プロフィール
CV | 森川智之(日本語版CV)、ジェイソン・ベイトマン |
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名前 | ニコラス・パイベリアス・ワイルド |
年齢 | 推定32歳(注1) |
身長 | 4フィート、121cm |
体重 | 80ポンド、36kg |
住所 | Cypress Grove Lane 1955番地 |
(注1)日本語吹き替え版では『12の時から20年』として発言しているが、英語版では『君が12の時から20年』と発言している。
概要
多様な動物の行き交う街・ズートピアを渡り歩く、切れ者詐欺師のアカギツネの青年。
普段は仲間のフィニックと共に方々で詐欺を行い、日に200ドルを稼いでいるとのこと。
詐欺師らしく弁が立ち、自信家のように大口を叩くのが特徴で、豊富な情報網を持つ一方、生業のせいで作った敵も多い。
アイスキャンディーの転売が主流であるらしく、巨大なアイスキャンディーを購入し、それを溶かして小さなアイスキャンディーを大量生産してそれを小動物に売る。更に彼のテクニックはこれだけに留まらずアイスの棒用のゴミ箱からそれを回収し、リトル・ローデンシアの建設業にそれを赤杉(原語版では「redwood」。英語でも日本でも通用する駄洒落)と偽って販売する。(作中ではジュディがとある理由でアイスを奢った事もあって憤慨していた)
詐欺活動において抜け目はなかったものの、新人警察官のジュディ・ホップスに脱税という弱みを握られ、彼女が追う行方不明事件の捜査に協力することになる。
普段は「キツネらしく」飄々としているが、その根は誠実で、時に意外な優しさを見せる。
ジト目が常であり、クールぶっている割に追いつめられると簡単にすぐ表情を崩したり、ちょっとしたことに興味を持って驚いたり喜んだりするあたり、表情豊かで素直な一面も窺うことが出来る。
また、ヘタレでビビりな一面もありジュディと共にとある施設へ侵入した際にジュディに扉を先に開けさせる、虎の鳴き声に驚き声を上げてジュディの後ろへ隠れる、100周年記念の〈ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-〉ではワニに驚き壁に張り付くなど、その一面が結構な頻度で窺うことが出来る。
子どもの頃のある出来事がトラウマとなり、夢も希望も失い、他人を信用できずに『キツネらしく』いることに甘んじて生きてきた。
理想と夢を追い、希望溢れるジュディに現実の残酷さを説きながらも、夢を諦めない彼女の姿に少しずつ心を動かされていく。
心に傷を抱えながらも、自身に注がれる偏見の眼差しに抗わずに生きる気怠げな姿と、それでも各所で滲み出る生来の優しい性根とのギャップにやられた観客は少なくない。
全てを諦めてしまった青年の再生の物語という側面もあるだけに、ジュディとの関係性も含めて非常に描き甲斐のあるキャラクターである。
ネタバレ注意
※以下本編終盤に関するネタバレが含まれます
ジュディと共に事件を追う中で、彼女に『警察官』としての才能を見初められ、推薦書を受け取る。(この際、彼が記入した推薦書に身長や名前が記載されているため必見)。最終的にキツネ初の警察官となり、ジュディと共に取締へ出動する。バッジをジュディから受け取るシーンはニックの表情を見ると、涙をこぼさざるを得ないだろう。
余談
もともと本作の主人公はジュディではなくニックで、製作中にそれぞれの役割がスイッチされたという。また、企画段階では中年または初老に近い見た目や、遊園地を自分で所有しているなど、様々な姿が描かれた。
結果としてヒロインの相棒、ひいてはもう一人の主人公のような立ち位置となった。
実は『ベイマックス』にて、サンフランソウキョウの街中にある広告や、ハニーレモンの携帯ケースにも彼と似たキツネが描かれているなど、カメオ出演していたことが判明している。
劇中の情報から本名は「ニコラス・P・ワイルド」であることが分かる(彼のバッジや書類の記載、幼少時代の回想シーンなどで本名を確認することができる)。
ちなみに、劇中でイニシャル(P)のみ明かされていた彼のミドルネームは「パイベリアス」であり、スタートレックのカーク船長のミドルネーム(タイベリアス)がその由来とのこと。
ほとんど飲み食いする描写もなく走り回るジュディとは対照的に、甘味やドリンクに舌鼓を打つシーンが非常に多い。
本作の映画で共演したニック・ワイルド役の森川智之とドーン・ベルウェザー副市長役の竹内順子とは『NARUTO』でも親子役で共演している。
関連イラスト
関連項目
主要:ズートピア/ディズニー/ディズニー映画/ズートピアの登場人物一覧/海外アニメのキャラクター一覧
表記ゆれ:ニック
関連属性:アカギツネ/キツネ/ケモノ/ネクタイ/詐欺師/主人公
カップリング:ニクジュディ