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概要編集

ゲーム「The_Elder_Scrolls」に登場する種族の一つ。シロディール語の表記では「Orsimer」。別名では「オーク(Orc)」「オルシマー」などとも。


「The_Elder_Scrolls」シリーズにおけるオークは、筋肉質の体つき・緑~灰色の肌、つぶれた鼻、下唇から突き出すイノシシのような二本の牙という特徴を持つ。魁偉な容貌から謂れなき迫害を受け、苦難の歴史を歩んできた種族だが、実はエルフの一種である。


シリーズ5作目「Skyrim」では人里離れた場所に要塞を築いてひっそりと暮らしており、一族の中で最も強い族長と、それを支える賢婦人の下、狩猟や採掘で生計を立てている。部外者に対しては閉鎖的で容赦しないが、ひとたび恩義を受けると仲間として迎え入れてくれる。



種族編集

スカイリムのオーク


総じてオークは「迫害されし者の守護者」であるデイドラの王マラキャスの庇護を受けており、忠誠と勇気を示す事で直接加護を受けられるほど愛されている。その反面、少しでもヘタれた所を見せると、一族単位で呪いをかけられてしまう。


特に男は優れた狩人であり、死を恐れない戦士として知られている。年老いて死ぬよりは戦いの場で死ぬ事を選ぶほど勇猛な性格。また女性も働き者かつ多産である為、人間の中にも「オークを嫁にしてもいいかもな」と言うものがいる。


守護神の影響か他種族にモンスター扱いされて迫害されてきた経緯からか、「強い」ことを最も重視する傾向にあり、部族の中で最強のものが指導者につくようになっている。


なお、戦闘のみを生業としている訳ではないが、他産業に従事する場合もオーク独特の価値観が反映していることが多い。シャトゥル部族の主産業はエチャテレ(6本足の獰猛な草食動物)の放牧であるが、その手引きは「エチャテレを愛玩するエルフは殴れ、エチャテレと殺しあって勝つ覚悟で育てろ」という。(※1) タムノッシュ部族はグレイストーン採石場を運営するが、「機械任せの採石は不名誉である、オークの汗と筋肉による採石でなければマラキャスが認めない」と言う。(※2)


TES5現在は明確なオーク独自の王国は存在せず、山中に部族ごとの要塞を築き分散して暮らしている。その分布はスカイリム南西部を中心にハイロック、ハンマーフェルにまたがる。


  1. スタグブラルツ・グロー・シャトゥル『エチャテレのすべて』
  2. エルダー・スクロールズ・オンライン:クエスト「採石場の難問」

歴史編集

元はトリニマックというエイドラ(いわゆる神の類)を信仰するエルフであった。他種族に広まる説では、トリニマックはデイドラの王であるボエシアに捕食され、その排泄物の中からマラキャスが生まれてきたとされる。(※1) マラキャスの誕生に伴い信仰してきたエルフたちも変質し、今のオーシマーになったとされる。オーク側の説明によると、トリニマックが一騎打ちでボエシアを追い詰めたさい、ボエシアと結託していたメファーラに背後から刺された。そしてその隙にボエシアは、トリニマックに呪いをかけて破滅させる。裏切りへのトリニマックの激怒と復讐への誓いから、その身を割いてマラキャスが生まれたという。(※2)


第一期700年頃には既にモロウィンドで傭兵や掠奪に従事するオークの記録がある。同じ頃、ハンマーフェルから追われたオークたちはロスガリアン山脈南西部に既に第一の都オルシニウム王国を築いている。最初は武装居留地にすぎなかったが、僅か数年にして成長し石造りの強固な城砦となった。これをブレトンとレッドガードの連合軍が包囲し、30年に渡り都を守り続けるもついに滅ぼされて四散している。


ほどなくロスガリアン山脈南東部に第二のオルシニウムが成立するが、外敵の襲撃により崩壊と再建を繰り返す。第二期、ブレトンの内乱に際してクログ族長がウエイレスト王エメリックに援軍を送り、ダガーフォール・カバナントに参加してオルシニウムを復興する(ESO)。


第三期399年、Gortwog gro-Nagorm王は皇帝ユリエル・セプティム7世との同盟に成功し、第二のオルシニウムは、帝国の同盟国として成立して領土を広げる。第四期の動乱でブレトンレッドガード連合軍によりオルシニウムは陥落し、帝国軍の支援により脱出したオークたちはスカイリムの山中に第三のオルシニウムを建てた。


