して死んだプクリポが居る)
薬を摂取したことで命を落とす運命から逃れられた(ちなみに、このメラゾ熱の特効薬は主人公の兄弟姉妹が開発したものである)。
完治後は子孫のフルッカと共に大地の箱舟を「大地の破邪舟」に改造し、蘇った冥王ネルゲル戦ではNPC戦闘員として参戦してくれる。
余談
Ver.4.1に登場する1000年前のレンダーシア大陸にある樹天の里のキャプテン・シュトルケという人物は、破邪舟師であるため彼の先祖であると考えられる。
担当声優の山下大輝は『ドラゴンクエストビルダーズ』では主人公(男)の声を、『ドラゴンクエストライバルズ』では少年キーファを演じている。