概要
デンマーク王・スヴェンの次男。女性と見紛うほどの中性的で美形な風貌。
幼少時から宮廷での政争と父からの抑圧の所為で、非常に臆病な性格。当初は側近のラグナル以外心を開いていなかったが、同い年であるトルフィンの挑発的な態度に対して激昂し、初めてラグナル以外に口を開いた。料理なども趣味とする非常に優しげな性格だが、スヴェン王からはキリスト教信仰の影響だと評されており、神を「我らの父」「天の父」と呼び、実父と重ね合わせて絶対的なまでの愛情を抱いていた。
父に伴われてイングランド遠征に赴くも、ロンドン包囲戦で攻勢に出たトルケル軍に大敗、ラグナルや教育者のヴィリバルド修道士とともにトルケル軍の捕虜になるが、アシェラッドの計略で救出される。
ラグナルとの死別、ヴィリバルドとの問答によって、愛の本質と人間の不完全さを理解し、王となって神に代わって自らの手で地上に理想郷を築くべく、実父スヴェン王の打倒を誓う。その後戦場へと舞い戻り、豹変したその威風によりアシェラッドとトルケルの双方を従える。その瞳はトルケルがトールズの目に見出したものと同じ「不思議な輝き」を宿すようになる。
王位継承の意思を固めた後は性格が一変し、軍規を犯した兵には容赦しないなど軍規に厳しくなる。また暴走気味なトルケルやスヴェン王の重臣だったフローキ、両者を天秤にかけていたグンナルを見事に使いこなすなど指導者として著しく成長している。
イングランド王位についた後は長い髪を短く切りそろえて、無精髭を生やすようになる。最近ではデンマーク軍内でもその実力を認められている。王国の財源確保のため、オルマルの失態を口実にケティル農場の接収を図るが、トルフィンの説得に応じ兵を引く。
モデルは実在したイングランド王・クヌートI世。イングランド、デンマーク、ノルウェー3国の王を兼ねて北海帝国を築き「大王」と称された人物。
関連タグ
ハリー・ポッター:作中の魔法界の通貨に「クヌート銅貨」がある。またアニメ版でクヌートを演じた小野氏は主人公ハリーの吹替えを担当している。