特徴
大きさ4メートルくらいでやや小柄だが、首だけでも2メートルほどもあった。
しかし体型は釣り合いの取れたコンパクトなもので、ヒレも大きく遊泳力はそれなりだったようだ(高速移動には向かなかったが)。
頭骨は大きめで、口を閉じると両顎のカーブした歯が互い違いになり、小さな獲物も逃さない構造になっていた。
暮らし
西ヨーロッパ周辺の浅い沿岸水域に生息し、小魚、貝類、甲殻類、アンモナイト、イカ等、小型の獲物を主食としていたようだ。
頭骨が大きいというのはもちろん「体型のわりに」という意味なので、魚竜や大型の魚類のような大物を襲うことなどできず、殆どの動物にとっては脅威とならなかった。
積極的に獲物を追い回すよりも待ち伏せスタイルだったと見られ、長い首を魚やイカなどの群れに突っ込んで捕らえていたとされるが、時には細い歯で海底の堆積物をより分けて、カニ、小魚、ゴカイ等を探したりもしたのかもしれない。
捕らえた獲物は丸ごと飲み込んだ。
現生のアザラシやアシカのように陸に上がることもできたようで、休息を取ったり、リオプレウロドン等のプリオサウルス類や中鰐亜目等の外敵を避けたり、繁殖のためと多目的だった。
とはいえ、陸上での活動範囲は狭く、水際から遠く離れたところへは行けなかった模様。
時には浅い海で楽しそうに動き回る茶目っ気のある動物だったとも言われている。
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