概要だぜ、ベイベー!
三次選考参戦者の一人で、グラノチームのメンバー。口癖は「ベイベー」。
他のメンバーと同様、どこかズレた美的センスを持っており、弦楽器を連想させる収納具にカラオケ用具を入れている。その他、粗暴なところがあり、試合前に植木の悪意こそないが少々迂闊な発言にすぐさま反応して突っかかろうとし、(一応)リーダー担当などを困らせることがある。
もっとも、交渉の余地や年相応の少年らしさがないわけではなく、試合中にある特殊な生物に追いかけられた際には、同様のトラブルに遭った敵に丸い交渉をする一面も見せた。
趣味はカラオケらしく、少々自虐的な歌詞のものが混じっている。時には口癖をまぜ、「カラオケ、ベイベ~」と口ずさむ時もあるようで、試合中もカラオケ、ベ…?
『ザンパイザーと惨敗にでもなってろ』『イベェーーーーッ!!!!!』
概要の続き(ネタバレ注意)
敵チームに粗暴な態度をとる描写があると同時に、味方へのイジメ行為を行うことに対する躊躇も少ない中学生で、試合中では(チームメンバーであるペコルの臆病ととれる行動にも問題があったとはいえ)植木達との交戦中でありながら、ペコルに対し、行き過ぎととられかねない態度をとって植木達の怒りを買う。
能力の手際と頭については、良くもなく悪くもなくといったところで、能力の限定条件とレベル2の都合上、ある行為をされると出来ることが少なくなること、人間以外に対してできることが殆どないこと等が悟られないように、挑発を兼ねた自称無敵発言と偽能力で相手を翻弄した。
ただ、粗暴な性格と、植木以外の能力者や生物に対する立ち回りの悪さが災いして、能力の正体と攻略法を勘づかれたうえ、駆け引きの延長でレベル2と限定条件などを大声で叫ばれてしまい動揺。
(実はこの時、能力者バトルで優勝できないことがほぼ確定してしまったのだが)一応、植木との戦闘自体はまだ終わっていなかったため、植木が使用したムチ状神器を能力で対処しようとしたが、失敗して気絶。
実際のところ、リーダーのグラノに比べれば言動の問題は少なく、ペコルに対する仕打ちの内容も、中学生が起こした諍いの域を出ているかどうか怪しいキャラだったが、自分の行動を顧みる様子がないまま敵味方と衝突し続けたのが運の尽き。
自分と植木チームの知らないところで、試合内容をモニターで観戦していた他の参戦チームに、能力などが大声で伝わったうえ、マリリンや李崩には、素手などによる戦闘技能が特にないことまで悟られてしまった。グラノが試合中に、自分の能力や問題点などを自ら明かしたうえ、チーム戦の火力の要であるペコルの離反を招くような行動を連発したことも響いてしまったのか、三次選考全敗となった。
能力でチューニングOK!!
限定条件:自他問わず、△人の服しか〇〇〇に変えられない
レベル2:相手の服を〇〇〇を変えた際、内側から衝撃波を発生させることができる。
自分あるいは他人の服をあるものにして強固にし、相手からの攻撃から防ぐ能力。物理攻撃に対する耐性は高く、新天界人の神器を受けてもダメージを受けるどころか、その衝突による余波でよろけるといったこともないほど。
また、レベル2によって避けづらいうえに盾や壁などで防ぎにくい形で衝撃波を受ける。そのレベル2による一撃の威力は高くないが、電撃と同様、内側にも響くのか天界人にも有効。良くも悪くもごく少数の人間相手にしか使えないうえ、能力使用による二次災害が発生するリスクが少ないため、よほど迂闊なことをしなければ、才が減少するトラブルが起きにくい点も面倒。
もっとも、限定条件の都合上、人間相手には連発できるものの、それ以外の生物に対しては自身の服による防御以外にほとんどない。その条件を補うための方法が上記の嘘以外に用意していなかったらしく、持参品や体術などの問題もあって、人間以外の生物による追跡やハッタリに対しては、逃走と防御の2つほどしか出来ていなかった。
おまけに、植木チーム以外の参戦者には、球体など服のない状態への変身、硬く小さい石などによる遠距離攻撃、冷凍ガスや閃光による足止め、数と連携力を活かしたうえでの局部攻撃などが行える者もいるため、能力の特徴を一部でも悟られると、かなりもろい。
マリリンやアノンのような体術に秀でた者や、植木のような味方・第三者救助のために能力を駆使する者、プディングのような協調性の高い者が使えば、攻防一体の武器や全滅防止用の避難具、仲間の素材を安全に運搬・管理できる移動型保管庫になる可能性もあったが、そういったキャラに近づくような成長描写もないまま本編終了を迎えた。
……とんでもない宝の持ち腐れである。