特徴
首の椎骨の下から何も知られておらず、どのような体に見えたか正確に言うことは不可能である。ただこの首長竜も近縁のクリプトクリドゥスと同様、大きさは6mくらいでトド程度だが、首だけでも1.5mほどもあった。体型は釣り合いの取れたコンパクトなもので、鰭も大きく遊泳力はそれなりだったようである(やはり高速移動には向かなかったが)。
頭骨は大きめで、口を閉じると両顎のカーブした歯が互い違いになり、小さな獲物も逃さない構造になっていた。
暮らし
イングランド南西部ドーセット州の浅い沿岸水域に生息し、小魚、カスザメ、貝類、甲殻類、アンモナイト、イカ等、小型の獲物を主食としていたようである。
またクリプトクリドゥスと同様、現生のアザラシやトドのように陸に上がることもできたようで、休息を取ったり、リオプレウロドン等のプリオサウルス類や海ワニ等の外敵を避けたり、繁殖のためと多目的だった。
とはいえ、陸上での活動範囲は狭く、水際から遠く離れたところへは行けなかった模様。
時には浅い海で楽しそうに動き回る茶目っ気のある動物だったとも言われている。