※本キャラクターは、『わんだふるぷりきゅあ!』の第48話以降のネタバレそのものであるため、閲覧注意。
データ
概要
『わんだふるぷりきゅあ!』に登場する青い毛色が特徴のニホンオオカミ(画像左側の狼)。
昔のアニマルタウン付近に生息していたオオカミの群れの頭領であり、とあるきっかけで出会った人間・スバルを仲間として受け入れ、彼と唯一無二の親友同士になる。
人間達が狼達の狩りを始めた時はスバルと共に徹底抗戦したが、スバルを庇って銃撃を受け、命を落としてしまった。ガオウの死により群れは散り散りになり、種の絶滅を加速させてしまうことになった。それでもスバルは、残った群れを守るために最後まで戦い続けたのである。
現代で「ガオウ」を名乗る人物とは全くの別個体であり、プリキュア達と敵対していた「ガオウ」は上記のスバルがその名前・姿・力を借りて成りすましていたに過ぎない。
劇中での行動
上記のように物語終盤までは直接登場する事は無かったのだが、幾度かこむぎ達に干渉しており、彼女の意識の中で「謎のオオカミの遠吠え」として現れていた。
七夕祭りの直前にこむぎの夢の中にて正体不明の遠吠えとして彼女に感知される。
現代の「ガオウ(スバル)」によってガオガオーンにされかけたこむぎの意識の奥に現れて彼女を救っている。
スバルの攻撃で昏倒していたこむぎの意識内で再会し、お互い意思疎通する。
ワンダフルがスバルを説得する際に「ガオウに会ったよ!」と発言した事により、「こむぎの意識内に現れた青いオオカミこそが本物のガオウ(の魂)である」と明言された。
その後、プリキュア達に浄化されたスバルの前に降臨した。
最終回かつ前話の続きである本エピソードにてようやく本格的に登場した。
前話で砕けた鏡石の破片の力で全員が本物のガオウを認識できるようになっており、さらには人間の言葉を話せるようになっていた。
実は彼は、第1話の時点から既にスバルの傍にいて彼を止めようとしており、「ガルガルとガオガオーンの鳴き声はガオウのものであり、ガルガル達に干渉してどうにかスバル達とコミュニケーションを取ろうとしていた」という事実が明らかとなった。本物のガオウとガルガル・ガオガオーンの声が同じ理由はこのためである。
ガオウを死なせてしまった後悔の念を抱くスバルに対して「謝るのは自分の方であり、少なくとも人間にも身勝手な者だけでなくスバルのような優しい者が存在すると知った事から、無念ではあっても人間への怒りや憎しみは無い」と伝える。
スバルがガオウに手を伸ばそうとした時、彼の体が淡い光を発し、薄れ始めた。
ガオウも同様ニコダイヤの効力が切れ、二人がこの世を離れる時がやってきたのだ。
「せっかく会えたのに、未練を残したまま別れなくてはならぬのか…」とスバルが悔し涙を溢れさせた時、ワンダフルが二人を一緒に抱き締めた。
フレンディ・リリアン・ニャミーも続いて悟も、大福も、メエメエも加わり、みんなの温かい思いによって光が止まり猶予の時間が与えられた。
ワンダフルに促されたガオウとスバルは「お前と会えてよかった、大好きだ」と変わらぬ友情の言葉を交わす。
ザクロが元の姿に戻った時、スバルはトラメ率いる仲間たちと再会した。
スバルの水晶玉の中のニコダイヤのエネルギーが尽き、スバルの体は再び淡く輝き出す。
しかし先刻と違い、ガオウとお互いの気持ちを伝え合って長年の苦しみから心が解放されたスバルの顔は晴れ晴れとしていた。
「ありがとう!我らはわんだふるだ!」
プリキュア達に礼を言ったガオウとスバルはザクロもトラメなど仲間達と共に永遠の世界へと旅立っていった…。
後日、猿渡が「山で迷った人をオオカミが助けてくれた」という話題を蟹江に話しており、ガオウ達の魂が山に健在であることが分かり、実際にもエンドロールではスバルと仲間のオオカミ達の魂と共に山の中に佇んでいる様子が描かれていた。
また、荒廃していた遠吠神社は鷲尾町長や烏丸達の主導で修復され、改めてガオウ達の供養がなされる事となった。
余談
- 担当声優の高橋氏は、今作では前述の設定の為にガルガルとガオガオーンの声を担当していたので、ガオウの役の出番こそ少ないものの全話に出演していた。
- こむぎがガオウの霊と邂逅しているのはいずれも昏睡している時であり、要するにこむぎが生死の境にあったために、あの世の一歩手前にやってきていたということなのだろう。