  1. 帝国大学 ミカエル・カルクソル修道士著『様々な宗派: オーク』
  2. ラマーバック・グロー・アバマース著『モーロッチ、オークの父』

地理編集

【オルシニウム】編集

オルシニウム(Orcinium)は「オーク達の王国」「魂の故郷」とされている土地。最初に建設されたのは第一紀の頃だったが、古い頃はモンスターが集まっているものとしか見られず、過去何度もオークたちに再建されては他の国から攻撃を受けて破壊されるのを繰り返している。


現在最後に建設されたのは第三紀の終わり頃にゴルトウォグ(ゴートウォグ)と呼ばれるオークにより再建されたもの。第二紀のロスガー地域ではクログというオークにより再建されている(オンラインゲームのESOではDLCとしてロスガーに入ることができる)。


【ロスガリアン山脈】編集

ロスガリアン山脈(Wrothgarian Mountains)は、ハイロックの北部ロスガー地域にある山脈で、オークの出身地の一つ。この地域にオルシニウムがあると伝えられている。


【ドラゴンテイル山脈】編集

ドラゴンテイル山脈(Dragontail Mountains)は、ハンマーフェルの北部でありハイロックの南東部でもある山脈で、オークの出身地の一つ。レッドガードの戦士たちの古代の訓練場である「剣の谷(Valley of Blades)」、およびネクロマンサーの本部であるScourgBarrowがこの山脈にあると伝えられている。この地域の首都は城壁に囲まれた街ドラゴンテール(Dragontail)。


その他、スカイリムやヴァレンウッドなど、各地に小規模な要塞が散在している。



文化編集

【ルール】編集

エルフや人間の法体系のような具体的に明文化されたものはオーク文化にはなく、守護神であるマラキャス(モーロッチ)が定めたとされる「マラキャスの掟」「モーロッチの掟」を守っているとされている。(※1)

内容は明示する類ではなく暗示するものとされているが、大まかには以下の内容について触れているとされている。

  • 鋳造と鍛冶への敬意。
  • 族長とその妻達の伝統的な役割。
  • 挑戦と戦いにより新しい族長を選ぶ伝統。
  • 罪を犯した者は被害者(または被害者の親族)に「血の犠牲」を払うという習慣。
  • 名誉を傷つけられた者は復讐するという条件。
  • 戦いで死ぬことはモーロッチを満足させるという認識。

オークは要塞内に監獄を持たないため、代わりとして、犯した罪に見合ったものを差し出すか、もしくは被害者が満足するまで血を流し続けるという「血の代償」「血の犠牲」というシステムがある。


よそ者は歓迎されないが、部族の役に立つ事を示せば交易などを認められる可能性がある。そして罪を犯せば、血の代償によって裁かれる。


【名前】編集

  • 個人名 + 性別 + 故郷の名前
  • 個人名 + 性別 + 部族名

オークの名前は上の通り基本的に「個人名」「性別」「部族名(もしくは故郷の名前)」の3つに分けられる(当てはまらないオークもいる)。

性別は「グロ」だと男、「グラ」だと女になる。


【家族】編集

伝統的なオークの暮らし方では、部族ごとに要塞(集落)を設けており、族長のみが妻を持つことが許されるという一夫多妻制の形になっている。兄弟や親戚なども一緒に暮らしている事がある。要塞は集落であると同時に、外敵に対する強固な砦として建てられていることが多い。


一族は強者が率いるものだという観念のため、族長が衰えてくると新しいものが族長を決闘で倒し、新たな族長となることによって代替わりしている。兄弟で生まれた場合、もし望むならば指導者を決めるためいずれ兄弟同士で殺し合うことになる。男子が全て殺し合っては産業を維持できなくなるので、族長は兄弟に譲って家業と後進の育成に励むオークも多い。


オルシニウムの街や他国などで暮らすオークは、要塞の掟に縛られずに現地の慣習を受け入れてより自由に生きる事ができる。これら要塞を出て暮らすオークは、しばしば要塞の伝統を守る部族から軟弱であると軽蔑される。だが強い上に勇猛なオークは他種族に混じって暮らしても傭兵としての適性が高く、帝国などでは評価され出世することも多い。特に種族よりも実力を重視する帝国では、貴族の地位を得るオークすらいるという。


