ガゼル(ズートピア)
がぜる
CV:シャキーラ(英語版, ラテンスペイン語版)(日本語版:Dream Ami)
動物たちが暮らす大都会「ズートピア」のポップスターであるトムソンガゼルの女性で、その見た目は「レディー・ガガゼル」というべきもの。
ボディラインと模様は、かのゲレヌクを彷彿とさせる。「サハラ・スクウェア」に在住で、ほとんど彼女専用のスタジアムがある。
いわゆる「セックス・シンボル」かと思われがちだが、その実街の「顔」にまで上り詰めたすごいお人。
美貌と実力を兼ね備えた才色兼備の女性歌手であり、圧倒的な知名度と人気を誇る。
そして何より、トップスターながら取っ付きやすくて心根の素晴らしい完璧超獣であり、人気は留まるところを知らない。
ダンスのレベルも「殺人的」と称されるほどで、数多の趣向者を産み出した罪深い存在。
その影響はズートピア中心街のデザインにまで及んでおり、例えばセントラル駅の庁舎には彼女の種族(ガゼル)の角型ポールが建ち並ぶ。
ズートピアの世界で屈指のホテル「オアシス・ホテル」ですら、彼女の公演を呼ぶことはめったにできないほど。
芸能活動だけでなく世の中への影響力も持ち合わせており、(かつての自然界での)捕食者と非捕食者間の差別撤廃や社会の平等性を唱える人道的活動家でもある。
そのため、捕食者への差別の気運が起った際には、率先して集会を行うほど(ガゼルが目の前にいるのに、平気でヘイトスピーチを行う者もいたが)。
ジュディ・ホップスなど一般的な大ファンだけでなく、警察庁受付のベンジャミン・クロウハウザーのような熱狂的なファンも数多く存在し、一見すると堅物と思われがちなボゴ署長ですら彼女のこととなるとキャラ崩壊する。
モデル業や女優としての一面も好調な模様。
いくつものブランドと提携しているが、広告塔としてモデルをしているのは「プレイダ」(プラダと獲物の prey を合わせている)。「プレイダ」の広告には数パターンあり、セクシーさを強調したものもいくつかある。雑誌では、「ヴァニティ・ファー」(ヴァニティ・フェア)などの表紙になることも(その時の表紙は、2016年のリオ・ディア・ジャネイロ・ズリンピック)。演劇の名前は「Beauty and the Wildebeest」(美女/美獣とヌー)。
また、彼女は作品世界の住人の中では「靴」を履いているという意味でも珍しい存在。
同時に、「髪」を生やしているのも唯一で、これらの点から、他の「人間の特徴を持った動物」にはない「獣人」らしさがある(ウィッグの可能性が大きいが、付けてる意図は不明、「何かになろう」としていたのかもしれない)。
私服はかなりエレガントで落ち着いている。
実はこれほどのインパクトを残したにもかかわらず、本編では登場人物達と関わる事も、直接話す事すら無かった。
しかし、『居ても居なくても関係無いモブキャラ』ではなく、『このキャラが居なければ物語が成り立たなかったほどの主要人物』に食い込んでいるのは明らかだろう。
「ズートピア」の主題歌になっている「トライ・エヴリシング」は彼女の持ち歌で、農村出身の新米警官ジュディ・ホップスのお気に入りの曲という設定である。
彼女のバックダンサー達は、アムールトラまたはカスピトラのような非常に大きく筋肉質な身体をしている。ボディガードも兼任している模様。
自らよりも大きなトラに囲まれながら踊るというのは、彼女の理念である「肉食動物と草食動物の共生」を表現している。
ちなみに、このトラ達もハンサムで強そうなのでかなり人気がある。
某ジャングルの殺し屋から毒気を抜いて某食品業界のあいつを混ぜた感じがするという声もあるが。特に水色のシャツを着ている個体がガゼルに近しいと思えるが、男女の仲にまで発展しているのかは不明。
また、モブ達は顔が似ているので仕方ないが、実はジュディの同僚がバックダンサーのバイトをしているのでは?という声もある(どちらもフレンドリーで素敵なスマイルをお持ちだが、バックダンサーの方が顔が濃くて少し輪郭がガッチリしている印象があるので何とも言えない)。
というか、この映画のトラ達はモブに至るまで全員イケメンで常にスマイルの良い人である(ジュディが初めて来署して挨拶した際も、トラだけは笑顔だった)。
また、エリートの警察達にプロのダンサーを掛け持つ時間とスタミナがあるのか&本職の方で許可を出すのかは疑問だが。
ちなみに、ジュディの初出署時にスマイルをくれたベンガルトラは、ボゴ署長に負けないガタイを持つが、「Fangmeyer」という名のたぶんメス。
なお、誕生日を祝ってもらった象「Francine Pennington」も、同僚からパンチされていたがメスである(牙がないので見分けられる)。象なので、人間の胸部にあたる部分にパンチされてもセクハラにはならない。
種族名がそのまんま名前になっているが、本名なのか芸名なのかは不明。
「Adelle」という名前が本名なのではないかという可能性が挙がっている。
作中でも、種族名がキャラクターの名前に使用されているのは、ボゴ署長やライオンハート市長、オッタートン夫妻、ウィーゼルトン、ヤックス、フィニック、日本語版限定キャラクターであるマイケル・狸山などがいるが、その中でも彼女だけは捻り無しの直球の名前である。モブというかサブキャラにも直球はいるが、彼女ほどではない。
衣装を含め全体的に、声優を担当したシャキーラにキャラクター性が近い。
あとは、マリリン・モンローやアヴリル・ラヴィーンの様な往年のスター達の雰囲気もあるだろうか(セレブ達のキャラクターがある程度似るので、誰かをモデルにしても他の誰かにも似るのは仕方ない)。
細身の体なのにヒップが大きめなのは、シャキーラ本人が「私と違って体が細すぎるから、監督にせめてお尻を大きくしてってお願いした」とのこと。胸がないという声もあるが、胸があるのは霊長類だけであるので当然のこと(ちなみに、今作に霊長類は一切登場しない)。シャキーラ自身にもこんな名言がある。
ちなみに、皮肉だがシャキーラは普段は靴を履かない。
シャキーラは、英語版とラテンアメリカンスペイン語版で担当していて、今回唯一のケース。
日本では、一時期ガゼルがオスなのでは?という説が出回っていたが、この度ファンが監督に真偽を問うたところ、**正式に雄説が否定された**。
ちなみに、この話題、海外ではあまり話題になっていない。
ぶっちゃけ、海外の方が動物の形態学への知見などには秀でているので、彼女の角を見ても何にも不自然に思わなかった or 指摘があっても議論に発展するまでに至らなかったのかもしれない。