カッサム旅団

かっさむりょだん

カッサム旅団とは、ハマスの軍事部門・軍事組織である。

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概要

كتائب عز الدين القسام

(正式名称:殉教者イッズッディーン・アル=カッサーム旅団)

(カッサム旅団はマスメディアで広く使われている名称である)

1991年に前軍事組織「パレスチナのジハード戦士たち」が改称したことで誕生したハマスの現軍事部門。

欧州や豪州、エジプトなどではテロ組織と位置付けられており、兵力は1万5000-4万ほどといわれている。

1984年にアフマド・ヤースィーンによってできたムスリム同胞団系の武装組織を再編してできたのが対イスラエルの当初秘密組織「パレスチナのジハード戦士たち」である。

1991年に「イッズッディーン・アル=カッサーム旅団」に改称。

2004年は、カッサム旅団が緩やかな民兵組織から明確な指揮系統を持つ組織へと発展する上で極めて重要となっており、イスラエル軍による地元指導者の暗殺の結果、意思決定権がダマスカスに亡命した指導者に移譲され、最終的にはシリア、イラン、ヒズボラからの影響力と資金が拡大した。

司令官

ムハンマド・デイフ（محمد الضيف）
- その人物像は謎に包まれている。イッズッディーン・アル=カッサーム旅団の設立に貢献し、2002年7月にイスラエルがサラ・シェハデを暗殺した後、その後継者として司令官となった。2024年7月13日のイスラエル軍の戦闘機によるハーンユニス地域への攻撃で死亡したとイスラエル軍は声明を出しているが、ハマスは否定している。

副司令官

マルワーン・イーサー（مروان عيسى）
- ムハンマド・デイフの右腕として知られていた。イーサーが公の場に姿を現すことは滅多にないことで、各国メディアからは「影の男（Shadow Man）」とも称された。2024年3月9-10日のガザ中部のヌセイラット難民キャンプへの空爆によって死亡したのを17日にハマスが秘密裏に認めたとイスラエル側メディアが報じたが、ハマスは否定している。