善か?悪か? この「機械(ココロ)」が壊れても、君を守る―
概要
41年ぶりに作られたキカイダーシリーズの新作で、現代の設定で新たな物語が書き下ろされている。
監督は下山天、脚本は下山健人。キャラクターデザインリファインに村枝賢一を起用。
原作者・石ノ森章太郎が残した普遍的ストーリーに21世紀における現代的テーマ性と最新のデジタル特撮(VFX)技術を加えて完成したリメイク作品「リブート版」として、新たなるヒーロー映画を創造すると標榜している作品でもある。
主演のジロー役には、本作が初主演作となる若手俳優の入江甚儀、配役には、佐津川愛美、高橋メアリージュン、鶴見辰吾、長嶋一茂、本田博太郎など東映ほか特撮作品に出演経験のある俳優が数多く起用され、さらにテレビシリーズ版『キカイダー』でジローを演じた伴大介が物語のキーマンとなる心理学者・前野究治郎役として出演を果たした。
また、千葉工業大学未来ロボット技術研究センターが科学考証やロケなどに協力、同センターで開発したロボットなどもモブ出演している。
なお、制作自体はスーパーヒーロー大戦Zの時点で仄めかされており、ラストでは初代キカイダーが顔のみ登場している。
公開にさきがけ、2014年5月18日オンエアの「仮面ライダー鎧武」30話で、コラボ回が放送された。
ストーリー
ロボット工学が発達した未来の日本。ヒトには過酷な諸問題をロボットに行わせる事を主眼とした国家事業「ARKプロジェクト」が進行していた。
プロジェクトが最終局面をむかえようとしていた折、リーダーの一人である光明寺博士が事故で命を落とす。事故に重大な疑義を感じていた娘・ミツコだったが、やがて彼女と博士の幼い息子・マサルがナゾの存在によって襲撃。追われる身となった二人が窮地に陥った時、青年・ジローが追撃者の前に立ちはだかった。追撃者が強大な力を見せピンチになったジローは秘められた力を解き放つ。彼こそ光明寺博士が娘と息子を守るために二人の元に贈った人造人間(アンドロイド)・キカイダーだったのだ。
ミツコとマサルを守る旅の中で、ジローはマサルの身体に博士の遺した研究成果が眠っている事を知り、キカイダーとなって追手を退けていく。そんなジローにミツコは彼が人間では無いと知りつつも好意を抱いていく。一方ジローはキカイダーのボディに埋め込まれた不安定な良心回路が導く“ 善と悪 ”と、積み重ねられていく自身の経験がもたらす感情じみた仮想推論との二律背反に悩み苦しむ。「ほんとうの正義とは、悪とは何か?」だが、そんなジローの心をよそに追撃者は益々強さを増し、遂に最強の存在・ハカイダーが迫り来る。
果たして、キカイダーはミツコとマサルを守り抜けるのか。そして追撃者を差し向けている真の敵とは、一体誰なのだろうか。
(Wikipediaより引用)
登場人物
- ジロー/キカイダー(演:入江甚儀)
- 光明寺ミツコ:(演:佐津川愛美)
- 光明寺マサル(演:池田優斗)
- 服部半平(演:原田龍二)
- 光明寺信彦:(演:長嶋一茂)
- マリ(演:高橋メアリージュン)
- ギルバート・神崎(演:鶴見辰吾)
- ハカイダー
- 椿谷国防大臣(演:石橋蓮司)
- 前野究治郎:(演:伴大介)
- 本田宗五郎(演:本田博太郎)
評価
興行的には失敗となってしまった作品。
原典である『人造人間キカイダー』のインパクトが強い故に敵の数や戦闘描写、設定など見劣りする要素が災いしてしまい、日本では興行収入が伸び悩んでしまった。
しかし、ハワイでは一転、大好評を得ており、2014年10月10日、ハワイ最大のシネコンチェーンConsolidated TheatresのWard Stadium with TITAN XC(17スクリーンのハワイ最大のシネコン)にて封切られ、週末興収で1位を獲得。当初1週間のみの上映の予定のところが、10月17日から高級住宅地・カハラ地区のKahara Theatreでの上映続行が決定されるなど人気の高さを象徴する結果となっている。
関連イラスト
外部リンク
関連タグ
人造人間ハカイダー - スピンアウト作品
仮面ライダーTHEFIRST - 同じコンセプトの作品
文豪ストレイドッグス - 作中でミツコが読んでいた漫画