メカニックデザイン:篠原保
概要
厄祭戦時に開発された72機のガンダム・フレーム採用型モビルスーツの内の一機。
ギャラルホルンの名家ザルムフォート家が所有する機体で、厄祭戦では同家の始祖が搭乗していたとされる。
ガンダム・フレームでも最後期にロールアウトしたため、先行生産機の戦闘データが豊富にフィードバックされていく建造過程で仕様変更が再三行われている。
ダンタリオンは他のガンダム・フレーム機と比較した場合、バーニアやサブアームといった特殊な装備を持たない、シンプルな構成が目立つ。配色こそ白と青を基調としたトリコロールだがフレームの露出箇所も目に見えて多く、典型的なガンダム系ながらもドクロを彷彿とさせる人相と相まって、オブラートに包んでも痩せすぎと言う他ないシルエットが特徴。この基本構成とシルエットは「素体」としての意味合いが強く、形態名も「ネイキッド」と呼ばれる。
ネイキッドに外装オプションを装備し、単騎での拠点襲撃や破壊、自軍の拠点を防衛するのが本機のコンセプトであり、大型アームと大型ブースターへの変形機構を備えた「ハーフカウル」等の多彩な追加装備で様々な状況・局面への対応を可能とする。なお、この追加装備へ対応する為にフレームも柔軟な構造を採用している。
ロールアウトが最終盤であったにも拘らず、十二分な戦果を挙げられたのはこのコンセプトに則った追加装備の有効活用が大きいと思われる。
機体データ
型式番号 | ASW-G-71 |
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全高 | 18.0m |
本体重量 | 27.1t |
動力源 | エイハブ・リアクター×2(ツインリアクターシステム) |
使用フレーム | ガンダム・フレーム |
武装 |
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パイロット | ザザ・フォッシル |
武装
ベイオネット・ライフル
折り畳み式の銃と剣が一体化した複合兵装。
ベイオネット・ライフルモードでは速射性の高いライフルとなり、攻撃対象への接近時に牽制用として用いられる。
ベイオネット・ソードモードでは展開した剣身によって銃身も延伸されロングバレルとなり射程と精度が向上する。大剣としての性能もアスタロトのデモリッション・ナイフに比肩する優秀な破壊力を持ち、ギガンティックアームの強大な出力を加えれば更なるパワーが期待できる。
バイデント
二股の長槍。基部のグリップ周辺はシールドとしても使用可能。
ネイキッドではマニピュレーター前腕部に装着保持し、ギガンティックアームでは手甲のウェポンマウントへ直接装着される。
ケラウノス
大型の狙撃用滑腔砲。
ネイキッド用とギガンティックアーム用の大小2つのグリップを持ち、使わない方は収納される。
アイギス
ネイキッド形態では左手に装着される盾。攻防一体の盾と呼ばれ、先端はハサミの様な形状になる。
ハーフカウルT
ダンタリオンのバックパックに装着される専用の追加装備。Tはトップを意味する。
状況に応じて機動力強化用途の大型ブースター形態「Tブースター」と、
大型アーム形態の「ギガンティックアーム」に変形可能。
ハーフカウルB
ダンタリオンの腰背部に装着される専用の追加装備。Bはボトムを意味する。
ハーフカウルTと同じく運動性と小回りを強化する大型ブースター形態「Bブースター」と
下半身を強化する増設パーツ「ギガンティックレッグ」への変形機構を持つ。
フルブースト/フルカウル
ブースター兼ハーフカウル2種が同時に装着された形態。
四肢に変形したカウル二種を取り付けた形態を「フルカウル形態」
大型ブースター形態のまま二種のカウルを追加した形態を「フルブースト形態」と呼ぶ
パーフェクトカウル
フルカウルの前面胴体部に追加装甲としてアイギスを装着したダンタリオンの完備形態。
非常に大柄で、明らかに徒手空拳でモビルアーマーを圧倒しながら撃破するの前提とした様な重厚で力強い外観が特徴。
右手にケラウノス、左腕にバイデントを装備する。
アイギス内に収納されている頭部用追加装甲が装着され、こちらは如何にもなガンダム顔となる。
またアイギスが装着される際の変形時に隠されていた左右一対の速射砲の砲口が展開して使用可能になり武装が増える。
見た目通り重力下での敏捷性に難はあるものの、汎用性そのものは向上しているようで『トライエイジ』では地形適応が全て「○」となっている。