クラッシュ・バンディクー4に該当するのは以下の2作品。
- クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー(2001年発売、原題:Crash Bandicoot: The Wrath of Cortex、通称『旧4』)
- クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース(2020年発売、原題:Crash Bandicoot 4: It's About Time、通称『新4』)
なぜ2作品あるのか
クラッシュ・バンディクーシリーズは2作目までは本国(北米版)にもナンバリングがついていたが、3作目以降はタイトルにナンバーを振らなくなった。
- 1作目:Crash Bandicoot
- 2作目:Crash Bandicoot 2: Cortex Strikes Back
- 3作目:Crash Bandicoot: Warped ※
- 4作目:Crash Bandicoot: The Wrath of Cortex
- 5作目:Crash Twinsanity
※タイトルには含まれないがタイトルロゴに描かれた時計が「3」を指し示すなど、3作目を示唆する表現は為されている。また、欧州版(PAL版)のタイトルは「Crash Bandicoot 3: Warped」であった。
一方、日本版のタイトルは2作品目までは本国版の忠実な翻訳だったが、3作目以降は大胆な改題が行われた。ナンバリングの扱いもその一つで、邦題に限ってナンバリングが継続される状況が生まれた。
- 1作目:クラッシュ・バンディクー
- 2作目:クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!
- 3作目:クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周
- 4作目:クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー
- 5作目:クラッシュ・バンディクー5 え〜っ クラッシュとコルテックスの野望?!?
そして2020年。1~3作目のリマスターである『ブッとび3段もり!』の成功を受けて製作されたのが新たな4作目であるCrash Bandicoot 4: It's About Timeである。この新作はWarped(3作目)の顛末直後からの展開を描いたものであるが、原題でナンバリングされていたのは2作目まで(Warpedの示唆を含めば3作目まで)であり、何の問題もなくCrash Bandicoot 4というナンバリングタイトルを付けることができた。
一方、既に邦題として『クラッシュ4』『クラッシュ5』を先に使ってしまった日本。この事態に対して帳尻を合わせるため『クラッシュ6』にする…ということもなく、そのまま『クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース』と命名(副題はこれまでどおり独自のネーミング)。
こうして日本版だけに4が2作品存在する事態が生じた。
新旧の違い
『旧4』 | 『新4』 | |
---|---|---|
原題タイトル | Crash Bandicoot: The Wrath of Cortex | Crash Bandicoot 4: It's About Time |
日本版の副題 | さくれつ!魔神パワー | とんでもマルチバース |
システム | ワープルームからのステージ選択(『3』と類似) | 一本道ルートマップ(『1』と類似) |
ストーリー | 魔神を封印する為にパワーストーンを集める | 元の時代に戻る為の時間旅行 |
プレイアブル | クラッシュ、ココ | クラッシュ、ココ、タウナ、ディンゴダイル、コルテックス |
クラッシュ・ココの選択 | ステージ固定 | 自由(他3人の専用ステージ除く) |
クラッシュ・ココのアクション | 異なる | 共通 |
ミスの処理 | 残機制のみ | レトロモード(残機制)にするか選択可能 |
リンゴの役割 | 100個で残機追加 | 残機追加(レトロモード)およびダイヤ獲得条件 |
コルテックスの声優 | 飯塚昭三 | 板取政明 |
ウカウカとコルテックスの関係 | 上司と部下 | 冒頭でウカウカを見捨てる |
『3』のラストとの繋がり | 不明 | OPムービーで語られる |
パワーストーン | 登場 | セリフのみ |
タイニータイガー | 雑魚敵 | 未登場 |
ディンゴダイル | 雑魚敵 | プレイアブルキャラ |
ニトラス・ブリオ | 未登場 | ボス |
エヌ・ジン | 雑魚敵 | ボス |
エヌ・トロピー | 雑魚敵 | ボス |
エヌ・オキサイド | カメオ出演 | ボス |
クランチ・バンディクー | ボス | カメオ出演 |
クラッシュ万事休す | タイトル画面のBGM | PVのBGM |
4つの仮面 | コルテックスサイド | クラッシュサイド |
仮面の名前 | ロッコ、ワーワ、パイロ、ローロ | ラニロリ、アカノ、カプナワ、イカイカ |
関連タグ
さくれつ!魔神パワー:『旧4』
とんでもマルチバース:『新4』
クラッシュ・バンディクー5:『旧4』の続編
ナンバリングの混乱関連
ファイナルファンタジーシリーズ:一部海外未発売によりナンバリングがずれた例(後に修正)。日本版FF2・FF3・FF5が海外ではリリースされず、日本版FF4=海外版FF2、日本版FF6=海外版FF3とずれたほか、FF7でナンバリングを統一したため、海外ではFF3からいきなりFF7に飛ぶ現象が発生した。
スーパーマリオブラザーズ2:国内・海外で全く別の作品がナンバリングを冠した例。海外版の『2』は日本におけるスーパーマリオUSAに当たる。日本版の『2』は海外ではリリースされず、スーパーマリオコレクションでは「Super Mario Bros. the lost levels(失われた舞台)」と名付けられた。