キッス(冒険王ビィト)
ぼうけんおうびぃとのきっす
CV:久川綾
主人公・ビィトが修行時代に知り合った友人。
ある出来事から人間不信になり、自暴自棄の放浪の末に魔人の配下に落ちぶれる等、道を踏み外していたが、ビィトに再会したことで志を思い出し、再び行動を共にするようになる。そのため自分を引き戻してくれたビィトに強い恩義と友情を感じている。
頭脳明晰、冷静沈着、才気煥発。しかしそれら一切を棒に振るレベルでヘタレ。
申し分の無い才能の持ち主ではあるのだが、人間的な弱さやもろさが目立つ人物でもあり、ビィトに言わせれば「天才のくせに自分に自信がなさすぎる。だから普段はあんまりすごそうに見えねー」とのこと。
精神的に追い詰められたり、あまりにも強大な壁にぶち当たってしまうと、恐怖に負けて逃げてしまうこともしばしば。なまじ己の弱さを自覚しているために、自分の不甲斐なさに失望して心が折れてしまうこともあった。
しかしその分、立ち直ったときの強さには眼を見張るものがあり、ビィトからは「立ち直ったら10倍くらいの勢いになってる」、バロンからは「傷つく度に強くなる目の輝きを持つ」など、その克己心を高く評価されている。キッスの強さとは、人間的な弱さを抱えながらも友のために身体を張る”ド根性”にあるのだと言える。
また特に女好きとかナンパ癖があるわけでもないのに女性に対してナチュラルに口説き文句のようなセリフを言ったり、キザな態度を取ったりすることが多いが、本人に自覚はなく、いろんな意味で誤解されやすい。
一方で前歴や自信の無さから自分を恋愛対象としてナチュラルに省いてる節があり、ポアラに指摘されるまでミルファに異性として意識されている可能性を全く考えていなかった。
またグリニデの部下を務めていたことからシャギーの姿を見たことがある数少ない人間だった。
五属性すべての天撃の素養を持ち、水の上位天撃「天青の氷結波」を切り札としている。
「世界一の天撃使い」を目指しているだけあって、天撃に関しては天才的な才能を持ち、着弾するまで属性がわからないように撃ち分けられる。また、ポアラに炎の天撃の撃ち方や、同行者全員に光の天撃の使い方をわずかな時間で的確に助言するなど、指導力に優れている。
理解力や洞察力も並外れたものがあり、敵の罠を見破ったり対抗策を講じる一行のブレーンとしても大きく貢献している。これにはグリニデも触れており、「一を聞いて十を知る」と頭の回転の速さには舌を巻くほどだった。
天撃においては他の追随を許さない程の実力者だが、それなのに才牙がまだ発現していないという珍しいタイプである。これは才牙が必要無いくらい天撃が強力なためであり、裏返すと才牙を出す必要に迫られれば自ずと発現させられるということである。