ガイアポロン

がいあぽろん

ガイアポロンとは、特撮テレビドラマ『超光戦士シャンゼリオン』に登場予定であったヒーローの一人。

概要

本作において、番組後半における強化案の一つとして打ち出されたヒーローの一人で、「シャンゼリオン2号機」ともいうべき存在。後述の通り強化案自体がお流れとなった都合上、現在知られている名称はあくまでデザインを手掛けた篠原保による仮称であることに留意されたい。

デザイン的にはシャンゼリオンのそれをベースとして、頭部や上半身周りにモチーフの炎を思わせるディテールが、バトルジャパン（『バトルフィーバーJ』）を意識する形で左右非対称に施されている他、メインカラーもシャンゼリオンのそれとは異なり、クリアーではなくメタリックレッドとされている。

ガイアポロンことシャンゼリオン2号機の企画自体は、スポンサーであるセガの方でもシャンゼリオンのパーツ流用を前提とした玩具化が進められてもおり、篠原の語るところによれば仮に放送期間が1年間であった場合、ザ・ブレイダーよりもこの2号機が登場していた可能性は非常に高かったとのことである。

また、この2号機の登場と併せて、「シャンゼリオン自体のパワーアップバージョン」の登場も検討されていたようで、こちらもパワーアップ前とは異なり完全な銀メッキでやるという話も持ち上がっていた。篠原曰く、このパワーアップバージョンに合わせて成り行きも同然に前述のカラーリングが決定したらしく、いわゆる「技の1号、力の2号（もしくは赤射・蒸着）」という訳、とも語っている。

後半に向けた強化案としてはこの他にも、「巨大なドリル型母艦」の登場も企画されていたとされるが、2号機を始めとするこれらの強化案は最終的に番組が始まって程ない1996年の6月～7月の辺りで完全にお流れとなり、一方で企画当初から検討されていた「速水克彦の変身するヒーロー」という構想が、紆余曲折を経てザ・ブレイダーとして結実することとなる。