【結婚】編集

タムリエルなどで一般的に行われるマーラの教会で行う結婚とは異なるようである。女オークが結婚に関わると「血生臭さがない」との感想が出るため、オークの結婚はもっと血生臭いものになるようである。


なおスカイリムの要塞では族長のみに結婚する権利があるため、大半の男オークは結婚できない。族長を倒して新たな族長となり結婚の権利を持つか、もしくは独身のまま部族の為に働くか、要塞を出ていくかを選ぶことになる(これは族長の子供も例外ではない)。また、族長の娘たちは、他の一族との関係を取り持つために他の族長のところへ嫁に出される。


ただ、女オークが全員族長に好意的なわけでも従ってくれるわけでもなく、旅や戦いに出るため抜ける女オークもいれば、他の部族の嫁に出されるのを嫌って出ていく女オークもいる。第二紀では族長としての権利を悪用し集落の女全員を自分の嫁にしようとした強欲な族長に反発して集落を出ていき他の種族(人間)の男と結婚した女オークがいる。


【入浴】編集

オークには入浴という文化はないようである。Skyrimテルドリン・セロによると、「雇われたことがあるが、オークは入浴する習慣がないので臭いから(雇われるのを)辞めた」とか。

ただし第二紀のロスガー地域では普通に入浴しているオークもいるため、地域や年代で異なると思われる。


【学問】編集

種族全体としてはもちろん全てのオークが脳筋という訳ではない。魔術を修めたオークの魔術師や薬学などを知るオーク、さらには魔法大学の図書館長を勤めるもの、皇帝に招かれて料理を提供する美食家までいるなど、その容姿や種族の気風からは想像もつかないほど実は知的なオークもけっこういたりする。(※2) 学問に取り組む方法は論理的であり、神話に伝わるハイエルフの一族としての側面がうかがえる。


【鍛冶】編集

鍛冶などの金属加工でも優れた才能を発揮し評価を受けている。一般的にオークの武具といえば装飾が少なく他種族からは「無骨」扱いされ、鎧を着た人間によっては「ケタ外れに重くて融通が利かない」との評価をする者も。(※3)

だがノルドなどの戦士系種族からは「堅牢で実用的な作り」という好意的な評価もある。 (※4)

鍛冶に限らず、第二紀においてはオーク様式の革鎧や魔術師用の軽装服などオーク独特の服飾文化も登場している。


  1. 帝国大学ミカエル・カルクソル修道士著『様々な宗派:オーク』
  2. ウィンターホールド大学のウラッグ・グロ・シューブ(Skyrim)など。
  3. メニャヤ・グソスト著『オルシニウムとオーク』
  4. 『Skyrim』では主人公がオークの鎧を着ている時に街の衛兵がオークの鎧を称賛するセリフを言うことがある。


信仰編集

オークの場合、一般的には種族の守護神であるデイドラ「マラキャス」を信仰するのが普通である。


マラキャスを信奉するオークが死ぬと、マラキャスの支配する領域アッシュピットに送られる。そして、不死、豊富な食物と酒、そしてアッシュピット内にあるマラキャスの要塞の高炉「アシェンフォージ」の奥深くで繰り広げられる永遠の戦いが褒美として与えられるという。 (※1) この信仰が、死を恐れず勇敢に戦うオークの価値観の基礎をなしている。


ただし、現在もなおマラキャスの「元の神」とされる戦の神トリニマックを信仰するオークもいる。トリニマック教団も、オークに求める美徳が力であることはマラキャス教団と同じである。だが、要塞ごとに孤立して暮らし殺し合いで族長を決めるなどの慣習に否定的で、オーク種族の団結を重んじる。(※2)


オークの神々相当する他の神格解説
マラキャスデイドラの王の一柱。オークに対してはやや体育会系的な気質もあるものの非常に慈悲深い
モーロッチマラキャス他種族にこう呼ばれることもある。
トリニマック戦神として知られるエイドラ。マラキャスがボエシアに食われる前の存在であり、こちらを信仰するオークもいる。

  1. 比較宗教学者エリサ・ムーアクロフト著『オークと死後の世界について』
  2. 王の書記官ウグドルガ著『マラキャスとトリニマク』

関連動画編集





関連イラスト編集

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別名・表記ゆれ編集

オーク Orc

オルシマー Orsimer Orcimer



関連タグ編集

The_Elder_Scrolls タムリエル エルフ アルトマー ボズマー ダンマー カジート

デイドラ マラキャス



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